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 週末にです。お隣の東京都は再び感染の渦に巻き込まれています。こちら神奈川県にも飛び火しはじめていますが、ラボは依然として“警戒を厳”としており、スタッフの体調異常は今のところございません。夜の街にも満員電車も無縁です。

 一昨日のこと、APB1200Aの修理作業中に突然オシロが壊れました。変な操作をした訳でもなく、プツンという音と共にCRTの同期が外れ砂嵐の様な画面になってしまったのです。そうそうブラウン管テレビが壊れるときのアレです。昭和なOM諸氏なら経験がおありでしょう。小生のラインで使用しているのはテクトロニクスのTDS540Cです500MHz/2Gsのデジタルオシロで、先代オシロの引退後老体に鞭打ち頑張ってくれました。我々サービスマンにとってオシロは聴診器です。テスターと同じかそれ以上の使用頻度になります。先日、全スペアナの入替を完了したところで「オシロもそろそろ・・」な〜んて話をエンジニア同士でしていた最中の出来事でした。この一台前からデジタルオシロを使っていますが、アナログのシンクロに慣れている世代なので“デジタルオシロは今一使いこなせない”と思っていたところ、このTDS540C(中古リース流れ)に切り替えてからは、かなり慣熟していたので、今回の故障は寂しい限りです。

 TDS500シリーズはテクトロのオシロの中でもかなり売れた製品で、未だに中古OA店の店先に並んでいます。既に四半世紀経過していますが、CRTの焼け付き等もないキレイな個体が結構ありますね。オークションにも動作保証品が80Kくらいから、個人出品の物で4万円くらいから出ています。流石に個人の出品の物は部品取り程度にしか使えません。かといって、こんな古いオシロに8万円はありえません。この少し後にカラーデジタルオシロが出始め、数年後にはフォスフォ・オシロが主流になりました。そしてCRTからLCDへ・・・。LCDになるとサイズも重量も半分以下になります。発熱部が極端に少なくなるため、ライフサイクルも延びました。CRTオシロの耐用年数はリース満了+αで、それ以上は何らかのトラブルが出始めます。それに比べLCDオシロについては故障率もぐ〜んと低くなっているみたいですね。兎に角仕事にならんので、適当なオシロ物色したところ、TDS3054Bを見付けました。15万円とまぁ手頃と言えば手頃です。LCDのカラーフォスフォで10年選手です。元値は380万円と非常に高価ですが、リース満了物件なので相場通りの価格でしょう。四の五の言っている余裕はないので即買いしました。今回ラッキーだったのは、この値段でナント1GHzのアクティブ・プローブがついてきたことです。このプローブだけで30万以上します。OA屋さんもシロウトではないので、これの価値は十分ご存知のはず・・。????です。きっと壊れているんだろうなぁ・・と思いきや、全く異常ナシ! TDS3054Bと共に半日かけて検品しましたが、特に異常はありませんでした。本当にラッキーです。

 さて、壊れたTDS540Cですが、VGAにパソコンLCDを繋いだら正常に写りました。即ち、マザーやI/Fは正常です。CRTドライバAssyの故障と思われ、早速分解いたところ、垂直同期の電源部が落ちていました。高速スイッチングトランジスタです。テクトロはUS規格の部品を使用していて、JISと互換性が在る部品は抵抗とケミコンくらいです。半導体類はモトローラ製が多いみたいですね〜。送信号系も2N*****が入っています。国内サプライヤは扱っていないのと、流石に25年前のオシロとあってディスコンパーツが殆ど。テクトロの代理店たる取引のあるリース会社に確認したところ、“修理は可能だが数ヶ月掛かる”と言われました。修理代も10万以上は掛かりそうです。こちらも修理業者なので、故障箇所が解っている以上社内リソースで解決したいところ。ネットを漁っていたら、米国のOAサプライヤーでリビルトAssyを扱っている会社を見付けました。ここにメールしたところ、なんとTDS500シリーズ用のモノクロCRTドライバを持っているとのことでした。リビルト品ですが動作保証付きで、不具合があれば条件付きで返品にも応じてくれるとのことです。米国は地域によってはロジが大混乱していてUPSでも数ヶ月掛かる場合があるのですが、この業者はFeDex指定なので大丈夫そうです。お盆にはAssyが届きそう。CRTドライバの修理ができない場合はフルLCD化も見当しました。昔IC-780で散々やってますんで、こんなの朝飯前です。TDS540Cの処遇は修理後に考えることにします。汗 しかし何故にここまでテクトロに拘るのか・・・。多分、一生テクトロで行く気がします。

