FT-101E 作業終了 / HL-45B ご入場【2017/07/14】

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 週末金曜日でございます。関東地方も来週前半には梅雨明けしそうな雰囲気です。ほぼ空梅雨でしたね〜。今朝もアイスコーヒー啜りながらのスタートであります。開催中のツール・ド・フランス、昨日はPeyragudesの山頂を目指す、超級勾配を含む過酷なコースでした。

ナント滑走路の端(滑走路に見える?)
(J Sportsスナップショットより)

 相変わらずマイヨジョーヌ・ジャージを着るフルームの所属するTeam Skyが、レース全般を仕切る形で展開しましたが、最後の16%勾配でバルデ(AG2R LA  MONDIALE 所属)がスタミナ勝ち、見事にステージ優勝を果たしたほか、この勾配で遅れをとったフルームは総合得点で二位以下に転落、イエロージャージを脱ぐ羽目となりました。

 ゴール地点の16%勾配は、なんと飛行場の滑走路です。「滑走路なのに16%勾配??」と思われるでしょう。ここPeyragudesはリゾート地です。長野の白樺湖に似ています。車山の斜面に滑走路があることを想像してみてください。本当に山の斜面を利用した離発着施設なんです。スキーのジャンプ台の様なものですね。確かネパールにもこれと似た滑走路がありました。いよいよツールも後半戦に突入。落車などの事故で各チームからエース級の選手が脱落しはじめています。コンタドールも体調悪そうだし・・・。シャンゼリゼの表彰台には、いったい誰が立つのか・・。

VX-8オーナー必見! 自転車用ハンディー機ホルダー(第二弾)

 先日「自転車用スマホ・ホルダーの記事」を書いたところ、もっと特集して欲しいとのメールを頂戴しました。小生が書くのですから、ふつうにスマホを付けるわけがありません。(笑)ハンディ機をロードバイクに付けることを目的としています。前回はAmazonで見付けた“LEVIN 自転車スマホホルダー”なる商品をご紹介しました。こちらはID-51にジャストフィットするホルダーです。ヘビーデューティーなハンディ機と言えば、VX-7・VX-8を想像されるOMも多いかと存じますが、前回ご紹介したホルダーの場合、少々難有りな感じが否めませんでした。そこで、同じLEVINから出ている異なるモデルをレビューしてみたいと思います。こちらです・・・。

[amazonjs asin=”B0179OARWK” locale=”JP” title=”LEVIN スマートフォン 自転車用マウントホルダー バイクマウントホルダー 360度回転 iPhone 7/7 plus/6s/6/5s/5/SE等デバイス対応 (レッド)”]

 ナント、Amazonプライムセールで980円でした!! これは凄い。ハッキリ言って、Y’s辺りで5,000円くらいするブランド品より遥かに優れてます。しかもご覧の通り、VX-8にジャストフィットです。SPマイクの取付もOKでしたし、VX-8ならBluetoothヘッドセットが使えるので安全面でもFB〜〜(ダサッ!)前回紹介した製品同様、ゴム製のバンドで完全に固定できるところが凄いんです。しかもボタン類に干渉しない。イイ感じでしょ??

Amazonプライムで翌日に届いた!
クリップは外しておく
こんな感じでベルトで固定
テーブルは360度回転
防水キャップを一旦外す
防水キャップをゴムバンドの上から再装着
ドロップハンドルに装着
自転車から離れるときは・・
 

 と・・、こんな感じです。嬉しいのはラージ・バッテリーを装着できることですね。しかも、自転車から離れるときにはテーブルごと簡単に着脱できます。1,000円前後で「自転車モビ・ハム」が楽しめますョ。マイクは体に装着したほうが良いでしょう。ハンドルから転げ落ちて前輪にでも絡まったら一大事です。やはりハンズフリーのBluetoothマイクかな? この状態で朝トレ20km走ってきましたが、終止安定していました。144/430ともに静まりかえっていましたけど・・・。苦笑

