【2022/01/26】

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 お疲れ様です。本日も残業モードであります。第6波が予想通り来てしまいました。(涙) ライフワークのラグビーコーチも暫しお休みです。今週もヨロシクお願いしま〜す。

 火傷を負ってから間もなく一月経過します。左足は新しい皮膚の生成が始まったところで、やっと包帯がとれました。右は未だに火傷後の出血(微妙に・・)が治まりません。重度の低温火傷はこんな感じみたいです。まぁ、蔓延防止でラグビー出来ないし、自転車に乗るくらいなら問題ありませ〜〜ん。そんな訳で1月もアッという間に過ぎゆく感じです。年末に某大手サプライヤーさんにオーダーしていた補修用ケミコンが大量着荷しました。オーバーホールや長期入場中の個体の作業を再開したいと思います。

CRF-1 修理中

すんげ〜ラジオです

 今仕事で珍しいラジオを拝見しています。ソニーのCRF-1という超弩級のBCLラジオであります。80年代は家電各社からBCLラジオが販売されていましたけど、ちゃんとフラッグシップモデルが存在しました。本機はソニーの総力を結集した超高級BCLラジオです。確か25万円くらいしたと思います。本機の造りはまるで測定器ですョ。ソニーはかつてテクトロニクス・ブランドの測定器を販売していました。当時はケンウッドも松下も日立の測定器を製造販売していましたが、テクトロニクスと言えばオシロスコープというイメージです。実はこのCRF-1の作業を開始して実感したことですが、本機の構造はまるで測定器です。明らかにBCLラジオの体裁ではありません。ファインチューニング時に周波数を表示しないというデジタル表示機としては些か致命的と言える故障でした。本機はファインチューニング時にメインノブを調整すると100Hzステップの周波数表示を見ることができます。ところが本機は周波数表示が動きません。故障はメインダイヤルの軸とエンコーダー式の周波数センサーを結ぶトラッキング・ベルトの加水分解による溶断によるものでした。ここを修理するにはフロントパネルやその他ユニットを下ろしながら進める必要があり、相当な工数を要します。オーバーホールを兼ねてじっくり作業を進めて参ります。測定器並なので造りも超弩級に複雑です。汗 まずはフロントを撤去してメカ部を取り出します。プーリー類を全てバラして行く必要がありますが、どうやらベルトが複数あるみたいですが全て交換になります。溶けたベルトの樹脂が方々に附着しているので分解・洗浄・組立の後に基板の修復に掛かります。数ヶ月掛かるかな・・。

まるでテクトロの測定器?
エンコーダーに黒い油の塊が・・
エンコーダーを外してみると・・
トラッキングベルトが加水分解してドロドロに溶けていた

TS-850S 修理中

 お馴染みのTS-850Sでありますが、珍しい症状でご入場です。よくあるディスプレイユニットの故障ではありません。突然送受共にNGに落居ったのこと。調べて行くと8.3MHz台のIFが出ていません。ここはDSPユニットの受持になりますが、明けてビックリ何とやら・・。SMDケミコン全数から液漏れしていました。特に酷いのは47µFです。全11個をラジアルタイプのケミコンに交換しました。少々厄介なのは液漏れした溶液がLSI(DSPプロセッサ)に被っていたり、基板を腐食させパターンなどが剥離していました。こりゃ〜〜修復が大変そう・・。TS-850では初めての経験です。

DSPユニットのケミコンの足下がヤバいことに
コイツは絶対アウトだろう・・
指で触れたらコロリ・・・PCBが腐食してます。汗
小容量も全部アウト

 その他の進捗は会社のホームページをご覧下さい。最近、鎮守府詣でしていないな〜。そろそろTSUNAMIのハンバーガーが恋しい今日この頃です。

 

  • Aperture: ƒ/1.5
  • Camera: iPhone 13 Pro Max
  • Focal length: 5.7mm
  • ISO: 125
  • Shutter speed: 1/85s

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