Mark V 重篤作業中【2019/04/10】
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おはようございます。4月半ばですよ!? 寒いですぅ・・。多分5℃くらい。横浜は一日雨とのことですが、北関東は雪が降っているとのことです。
facebookにも動画を投稿しましたが、我が家の水槽は出産ラッシュです。60cm水槽にプラティ4匹、ネオン3匹、コリドラスにオトシンとヌマエビ数匹が混泳しています。以前はネオンが主体で20匹ほどいましたが4年で半数以下になりました。プラティは結構デリケート、多いときは水槽内で生まれた稚魚が育ち、20匹近くいた時代もあります。その後、水質の悪化などで数を減らして当地に引っ越してきた頃に3匹が1匹に、最後まで残ったのは我が家で出生した(一歳の)ミッキーマウス・プラティ(雌)です。寂しいので3匹のオレンジとレッドを入れました。中に元気の良い雄がいて、程なくミッキーのお腹が大きくなりました。稚魚が泳ぎ始めて数週間になりますが、既に30匹を超えました。プラティは卵胎生なのでお腹の中で孵化します。母親のお腹から出てくる時は既に魚の形になっていますが、成魚が食べてしまうため水槽内に放置した場合、生き残るのは僅かです。偶々我が家の水槽には稚魚が隠れる場所が沢山あったからでしょう。本来は産卵用のケースに雌を移して稚魚を保護するべきなのですが、ブリーディングしているわけではないので、そのままにしてます。現時点で水槽内ではマジョリティ(多数派)ですから。このままだと毎月出産しそうな勢いです。どれくらい残るか楽しみです。
Mark V 送受信ともにアウト!!
PLLアンロックではありません。完全にハードウェアトラブルです。「3.5MHz(FT8)フルデューティで送信中、急にパワーダウンし受信も出来なくなった」とのことでした。最近“FT8”に絡むトラブルが多いですね〜〜〜汗 マージンを考慮して設計されているとはいえ、SSBやCWとは比較にならん負荷が掛かりますので注意が必要です。症状についてですが、送信自体は可能でした。しかし、SWRが異常に高く、すぐにプロテクション動作が介入してパワーダウンします。ディテクタからANT側のトラブルとみて間違い有りません。PAユニットの出力をダミーロードに繋いで送信したところ、200Wのパワーが問題無く出てきます。本機は送受切替ではなく、RF回路に繫がる受信回路への分岐をON/OFFするリレーが付いていて、送信回路は常に接続された状態です。TC-112NVというCANタイプのリードリレーが入っています。ここが故障するケースが多いですね〜。多くは接点不良で受信だけできなるのですが、RFがGNDに落ちてしまうケースもあるようです。因みに本機のTUNERユニットをバラすのは一苦労です。「誰が設計したんだぁ!!」と叫びたくなるようなカオスな構造!! 何とか制御基板を取り出しました。PAから来るTX信号をチューナー回路とスルー回路に分けるリレーや、2系統のANT切替、更に受信信号を取り出す回路が混在しています。やはりTC-112NVが壊れていました。しかもTX時にRX回路へ導通しちゃってます。汗汗 ということは、受信回路に200W越の信号が直入したということ!? RFユニットのRX端子にSSGの信号をインジェクションしてみたところ、通常30dBµVでS9振るはずが、何も聞こえません。ゼネカバ側を含めた全周波数とも一緒です。100dBµVくらい突っこむと微かにビートが聞こえているのが確認できました。フロントエンドが完全に破壊されています。涙涙 メーカーなら確実にAssy交換を要求するところです。勿論Assyなんて入手不可・・・。工数制限が掛かっており、二進も三進も行かない状況でしたが、オーナー様と協議の上「リスクを承知の上で」前に進めることにしました。
リレー入手不可!!