FT-101E 作業終盤

 変調がのったり、のらなかったり、の症状でお預かりした個体です。結局の所原因はマイクアンプのゲイン落ち・ダイナミックマイクの故障でありました。後者については、同梱頂いた50KΩハイimp純正マイクのカプセル故障本体の故障です。(コイルが導通していない)この故障がどの段階から起きていたかは不明ですが、オーナー様サイドで試されたのは「このマイク」だったのかは不明です。ラボにある更に古い500Ωマイクでテストさせて頂きました。FT-101E自体は50KΩ入力の仕様になっていますが、マイクVRを上げればローインピーダンスでも使用可能です。以下に詳細を纏めます。

【ご依頼内容】

1)不具合確認・修理(変調が出ないときがある・・)
2)総合調整

について、承りました。

【症状・処置について】

上記1)について、SSB/AMの送信時、変調レベルが低く殆ど出力しないことを確認しました。

(1) AFユニットの素子劣化、半田付け劣化、ケミコン劣化により低周波信号の増幅ゲインが著しく低下しています。

上記2)について、総合調整の必要を認めます。

(1) OSC、BFO、IF、RF、PAの調整を要します。

上記以外の各ユニットでも同様の半田劣化・ケミコン劣化が進行している可能性がございます。

 マイクアンプはFETとトランジスタ2個を交換しました。動画の通り感度の低いローインピーダンスマイクでもしっかり変調が乗ることを確認しています。

受信同調点では送信出力が半減!! 原因は・・
MIX段の7MHz/14MHzトリマー固着(調整不可能)
受信同調点=送信同調点となるよう調整
受信感度最大点だと出力が半分に!!

 少々厄介だったのは、むしろ総合調整です。送受の同調点がずれています。こちらは規定通りの調整を実施しましたが、ミックス段トリマー群のうち7MHzと14MHzのトリマーが固着して調整不能です。即ちマーカー等でPRESELECTを調整した後に送信チューニングを行うと、PRESELECTを再び回さないと出力最大とならない状態です。これでは流石に具合が悪いのですが、7MHzに於けるPRESELECTの調整位置を14MHz側にずらすことで、これらを解決しました。つまり本来なら“6”の位置で同調するところを”7”の位置に移動させたということです。14MHzについてはトリマーの固定位置(受信同調点)でチューニングできましたので問題ありません。全バンドで100W以上キッチリ出るようチューンしました。トリマーを交換すれば済むことですが、この形のセラミック・トリマーは入手困難ゆえに、ポリ・トリマーやカラー・トリマーに交換する場合、脚幅の違いからスルーホールの位置変更・穴広げも必要ですので、余計な工数が嵩みます。まずは送受信時の同調位置が同じになることを優先した調整を施しました。

 受信感度は-140dBm(測定限界)で復調を確認しているので、問題ないでしょう。今日一日ロードさせてみます。問題無ければ週明けにC/Oの予定。

HL-45B 修理作業開始

 こちらはFT-817用のHF/50MHzミニ・リニアアンプです。ACCケーブルでSEND/STBYをコントロールする、言わば「FT-817専用リニア」と言ったところでしょうか。(小生も個人所有していました)キャリコンもないので、動作確認するためには本機とエキサイタのACCを接続する必要があります。急遽、拙宅シャックのFT-817を持ってきました。通常、このクラスのリニアの場合、2信号が出せるKX3でテストするのですが、今回は俄然こちらの方が便利です。しっかり接続ケーブルも同梱頂いていますので、シームレスにチェック開始であります。

