沖縄出張からカムバック【2022/10/25】

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 未明に数千億円規模の為替介入があったみたいですね。自分的には〇〇協会の話題よりそちらのほうが気になります。久しぶりの日記です。少しだけ時間が取れたので備忘録を残しておきます。

無線機修理進捗

 先週沖縄北部に行ってきました。某送信所の点検業務です。ミッションは放送終了後の深夜に実施されるため、滞在中昼夜が逆転していました。逆に早朝に時間が作れたので、少しだけ無線遊びできたのはラッキーだったかもしれません。今回はXIEGU X6100とダイヤモンドアンテナのRHM-12を持参したのですが、X6100については実はデビュー戦です。電源はモバイルバッテリーのPD出力を活用しました。こちらについては特筆すべき結果が得られましたので後ほど解説します。

 仕事の関係で沖縄県国頭郡恩納村の万座毛近くの有名リゾートホテルに宿泊、7Fのオーシャンビューの部屋を確保しました。因みに10年前にもこの場所からQRVしています。前回の写真を見ると同じ部屋? この時はFT-897DM(AC電源付き)を使用しましたが、アンテナは八重洲のATAS-25を使用しSSB/CWで国内外と交信しています。果たして今回は如何に・・。

今回の機材

 現在の移動機材はKX3、IC-705、X6100のSDRポータブル機3台をTPOに応じ使い分けるスタイルですが、X6100については拙宅近くの某有名な丘の上でテストした程度、移動運用の実戦投入は今回が初です。今回使用したアンテナは”Clubhouseアマチュア無線倶楽部”で生まれたと言っても過言でない第一電波工業のRHM-12をチョイスしました。前述の通り出張がメインですので大荷物は禁物です。必要最小限の機材に留めることにしました。モバイルバッテリーは写真の40000mAhの物(定格出力15V-3A)を使用、PD端子から15V供給を試みたところ、X6100で10W設定で送信中に電源がダウンするというトラブルに見舞われました。試しに12Vケーブルに付け替えたところ安定して10W出力します。バッテリー能力的に10W運用に耐えられないとは考え難く、実際に12Vでも10W出ていますから、PDケーブルからバッテリーへの回り込みが考えられます。クランプコア等の対策が必要かもしれません。とりあえず12Vで使えますので今回は由とします。

アンテナの置き方

オーシャンビューのテラスに置いたRHM-12

 写真の様に三脚の上に第一電波工業の三脚用アンテナ基台  TRS3を使用してRHM-12を載せました。エレメントを45度で外側に迫り出す感じに設置します。 カウンターポイズはアイコムAH-705に付属していた物を流用、TRS3に取り付けます。一番短い線をテラス手摺に3ターン程度巻きつけました。カウンターポイズは運用バンドの1/4λとなるワイヤー線が理想ですが、鉄筋構造物などは容量結合させることができるので、必ずしも1/4λフルサイズ必要ではありません。使用したものは一番長い線が3m程度の短いものです。自分で作るのが面倒ならAmazonで売られている既製品をオススメします

X6100はATU内蔵ですから多少Hi SWRでも大丈夫ですけど、RHM-12はカウンターポイズ次第で全バンド十分SWRが下がることを確認済みです。このテラス設置では、全バンド”ベタ落ち”です。しかもハイバンドはかなりブロードな特性となり、エレメント調整は印字されているガイド位置内に適当に合わせただけでOKでした。これはかなり便利です。目の前が海で、地上高も30mほどあります。ロケーションとしては申し分ありません。これは期待できそう・・・。あまり派手にやるとホテルから怒られますので、あくまでも短時間で控えめに!! 小生は早朝と深夜に限定してアンテナを設置しました。因みに、Instagramにこの写真を投稿したら「釣り竿にしか見えないと」とコメントを頂きました。”ある意味”正しいです。笑

モバイルバッテリーのPDを電源として使用
3.5MHzはノイズ高め

各バンドとも絶好調

 設営後、各バンドの受信状況をチェック。14MHz(CW)、18MHz(SSB)でCQを出したところ、台湾や香港から即コールされました。この時は前述のPD電源の問題が発生し、5W運用を強いられましたが、何れも良好なRPTを頂きました。また18MHzSSBでCQを出されていた旭川の記念局にもQRPでしっかり交信成立です。翌日朝、今度はPD12Vで10W運用にチャレンジ、千葉・愛知・岐阜のフレンド各局と18MHz SSBのラウンドQSOもできました。ある意味、各局の素晴らしいアンテナ郡に助けられていると言っても過言ではありませんが、X6100 + RHM-12というお手軽移動運用スタイルが実証できたことは大いに満足です。

 因みに7MHz以上はノイズもなく絶好調でした。オプションコイルを装着して3.5MHzを受信したところノイズが高めです。ホテル内から発するパルスノイズが盛大に飛び込んでいる様です。昨今PCやUSBチャージャー持ち込みは当たり前なので、致し方ありません。拙宅ローカルのフレンドOMのCQが聞こえたので呼んでみたのですが、届いていない様です。やはり3.5MHzでRHM-12からの10Wは厳しいかな・・・。3.5MHzは総じてノイズ高めですからショボ波は聞こえないかもしれません。

X6100とRHM-12 の使用感

 受信性能は今の所SDRポータブル機ではトップクラスと言えます。SWR SCAN機能はかなりブロードに覗くことができるため、RHM-12の様な手動調整のスクリュードライバANTにはピッタリです。これはIC-705よりも使いやすく感じました。大型ヒートシンクを自前で取り付けているためか、発熱も十分コントロールされています。インターフェースさえ揃えることができれば移動FT8も良いかもしれません。内蔵のメモリキーヤーも使えますし、CWデコーダは少々癖がありますけど十分アンチョコになりますヨ(笑)。IC-705には無い機能ですね。CW初心者の方にはオススメです。因みに今回は中華製の小さなパドルを持って来ました。コレ結構気に入っています。

 長年沖縄移動HF運用にはATAS-25を使用してきました。こちらも携帯性に優れる手動式スクリュードライバです。RHM-12の方がエレメント長が長い為か調整が楽でした。テレスコ(ロッド)式の為、展開も容易です。前述のバンド毎のマーキングはライバルの台湾製アンテナにはありません。造りもしっかりしていてさすがブランド品です。

 この組み合わせはテッパンセットになりそうです。

中華製のミニパドル
ヒートシンクはAmazonで入手

 運用中「過変長気味」のレポートを貰いました。設定に問題はなく恐らくRF回り込みが原因ではないかと思います。アンテナとRIGが5m程度の距離で、しかも給電点と同じ高さです。IC-705でも同様の事象を確認してますので何らかの対策が必要かもしれません。

X6100の入手方法

 当方が旗振り役となり過去3回の共同購入を実施しました。この方法だと個人輸入よりもお得な価格でX6100の入手が可能です。しかしながら、現在$1=¥148円前後を推移しており、本機発売開始時と比べると3万近く入手価格が上がっています。この状況での共同購入実施は得策とは思えません。二度目の日銀介入でなんとか140円台をキープしていますけど、やはり150円台近辺が暫く続く気がします。G106の評価も未でしたね〜〜

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