このリレーはメーカー特注品で市場流通がありません。去年まではヨーロッパのディーラーがストックしていたものを分けてもらっていましたが、問い合わせたところ「在庫ナシ」との返答です・・・。困りました。(オーナー様に入手可とお伝えしたあと、欧州のメーカー系ディーラーから“ナシの”返事が・・・汗)ダメ元でヤエス本社にも確認しましたが、とっくに在庫ギレで再発注の予定は無しとのことでした。勿論デバイスメーカーの沖田製作所も確認済です。こうなったら「あの方法」しかありません!。端子側に200Wを超える大電力が通過しますが、リレー回路内を流れるのはRX信号だけです。ON→OFFの高速スイッチング特性を優先して手持ちのリレーを漁ったところ、東京ハイパワーのリニアに多用されているTAKAMISAWA(富士通)製のリレーに手頃なものを見付けました。接点開放速度が5msとなかなかの高速特性を誇るリレーです。しかも、リニアに使われているリレーなので耐圧はそこそこあります。ピン配列やサイズが異なるのでポン付けとは行きません。リレー設置位置に逆さに置いたリレー本体をボンディングして、リードバイパスで基板パターンと接続することにしました。ソレノイド側にはRF回り込みによる誤動作を防ぐ策としてRFCとフェライトビーズを装着しました。制御回路はそのままでテストしたのですが、どうにもリレーが閉じたままになります。このリレー、TC-112NVよりもターンオフ電圧が低めみたいですね〜〜。Q6453の2SA1563は抵抗内蔵のデジタル・トランジスタ、デジトラなら完全にコレクタオープンするはずなんですが・・、壊れているのかも。手持ちに適当なPNPタイプのデジトラ(しかもチップ)なんてありません。2SA1015でバラックを組むことにしました。抵抗の定数は2SA1563のデータシートを参考に、R1=10K、R2=47Kで組みました。結果は「大成功」です!! 送信時にリレーが開いてRX側が開放されることを確認しました。RF側のインピーダンスも問題ナシです。
RFユニットの修理について
作業前は全く工数が見えていませんでした。果たしてどこまで壊れているのか・・・。仮にコイルが溶断しているとお手上げです。IPOとアッテネーターは反応している様なので、ATT回路とプリアンプの間が怪しいです。大電流が流れて壊れそうなところとして、先ず疑う箇所はダイオードですね〜。BPFに入る手前のHPFの入り口と出口にスイッチング・ダイオードが入っています。順番的にANT側のD1056(1SV271)が最初に壊れるハズです。直後のフィルタに使用されているLは太めの線材を使用した空芯コイルなので問題ありません。問題はその後ろのトランスです。この線材が溶断していたら完全にお手上げです。汗 祈る気持ちで、デバイスの生存確認を進めることにします。D1056を探し当てる前に、手前のD1055(D1N60)の外見異常に気付きました。顕微ルーペで確認するとケースにヒビが入っています。極性導通は正常みたいですが、相当な負荷が掛かったのでしょう。これも交換です。1SV271を発見しました。リレーとトランスの谷間に挟まれています。ルーペで観たところ焦げているようにも見えます。極性導通が確認できません。ヒットしましたぁ。次はトランスですが、こちらは端子間の導通チェックしかできません。線材が溶けて一次・二次が融着している場合もあります。その後ろのD1011(1SV271)は大丈夫みたいですね〜〜。D1056が防波堤になっていればよいのですが・・。さて、ここを指定部品で修理することは工数的にも基板や周辺部品の保護という観点からも宜しくありません。通常タイプの1S2076Aで代替することにしました。とは言え、故障した部品を残したままにしては具合が悪いので撤去することにします。1S2076Aについてはパターン側でバイパスを出来そうな場所を見付けて施工しました。(写真のとおり)D1055は汎用の整流ダイオードで代替しました。この状態でRFユニットの動作チェックを行ったところ、正常動作することが確認できました。(先ずは安堵)
半壊状態のMark Vを再組成
フロントと電源以外をシャーシから外しているのでバラバラ状態です。本機は極細のジャンパリードの束が走りまくっているので細心の注意が必要です。無理にユニットを動かすとリードが切れてしまい、切断箇所を特定するのが困難になります。なので、リアパネルを外しておくと作業しやすいデスョ。仮組状態で動作テスト行います。まずは送信から・・・。RFユニットへのRXジャンパは外した状態で行います。(またRF回路を壊してしまう恐れがあるので)PAユニットから出てくる送信号は無事にTUNERを通過してANT端子から出力されることを確認しました。この際、RXサイドへの漏れはありませんでした。今度はRFユニットとTUNER間のRXジャンパを繋ぎます。30dBµVの信号が正常に復調されS9振る状態が確認できました。更に-140dBm(測定限界)での復調を確認できました。最後は正常接続状態での送信チャックです。これで送受切替が正常に行えれば修理は成功です。各バンドで最大出力(FM)でテストしたところ何ら問題はありません。高圧RFが掛かる箇所をバラックで組んでいるので、入念にテストしたいと思います。
何が起こるか分からないので、ひとまずこの状態でロードさせます。何も起こりませんように。(>_<)
プラティの稚魚がかわいいですね、拙宅のはどうも古株から落ちていきます。まだ水質がプラティ向きではないのかもしれません。ほかの魚がいかに丈夫だったのがわかります。
子供ができるくらいの環境にしたいと思ってるところですが・・・
同じ熱帯魚屋さんから同時期に購入した成魚の組み合わせだと近親交配になるため免疫が低いみたいですね。結構な確率で奇形魚も生まれます。(経験あり) ブリーディングされている方のブログに「違う熱帯魚屋さんから調達した個体同士で掛け合わせるのがベター」と書いてありました。しかし、我が家の水槽で元気に出産中の雌は、同時購入した成魚の掛け合わせで水槽内で生まれ育った個体です。もしかすると「強さ」の遺伝子みたいなものが関係しているんですかね〜〜。その辺はNWXさんの方がお詳しい・・w