 ご指摘の事象ですが「運用中に4〜5W程度までダウンする」とのことでした。序序に下がって行く様なイメージだったのですが、調べてみると石もリレーも正常です。そこで、意図的に負荷を加えることでWARNING動作を誘発してみたところ、入力5.5W程度でプロテクション介入、出力スルー状態になりました。この時点ではWARNINGは点灯しません。次に100Ωのダミーロードを付けて4.5W程度で押したところ、WARNINGが点灯し、機能停止しました。本機のプロテクションは(1)オーバードライブ(2)オーバーパワー(3)Hi SWR の三段構えになっており、(1)に関してはリレースルーの制御のみ、(2)(3)については、WARNING点灯=機能停止で回路を保護する仕組みになっているようです。WARNINGが点灯してしまった場合、電源をON/OFFしなければ復旧しません。オーナー様の確認がとれていないのであくまで想像ですが、閾値付近で運用中に「SWRが変化する様な事象が発生」「電源電圧の変動」等により、上記(1)〜(3)の何れかのプロテクションが動作したではないでしょうか。実は小生が使用していた際にも同じ様な事象を経験しています。丸一日検証したところ、この事象は50MHzで顕著に起こることが判りました。

 本機のプロテクション機能のうち、Hi SWRやオーバーパワーについては、ANT端子付近のカップラーで抽出された進行波・反射波を整流しプロセッサへ入力させることで、リレーなどを制御します。即ちココの動作閾値を上げればプロテクション介入は起こりにくくなります。ファイナル自体は発熱量も少なく、余裕がありますので、多少の負荷には耐えられます。カップラー直後にあるVRで進行波・反射波のフィードバック電流を調整可能なのですが、進行波側はパワーメーターLEDにも繫がっているため、ココを下げてしまうとメーター現示が低めになってしまいます。最大出力時に今まで5個点灯していたLEDが、4個ないし3個になる場合があるということです。

 それ以外の対策としては、LEDアンプ手前の抵抗を取り外し、リード線を引き出してラグ板をケース内に増設した上でVRを設置するなどの改造を要しますが、工数が嵩むと思われます。早期返却をご希望でしたので「取り急ぎの処置」をご提案したく存じます。

IC-1271 続報!!

 プリ・ドライバが直りFMは出力するようになったIC-1271であります。SSBが出ない件、なんとDBMが逝ってます。(マジか!!) 10年以上に渡り、高音多湿な物置に放置されていたとのことですが「DBMってそんなことだけで逝くのか?」・・何れにしても、またまた部品が在りません。代替部品を含め調達検索中でありま〜す。

 3連休に突入ですね・・・。プライベートでは毎度お馴染みの「キャンプ」に出掛けます。16日は神奈川県西南部の南足柄・山北町付近にいる予定。酒匂川河岸から430MHz/50MHz辺りで電波出します。聞こえましたら、宜しくお相手ください!!

  • Aperture: ƒ/1.8
  • Camera: iPhone 7
  • Focal length: 3.99mm
  • ISO: 40
  • Shutter speed: 1/30s
3 Responses to "FT-101E 作業終了 / HL-45B ご入場【2017/07/14】"
  1. 自転車用無線機ホルダーの記事、私も楽しみにしております(自分で試さない横着者ですw)。最近暑くて自転車さぼりぎみですが、最初にBVXさんのお書きになっていたミノウラのホルダーを再度装着したので、涼しい日にでも自転車モービルやってみようかなと思いました。いつも楽しい記事をありがとうございます。

  2. HL-45Bでオーバドライブ、過電圧でもないのに送信時にHL-45Bがスルーモードになってしまいます。発生条件は50MHz運用で電源電圧を11V程度にすると起きます。パワーレベル調整用のVR5を絞ると確かに起きなくなります。7MHzでは起きません。電源電圧を13.8Vの場合も起きません。調整用のVR5の検出電圧の閾値に関係ありそうですが、13.8Vでの正常動作時の検出電圧の方が高いのに、スルーにならないので原因が分かりません。本当の原因は他にありそうな気がします。ちなみにWARNGランプは点灯していません。アドバイスください。 回路図を見る限り、出力側の出力検出回路は方向性結合器ではなく、単にコンデンサ結合なので、パワーレベル検出(+電圧整流)、ALCレベル検出(-電圧整流)のように思います。(進行波、反射波検出はしていないのでは)

    • 申し訳ありません。修理は仕事でやってます。サイト・プロフィール(二子玉日記について)や、左カラムにも記しておりますように、修理についてのご相談は個人的にはお受けできませんこと、どうかご理解ください。m(_ _)m

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