久しぶりにお勉強
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本棚から古い参考書を引っ張り出してきました。25年〜35年前の本です。当時、高周波回路の設計に没頭。引越の度に古い書籍は処分してきたはずですが、何故か電子回路、無線工学系の本だけ残りました。
70年代後半から80年代にかけて「無線工作」にはまった時期があり、QRVよりもむしろ自作・改造に興味があったように思います。その頃の記憶を辿る日が来るとは思いも寄らず・・・。
ふと思い出し、これらの参考書を引っ張り出してきました。特に「アマチュアのV・UHF 技術(CQ出版)」は、あるページだけ傷みが激しく、鉛筆で数値を書き込んだ跡が残っています。(?) 小生が電話級を取得したころは、まだ無線工学の試験に真空管回路に関する設問があり、逆に論理回路などは微塵もありません。これらの参考書に出てくるRF増幅回路もトランジスタが主流で、FETがAF回路やUHF以上の回路技術として紹介されているところが印象的です。
80年代中頃以降は徐々にオーディオへに傾倒。簡単に回路が組めるオペアンプに興味を持ち始め、オーディオ・ミキサーやらイコライザー・アンプを作りました。振り返れば、この頃既にジャンク収集癖があったようで、秋葉原のダイナミック・オーディオのジャンク・コーナーに積み上げられていたアンプ・チューナー・デッキを拾ってきては、部屋中をカオス状態にしていました。
廃刊になった「電子展望」の別冊に「エレクトロニクス333回路集」があります。ここには、自動車・航空などの産業機械・インフラで使われる回路に混じって、アマチュア無線に応用できるようなAF・RF回路のサンプルが詰まっていて、非常に役立ちました。例えば、お馴染みのMRF422 P-Pによる「HF 300w リニア・アンプ」の回路図などもあります。これを作りたかったのですが、当時はMRF422が高価で実現できず。多くはデバイスメーカーの評価回路で、そのままでは使えませんが、手を加えれば実用になるものが沢山載ってます。
一緒に取り出したファイル・フォルダーは自作の回路集。一緒にプリントパターンのフィルムも入っています。当時は感光基板でプリント基板を焼くのが普通でしたが、親に「臭い」と叱られたため、電話帳で調べたプリント基板屋さんに頼んで焼いてもらってました。その際に、パターン図からフイルムをおこして貰ったものです。
今や回路設計はPC上でシミュレーション・ソフトを使って簡単にできるようになりましたが、昔は関数電卓で何度も計算し直したものです。
こんなものは過去の遺物ですね。残しても意味ないな〜〜〜〜〜〜〜〜。
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