【2022/03/08】

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 3月に突入です。仕事が忙しく趣味の活動はゼロです。月末にX6100が工場出荷となる旨メーカーから連絡がきました。

無線機修理進捗

 XEIGU X6100については以前も書きました。国内の保証機関が本機を保証認定(確認保証)したという情報を入手しました。しかも既に複数台がパスしているとのことです。本機はFCCの認可を取得済みでありMRA協定に基づく処置なのか? 何れにしても光が見えてきました。X6100が届き次第、しかるべき申請書を携えて保証機関に持ち込む予定です。世界中で高評価を得ている本機が日本国内でも堂々と使用できる日が近づいてきたということでしょうか。入荷が待ち遠しいです。

HL-728D 不具合の顛末

東ハイリニアが再々入場

 (見出しが間違っていました。HL-130UではなくHL-728Dの誤りです。)プリアンプ故障で二度修理した個体が再び戻ってきました。送信すると故障するとのことです。当ラボでも負荷試験を実施していますが、送信してプリアンプが故障するという事象は確認していませんでした。ところが丸二日ロードテストを行ったところ、交換したGaAs FETが気付かぬうちに故障していました。RFプローブをANT側(ゲート)、TX側(ドレイン側)に当てて挙動を確認していますが、異常はみられません。そこで、オシロスコープをピークホールドモードで待機させたところ、送信開始時の僅か0.05秒程度でTRV側からと見られる信号が瞬間的に飛び込んでいることが分かりました。RFプローブの電圧計が反応しない極僅かな挙動です。回路図上は入出力側にダイオードリミッタ(ダイオード二本が逆極性に並列接続される)が信号路とGND間に設置されており、何れのダイオードも極性導通は正常な状態です。劣化によりスイッチング反応が低下している可能性を疑いました。ドレイン側(TX側)のダイオード二本を交換したところ、送信開始時のRF漏れは完全に吸収されることを確認。そのままGaAsFETを交換してPTT操作を繰り返していますが、今のところGaAsFETの故障は起きません。TX側の送受リレーが僅かに反応が鈍っていたのか、送信時にエキサイタ RFが受信回路に混入する事象はなくなりました。

また故障?
高価なGaAsを3個飛ばしてしまった

 いや〜〜、今回は参りましたね。取りあえず直ったみたいです。

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