K-mount & M42 レンズ コレ

所有レンズ性能評価アーカイブ(作例)

 1977年より一貫してKマウント・M42マウント一筋です。(30年前にゴルフコンペで貰ったEOSを除く) 既に手放した球も多いのですが、中古レンズ購入の際の参考になれば幸いです。下記に掲載していないスクリューマウント(M42)のSuper TAKUMARやCarl Zeiss Jena DDRの癖球が大量にあるので序序に載せて行きます。
 最近10年振りに一眼レフ(K-3 Mark iii)を購入しました。ペンタックスのボディはME 以来11台目、デジタル一眼は6台目です。

広角単焦点レンズ

SMC PENATX DA21mm F3.2 Limited
 デジタル時代のパンケーキレンズ。”Limited”どおりの質感で写りは上々です。このレンズを常用できるほどの時間的余裕が無いのが残念です。汗汗 因みにLimitedレンズは皮製の巾着袋が付属します。これってトキナー OEMってこと?? 笑 1980年代のトキナーも皮製巾着に入っていた記憶があります。
TOKINA RMC 24mm /F2.8(準備中)  銀塩時代のトキナー広角レンズです。やや歪曲収差があるのと赤味がベタのりする点を除けば良いレンズだと思います。この球は隠れ名球と言われていますが、バルサム切れとは無縁の7群7枚構成の贅沢な球です。既に40年経過しているのでコーティングなんてあてになりません。使ってみれば分かりますが、キレはまずまずです。APS-C使用時は36mm相当になるので、準広角レンズとしては使い易い一本です。皮巾着も温存!!
SMC PENTAX FA28mm /F2.8 AL

 純正SMC単焦点です。悪いハズがありません。下のSMC PENTAX 28mm / F2.8 (前期)から設計変更され、非球面レンズを使用しAF化されています。5群5枚です。

SMC PENTAX M28mm / F2.8(準備中)

 前期型のMレンズです。写りは断然上のFAレンズの方がイイです。F8くらいまで絞ると、まあまあ締まりのある描写になりますが、中心があまくなります。気分的に”写真と向き合う気にさせる”不思議な魅力のあるオールでレンズです。

SMC PENTAX M35mm / F2.8  ME時代の準広角レンズです。絞り羽根5枚なのでボケはイマイチ。f8常用がお奨めです。昔は家族旅行に持って行くMEに付けっぱなしでした。カラーネガとの愛称はイイです。笑 
SMC FA35mm / F2.0 AL
 FA★85mmと並ぶ名球。35mm好きとしては絶対に手放せない1本です。文句無く高画質で、デジタル時代もカタログ落ちしませんでした。真面目に写真撮るなら常備すべきレンズです。
Carl Zeiss Jena DDR FLEKTOGON AUTO 35mm /F2.4 MC   言わずと知れたツァイス・イエナの最高傑作です。Zeiss Jena DDRの冠したM42オールドレンズは豊富にありますが、広角系で唯一高価取引される玉です。F2.4はF.8、ブラックボディや後期のゼブラボディ、更には商標権の影響でZeissロゴの付いていない球など数多く存在します。小生が保有しているのは比較的初期の玉手が、一時M42アダプターを介してK-5に常備していた頃があったほど気に入っています。準広角のお手本みたいなレンズです。

COSINA MC 28mm / F2.8

 コシナと言えばツァイス・イコンのOEMメーカーです。ズームはともかく、単焦点のラインナップにはなかなか味のある癖玉
     
標準単焦点レンズ


SMC PENTAX 50mm / F1.2  ペンタ至上最大口径の標準レンズで、こちらはA位置ナシのKマウント初期のバージョン。開放では扱いにくく、周辺光量もやや不足気味。結局F2.0くらいまで絞るので、F1.4やF1.7クラスの球の使用頻度が高くなってしまう残念なレンズでした。
SMC PENTAX  FA50mm /F1.4

 光学構成はMF時代から現在に至る、超級ロングセラーです。1本持っていて損はしません。APS-C、フルサイズデジタル、銀塩何れも相性は良いようです。

SMC PENTAX M50mm /F1.7(準備中)  準パンケーキレンズです。中学生の頃MEを購入したときにセットで付いてきた球ですが、F1.4を入手してから登場機会が少なくなりました。全体的に柔らかい印象で、ちょっと眠くなりそう描写ですが、ミラーレスのK-01に装着したらしっくりくるかもしれません。笑
SMC PENTAX M50mm /F2.0(準備中) 準備中  輸出用?に台湾で製造されたMレンズで、貼り合わせの無い5群5枚構成。これが幸いし、1.4や1.7より状態の良い球が大量に残っているみたいです。小生も何故か2本持っています。笑 F4くらい絞ると両者の違いはあまり感じられません。
SMC PENTAX 55mm /F1.8(準備中)  APS-Cで82mm相当となり、ポートレートには最適な焦点距離となります。F2.8くらいから締まりが出てきます。ボケ味も良好ですが、TAKUMAR時代の光学系故に、色収差が目立ちます。Mレンズ以降はラインナップから消えてしまったようですね。
XR RIKENON 50mm / F2.0 L 

