X6100 & G106 FWアップデート【2022/11/11】

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 11月です。今年も二ヶ月を切りましたね。肩の激痛がひどくラグビーは裏方もままならぬ状況です。汗

無線機修理進捗

 先週はFleet Week ということで、鎮守府、横浜と梯子しました。前回の観艦式は台風対応で中止となりましたね。今回は20年ぶりの国際観艦式ということで、各鎮守府は大盛りあがりでした。小生は久しぶりに横須賀パレードを観に行き、その足で横須賀基地内に停泊中の外国艦船を表敬した次第です。見慣れた岸壁に海自艦船の姿はなく、インドネシア海軍、カナダ海軍他の受閲艦艇が停泊していて、一般公開していました。在日米太平洋軍の士官らも参集し”海軍祭り”の様な雰囲気です。横須賀パレードでは、東京・呉・大湊・佐世保・舞鶴・横須賀の各音楽隊に加え、陸自東京中央、空自中央、在日米海軍、横須賀消防、カナダ、インド、インドネシア、パキスタン、ブルネイ、シンガポール、タイ、オーストラリア、ニュージーランドの各国乗組員によるパレードが行われました。夕方から横浜港に移動、いずも他主力艦艇の満艦飾に大興奮であります。(`・ω・´)ゞ

 映像を繋いでみました。


XIEGU 機のFWアップデートラッシュ

 X6100の前回FWアプデから半年が過ぎました。色々な不具合やソフトウェア的なバグが解消されているか興味津々です。1.1.3以降は短いスパンでリリースされていましたけど、1.1.5→1.1.6は満を持してのリリースとなったのか? 周囲は既に浮足立っていて、小生がFWをダウンロードする前に早々にアプデされた人がいます。笑 機器設計に携わって来た小生としては、この手の作業はやや慎重になります。各方面からコメントも寄せられていますが、今の所致命的なレポートは上がっていません。恐る恐るアプデを実行することにしました。現状、WiFiがローカルIP固定になってしまい、まともに使えない状況ですが、これが解決できれば満足といったところです。果たして・・・。アプデ自体はイメージファイルをダウンロードして、SDに焼くだけです。Raspberry Piの開発で慣れっこですから、ここは目をつぶってでもできるレベル、GUIのユーティリティを使わず、OSXのコマンドラインでサクッと片付けます。FW img を書き込んだSDカードをX6100のスロットに入れて起動するだけ、後は勝手にアップデートしてくれます。数十秒で作業は終了V 1.1.6が適用されました。因みにこの作業を行う際は必ずDC13.8V端子に電源を繋ぐ必要があります。OS自体は8V以下でも動きますが、CPU動作が抑制されるため、全ての動きがもさ〜っとします。設定変更を行う際にもできる限り外部DCを繋ぐことをオススメします。最悪ファイルが欠損したりファイルシステムが壊れるケースも・・・。実際、小生のX6100もそれが原因と思われる幾つかのトラブルを抱えています。WiFi設定がUIから上書きできないのもコレが原因。

 とりあずサクッと使った印象は、AM復調、AGC周りの大幅な改善は高評価です。RFゲイン設定値64以上でスコープがオーバーフローする現象も改善されています。一方でバッテリー表示異常など”エンバグ”と思われる事象も確認しています。また、小生が期待していたUI(Qt)動作不良については積み残しているみたいです。上にも書いたとおり、本機のCPUは低電圧で動作不安定になる傾向があり、UIからNetworkManagerなどへのパラメーター書き込みが正常終了しないなど、フィールド機としては致命的な不具合が改善されていません。恐らく開発・テスト環境では常時電源接続のままQAを行っているものとおもわれます。これでは不十分ですね〜。国産機の場合、このQAに多くの日数を費やしています。それが故にFWのリリースに時間が掛かるのです。XIEGUの場合、どちらかというとLinux OSのバグ取りみたいなオープンな”行って来い”の雰囲気がありますから、ぜひユーザーから多くのフィードバックが集まることを期待したいところです。尚、既知のバッテリートラブルについては、数回再起動させたら直りました。X6100らしい”いい加減”さです。ww しかし1.1.6アプデ後に、少々厄介な事象に見舞われました。

AGCやAM復調は大幅に改善された気がする

 WiFiは相変わらずIP固定のままですが、ルーター側のクラスCを強引に同じネットワークに設定することで、なんとかNICが使えることは確認済みです。PCからsshを叩いたところrootで入ることができました。/etc/NetworkManager/system-connections/ 以下の *.nmconnection を確認したところ、UIに入力されたデータが全く反映されていません。それどころか、192.168.3.21 という値がQt ファイルが吐き出されていて、手書きで *.nmconnectionを更新しても、UIを立ち上げるたびに192.168.3.21に上書きされてしまうことがわかりました。Qtファイルはファイルサイズも大きく、恐らくこれをCPUが処理しきれないことが原因だと思われます。NetowokManagerは無視してdhcpcdを直接叩くと、ルーターからIPを付与されることを確認しました。上述の理由でUI側でDHCPを選択しても手動設定(manual記述)に戻ります。UIを動作させなければauto記述が残るのか試すことに・・。

