高低差600mの女川・雄勝フォンドを走ってみた
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石巻に入りました。ツールド東北は今年で2年目です。
一番短いコース設定の、石巻〜女川〜雄勝〜石巻に至る64kmを走行、南三陸の海山の景色を堪能してきます。キャロライン・ケネディ駐日大使も同じコースに参加、SPに囲まれていましたが、2つのエイドステーションで遭遇、光栄にも最後は同じ集団でゴールしました。 64kmと少々短めですが、標高獲得数600mと、ライド・イベントではヒルクライムに匹敵する急勾配が連続する難易度の高いコース設定。因みに全コース220kmを走破した場合、総標高獲得数は2500mとなり、単純な標高差だけ比べればMt.富士ヒルクライムよりも過酷なコースということになります。
ケネディさんは借り物の自転車での参加と伺いましたが、なかなかの健脚ぶりに驚かされた次第です。女川では名物の「秋刀魚のつみれ汁」、雄勝では「ホタテ焼き」が参加者全員に振る舞われ、これがお目当てで参加した人も多いとか。
実は100km、170km、220kmのコースも設定され、最大9カ所のエイドステーションで、その土地の名産品をフィーチャーした料理が楽しめる大会でもあるのです。道端カレンさんは去年に引き続き220kmの最長コース(石巻〜気仙沼〜石巻)に出場、過酷な総標高獲得数2500mの難易度レベル5の超級コースに挑まれたようでした。
2年前に白馬のヒルクライム・イベント80kmに出場した際、残り20kmの平坦路に下った直後、両脚とも腓返り(足痙り)になり1mも進めない状況に陥り、無念のリタイヤを経験しています。
実は5年前に糖尿が発症、それ以来日常生活でも腓返りが頻発するようになってしまい、突然脚が痙る恐怖を常に抱えています。そのトラウマのため、正直今回も一度は出場を断念したのですが、主催者からのご招待もあり「短距離なら走れるのでは?」「高低差600m程度なら行けるだろう」ということで参加したわけです。
数週間前よりジムでトレーニングを始め、中負荷・高ケイデンスを1時間程度持続させる練習を毎晩やった結果、脚を痙ることなく、また、降車せずに全登坂路を走破することができました。
今後も健康維持のために自転車は継続しようと思います。
スタートして暫くは平坦路が続きます。ところが、10kmほど走ると突然急勾配に出くわします。
特にコースを知らない人達はペース配分を考えずにココまで飛ばしてくるので、唐突にスタミナを奪われることになります。最初の峠を越えて海岸線へ。そこから先は標高差40m程度のアップ・ダウンが続き、長い坂を下ると女川に到着。因みに一緒に参加した大学の先輩はすでに遅れ始めていました。前夜のアルコールが効いているのでしょう。w 小生は勿論「ノー・アルコール・チャージ」です。
女川ではケネディ大使が「囲み」を受けておりました。(業界用語w)「大使の参加はかなり前から決まっていたが、48時間前までは公にしない・・」との約束があったようです。流石に前々日にリリースされたネタを、しかも休日の被災地まで記者を走らせるメディアは多くありません。NHKのほか協力している TBS系列の地元放送局、東北放送はヘリまで飛ばして追っかけていたようですが・・・。ケネディさんの周りには数人のSPとともに、大使館関係者、警察庁、通訳が同行、「キャロル車列」を形成してコースを疾走しておりました。大会終了後、Facebookに「ニュースで見た・・」というコメントを多数頂いたので、各社の取材が入っていたのかも知れません。
- Aperture: ƒ/2
- Camera: SOL23
- Focal length: 4.9mm
- ISO: 500
- Shutter speed: 1/25s