 不思議な話ですが昔はリコーがKマウント機やレンズを作ってました。「リコーのさんきゅっぱ」のCMでお馴染みのXR-500は、同時期に売られていた本家ペンタックスのエントリーモデルMV-1よりも高性能なイメージです。まさか40年後には合併しているとは不思議な縁ですね。リコーは独自の電子接点系を持つPマウント(Kマウント互換)に換わるまで、Kマウント互換レンズ作っていました。最も流通量が豊富なのはボディとセット売りされていた 50mm / F2.0でしょう。当時は”和製ズミクロン”などと呼ばれていてましたが、実際はコシナのOEMだった様です。何故か小生が持っているのは開放F値が少しだけ明るいXR RIKENON 50mm F1.7であります。描写自体は至ってふつ〜です。硬すぎず、柔らかすぎずで、F2.8前後か引き締まってきます。当時はご本尊のSMCも含め、メーカー各社からF1.7の廉価50mmが出ていました。古き良き時代を思い出すにはピッタリの球です。因みに製造時期によってOEMメーカーが異なっていたり、コーティング方法の違いがあるようです。所有している”L”タイプは富岡光学が製造した玉で、最も流通量が多いタイプ。この後の”S”からは製造元が変わり、コーティングがの甘さからゴーストが出やすいと言われています。貼り合わせ構成なのでバルサム切れに要注意です。

XR RIKENON 50mm / F1.7(準備中)  同様にリコーXR系の標準レンズです。上の50mm/F2.0 よりも明るい開放F値1.7です。こちらも同じく富岡光学製になります。設計自体はM42時代の光学構成を受け継いでいますが、開放付近から常用可能なレンズとしてはお奨めの1本です。”和製ズミクロン”の方が流通量が多く、開放F値の比較から異名付きのレンズとして有名ですが、こちらのF1.7は寄りの描写が優れているように思います。残念ながら流通量は少ないようですね。
     
望遠単焦点レンズ SMC PENTAX FA★85mm /F1.4  言わずと知れた、Kマウント最高性能レンズです。A★時代からの光学系ですが、ボケ味も秀逸です。開放からバリバリ使えますが、APS-Cでは120mm相当と“やや”中途半端です。やはりフルサイズで使いたい球ですねぇ。最近HD化されたD FA★にアップグレードされた製品がラインナップされました。
TAMRON SP AF90mm /F2.8  ”カミソリ”の異名を持つタムロンの名ダマです。APS-Cだと135mm相当のマクロ望遠レンズになりますが、開放だとやや周辺光量が低下。まぁ被写体次第でしょう。小生はF5.6前後が好みです。花の撮影には欠かせません。因みに現行品からはKマウントが除外されたので、今となっては貴重な球です。
SMC PENTAX 135mm / F2.5

 TAKUMAR時代から続く光学系を持つレンズです。Aレンズ以降になって連動機構を組み込んだ関係で開放F値が0.3暗くなりましたが、あまり変わりません。最新のD FAレンズがイイに決まってますが、何れもF8くらいまで絞る必要がありそうです。カラーディストーションが強めに発生するため、シーンは限定されます。

SIGMA APO 400mm /F5.6 MF ZEN(準備中) 準備中  AF時代になってキャノン、ニコン、ミノルタ(ソニー)版はAF化されましたが、何故かKマウントとオリンパスは取り残されていました。逆に功を奏して質感の良い望遠単焦点レンズとして、当時ZEN仕上げになったこの球をゲットしました。この頃のカメラはZ-1だったかな?
広角ズームレンズ SIGMA EX 10mm-20mm /F3.5 DC HSM 準備中

 超広角域の大口径ズームです。SIGMAは当たり外れがあるのですが、この球は当たりでした。一応デジタル対応です。

SIGMA EX 17mm-35mm / F2.8-F4.0  う〜〜ん、、こいつはカメラ本体(K10D、K20D)との相性がイマイチです。シアン系がやたら強く出ます。EXなんですけどね〜〜。そもそも社外ズームに過度な期待は禁物です。上の10mm-20mmが調子よく、出番がないため早々に手放しました。 
     