 ここからが修羅場です。

 ipv4のIPアドレス設定をautoに設定(記述)してconfファイルを上書きrebootさせました。dhcpcd起動時は192.168.1.62を固定で付与されていたため、これが立ち上がるのかと思いきや、まったく見えてきません。汗汗  変ですね〜。 ルーター側のDHCPリース情報に該当するMacアドレスが存在しません。しかし、X6100のWiFiアイコンは点灯しています。つまりWiFiとしては繋がっている状態です。しかしながら、IPが付与されていない様子です。「この状態、下手すると永遠にX6100にログインできなくなる??」 WiFi 以外のログインを試みるしかなさそう。とにかく、もう一度コンソールloginする必要があります。しかし、術がありません・・・。この時点で力尽きました。G106の方を先に片付けることにします。・・・ 続く

もう一台のXIEGU 機 G106のアップデートへ

愚息シャックに設置したG106(90シリーズより小型)

 こちらもSDR機です。外部I/Fはシリアル通信となるため、Tera-Termなどのシリアル通信ソフトを使用します。因みにココから先は備忘録として書いておきますが、XIEGUのFWアプデ指南書(ドキュメント)は非常に不親切です。Tera-Termのserial設定などに一切触れていないため、多くの方がFWアップデートを実行できないでいるとのことですョ。実は肝となるのは接続速度です。G106は115200bpsでシリアル通信を行いますので、接続前に必ず速度指定を行ってください。小生はLinuxかMacしか使わないので、コンソールからttyを指定してシリアル接続しています。FWの転送はXMODEMプロトコルを使用します。XMODEM搭載のシリアル通信ソフトなら何でも良さそうでけどね。G106は無事に1.0→1.2Jへとアプデが進みました。こちらはX6100同様5MHz送信禁止処置が施されているスペシャルバージョンです。

 I/Fで変更が加えられたところは、メニューにマイクゲインが追加されたことでしょうか。既にG106でFT8運用を始めていますが、確かににあると便利な機能です。それ以外はバグ取りがメインみたいです。本機の不満点はSP端子が無いことくらい? ヘッドフォン繋げないのはフィールドでは非常に不便ですね。いっそのこと移動FT8専用機にしてしまうという手はあるかも。5W機ですけど。実際10W弱でます。国産機で5W機をうたい実際は4W弱の、あのモデルよりは俄然優秀です。円安さえ収まればイチオシのミニHF機なんですけどね〜。FWアプデでどんどん機能追加されるので今後が楽しみです。

USB経由でシリアル接続成功!!

 ところで、X6100の件ですが、G106の作業を進めている際、あることに気づきました。USBシリアルポートを実装しているので、もしかするとシリアル通信ができるのではないかという期待です。早速やってみたところ無事に115200bpsに繋がりました。こちらもG106同様115200bpsです。ちゃんとrootログインできるし、bootモニターもできます。要はPCってことなんですョ。これで*.conneciotnファイルはイジれるようになりました。固定IPの項目を全て削除して、ipv4は全てDHCP優先の設定に上書きし、外出先で使用頻度の高いiPhoneテザリング時の設定も同時にやってしまいました。これで、DHCP優先でIPを取得できるようになりました。rebootする前にWiFiの接続を確認して、Macアドレスを指定してIP半固定化を完了。NTCも正常に動作することを確認! イザという時はシリアル接続で復旧できます。 ヤレヤレ・・・。nmcli connection show でNICの動作状態を見ると、EthernetのNICが確認できます。実際にCON1.nmconnection というファイルが自動生成されるので、恐らく、USB host 側にマッピングされているものと思われます。(試していない) 本機はAmbianでも動くので、色々やってみると楽しめます。ただ、前述のように低電圧ではCPU動作が不安定になるため、バッテリー運用中に内部インストールしたWSJT-Xを動作させるなどは、オススメできません。

愚息シャックをリビルト中

 免許取得から1年数ヶ月を経過した愚息です。運動系はラグビー、水泳、空手(新極真)を5年以上続けていますが、文系の遊びは任天堂スイッチ(オンリー)です。無線は「いつも同じオッチャンしか出てないからつまらん・・」なのだそうです。同じ年頃の子でも居れば別なのでしょうけど、そもそもドップリ無線に浸かる様なタイプではありません。小生がやっているFT8には少し興味があるみたい・・・。

拙宅アンテナの左側が愚息エリアw
中央のバーチカルを再構築

 そこで、アマチュア無線のリビルトプログラムを実行中です。(ww) 今までほぼ433MHzのFMにしか出ていませんでしたが、「FT8なら4アマでもDXチャレンジできるぞ!」と唆したら」やる気になってます。手始めにG106をベースにしたFT8シャックを構築しました。因みに本機はTSSで既に認証済みです。アンテナは3ヶ月前に台風で倒壊したクッシュのバーチカルで、エレメントはホームセンターで買ったアルミパイプに交換しています。

  • Aperture: ƒ/1.5
  • Camera: iPhone 13 Pro Max
  • Focal length: 5.7mm
  • ISO: 50
  • Shutter speed: 1/3571s

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