VGAは正常に出力している。故障はCRTドライバで間違いナシ。
いっそ、フルLCD化してしまうかwww
上面の二層になっているボードを外す
フロントパネルのフレームを外してCRTを手前に引き出す
CRTドライバを着脱
このRFCとダイオードも怪しい
コイツが完全に壊れていた
TDS3054B到着 波形確認のみなら850MHzまで使えそう

ICF-SW100 進捗

 AMEが孤軍奮闘しました。何とか電源は入るようになったのですが、キーボードが反応しません。フラットの断線が著しく、髪の毛よりも細いリードワイヤで1本ずつジャンピングさせる作戦に挑んだようですが、ダメみたいです。基本工数(故障箇所診断)とっくに超過しまる1週間掛かりきりでした。本日、最後の手を試してみるとのことです。これでダメなら打ち止めです。m(_ _)m

強引に繋ぐと電源が入るぞ!
フラットを一本ずつ再建中
殆ど血管バイパス手術ですww
顕微鏡作業なんです・・

IC-756 ご入場

 送信不能の個体をお預かりしました。オシロが使えなかったのでRFプローブを挿したテスターで何とか故障箇所を特定した次第です。PAにギッシリ埃が詰まっていました。結露すれば確実に壊れる状態です。PAプリドライバ、ドライバ、ファイナル(プッシュプル)と並んでいて、このウチのプリドライバが逝かれています。2SC1971はかつて50MHz機を中心に多用された石です。既に国内に在庫がありません。中国のニセモノが流通していてパッケージに怪しいスリーダイヤ刻印のあるフェイク品が出回っていることでも有名です。深圳の老舗サプライヤーですらニセモノを送ってきます。カーブ・トレーサーで検査しない限り見分けがつきません。弊社でも何度か煮え湯を飲まされました。過去の実績からイタリアのサプライヤーが抱えている在庫が信頼できるので、シッピング可否を問い合わせたところOKの返事が来ました。某所で5個セットで売られている2SC1971がありますが、これはフェイク同様の抜き取り部品です。動作保証も何もありませんので絶対に手を出してはいけません。写真を観ればあきらか・・。因みに、微かに漏れ出ているRF信号を辿ると、ドライバ・フィアナルは大丈夫そうです。こちらはオーナー様からのフィードバック待ちです。

軽く掃除機で吸い取ったのだが・・
これも修理作業のうち・・・
着脱したところ、故障モードでヒットしました
フィードバック待ちです

APB-1200A 着手

 こちらは先にGoサインを頂いており、石の入荷待ちです。パターン焼損が酷く、キャリコンも反応しません。補修部品の到着前ですが、出来る作業から着手しています。まずはパターン修復です。焼け爛れた3本のパターンのウチ2本は再建困難と判断しました。これらについてはリードバイパスしました。残り1本は修復用銅箔を使ってパターン再建しました、炭化部を切除してレジストでコーティングしなおしています。残りの作業は石を待ちます。

まずはダイオード交換、壊れてる
1N60でいいかな・・
2本はリードバイパスしかなさそう
取りあえずバイパス手術完了

 オシロのトラブルで丸一日無駄にしました。この分は土日で帳じり合わせます。現在、12月10日(本年入場最終日)の受付調整を行っています。恐らく今日の申し込み分までで、一旦窓口を閉じさせて頂く事になるかと存じますが、流石にお待ち頂く時間が長すぎますね。多分、キャンセルも相当出てくると思いますので、お盆過ぎくらいに短期間ですが年内入場分の受付を極短期間のみ再開させます。来年以降の受付については11月以降に募集を開始します。コロナ禍と人手不足のダブルパンチですので、どうかご理解頂きたく、お願い申し上げます。m(_ _)m

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 おはようございます。快晴の横浜、今日は真夏日になるとの予報です。梅雨前からこの状況ですと先が思いやられますなぁ。週末は7割ラボワーク(仕事)に費やしました。今週は海外出張のため巻き巻きの作業を強いられております。

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