標準ズームレンズ SMC PENTAX DA★ 16mm-50mm /F2.8 ED AL(IF)SDM  初期のDA★レンズです。K-10D登場と共にSDM搭載のレンズもリリースされました。どうやらペンタ純正ではなかったみたいですね。この頃のペンタは合併・吸収の荒らしの中で右往左往していましたね。★付き大口径ズームですが、超高感度センサーでISO6400クラスまで常用できる昨今のデジイチには不要です。機動性・描写に優れる開放F4クラスのPLS搭載普及ズームの方がお奨めです。
SMC PENTAX DA18mm-55mm /F3.5-5.6 AL  istD登場時に一緒にリリースされた最初のAPS-C専用普及ズームです。軽くて使い勝手に優れています。手放しても二束三文にしかならず、既に20年所有しています。
SMC PENTAX DA 18mm-135mm ED AL(IF)  ここ10年、普段使いはこの1本で完結しています。超ワイドズームなのでディストーションは否めませんが、今時のデジイチは内部で歪曲も色収差も補正できますから問題ありません。AF速度が速く「ペンタもここまで来たか!」と関心させられた一本です。スナップ・ポートレート・スポーツ・・、これ1本あれば何とかなります。セットズームではイチオシのインナーフォーカス・ズームです。
SMC PENTAX FA28mm-105mm /F3.2-4.5 AL(IF)  MZシリーズ時代(銀塩最後)の普及ズームです。APS-Cだと42mm〜160mmと、中途半端なため出番がありません。K-1でも買えば使うのか? 645Dを所有しているのでフルサイズには行かないかですかね〜。最近、防湿庫からSuperAを取りだして整備しました。フィルムは何故か大量にストックしているので、偶には使ってみるかな・・。
SMC PENTAX F35mm-70mm /F3.5-4.5 (準備中) 準備中  就職して最初に買ったSFXnに付いてきたレンズです。カメラ本体も未だ持ってます。笑 マクロが使えるので温存してますが、こちらも10年以上使ってません。
TOKINA AT 35mm-70mm F2.8(準備中)  新橋の中古カメラ屋で5,000円で買った「新品」レンズです。開放ではアマアマで使えません。F8常用を強いられるため純正の普及標準ズームを使うことになります。純正レンズは開放+1段〜2段でそこそこシャープになりますから結局同じなんですよね。やはり社外製のズームは”それなり”な感じが否めません。
     
望遠ズームレンズ SMC PENTAX DA★ 50mm-135mm /F2.8 ED(IF)SDM  ★付きの大口径望遠ズームです。モデル撮影向きかな? SDMなので静かでスムースにフォーカシングしますが、ペンタックスもPLM時代に入り機構的には古さが目立ちます。描写は文句なし!! そもそもこのレンズを使うシチュエーションが無くなりました。笑 
SMC PENTAX DA50mm-200mm /F4.0-5.6 ED  初期のDA望遠ズームになります。istD登場時、WズームセットでDA18mm-55mmとセット売りされていました。35mm換算で75mm-300mmになります。周辺光量低下が目立つため早々にお役御免になりました。
SMC PENTAX DA55mm-300mm /F4-5.8 ED(準備中) 準備中  HDレンズ+PLM化された後継レンズはテレ側の開放絞りが1/3段暗くなった様です。K-3 iiiのクラップ機能を使うと焦点距離は1.3倍相当の画角となるため、2700万画素相当であれば切り取りでも2,000万画素は確保できますから、手持ちを考慮すると航空祭もこのレンズでOKです。やはりPLM版が気になります。
SMC PENTAX FA70mm-200mm /F4.0-5.6  銀塩AF時代中期の普及望遠ズームです。何故か手放せず所有しています。画角的にAPS-Cとの愛称はイマイチですが、フルサイズなので何となく・・・。笑
SIGMA 70mm-300mm /F4.0-5.6 DL MACRO  銀塩AF時代の社外望遠ズームです。マクロ付きなので重宝しました。AFが遅く出番減少で早々にお役御免となりました。F8まで絞れば意外にシャープな描写となります。収差は盛大に出ます。某MapCameraで5K円でした。
TOKINA AT-X 828 AF Pro 80mm-200mm /F2.8  トキナーのAT-X Proシリーズは低価格なのに高質感なレンズでした。大口径にありがちな周辺光量不足顕著で。結局F8まで絞らないとダメ・・。APS-Cとの愛称はイマイチでしたね。