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 週明けの火曜日になりました。コロナがぶり返してきましたね。相変わらず九州・中国・東海は梅雨前線に包囲されています。該当地域の皆さまには心からお見舞い申し上げます。

 週末はBMWディーラーで行われたケリヒャー(ドイツの高圧洗浄機メーカー)の展示即売会に行ってきました。実は以前より“家の外壁掃除と洗車用に欲しいなぁ”と考えていました。ホームセンターのコーナーではよく見掛けていたのですが、実際にどんなモデルがお奨めなのか、メーカーの営業さんに質問するのが一番かと思いまして、東名横浜IC近くのディーラー本店に伺った次第です。結局“K3”というモデルを買ってきました。無線機を彷彿させる型式だなぁ・・・。笑 試用は梅雨明けになりそうですョ。来週末晴れるといいなぁ。ラグビーのリアル朝練も復活です。GO TO キャンペーンも始まりますが、コロナがぶり返してきたみたいで心配です。因みに、弊社はテレワークを継続中であります。レビューは後日!!

 お仕事の進捗についてですが、ここに来て再び調達遅延が発生しています。深圳(香港)・シンガポールに続き、北米系のサプライが滞ってきました。マイアミ(ハブ)から来るパッケージは2ヶ月近く掛かっています。キャリアやオリジンにもよりますが、サプライヤー側指定の輸送手段によっては壊滅状態のものもあって、問い合わせても「出荷済」の返答しか来ません。コロナ禍が桁違いで日本とは桁違いの被害が出ているようです。度々お伝えしていますが、修理作業は一度スタートしてしまうと、途中で中断する訳に行かなくなりラインが完全にクローズしてしまいます。バックヤードに貯め込める量には限界があるため、5台以上を並列に作業することができず、作業中に新規調達が入ると完全に流れが止まります。ラインから外して作業待機状態の案件が山積みになると、バックヤードも溢れてしまいます。この状況下において“何故か未曾有のオーダー”を頂戴しており、嬉しい悲鳴ではあるのですが処理が全く追いつかなくなっています。先週末時点で150台を超えるご予約を頂戴しており、既に11月最終週まで予約が埋まりました。例年12月は決算作業や測定器の集中校正の関係で、第二週以降の予約をお受けしていません。 このペースだと今週中に年内のご予約を終了させて頂くことになりそうです。ご迷惑をお掛けしますが、諸事情ご理解頂きたくお願い申し上げます。お盆前後に作業スケジュールを組み直しますので、予約は前倒しできるかもしれません。


IC-703 ご入場

 IC-706の原型モデルの様に思われていますが、似ているは外装のみで中身は全く別物です。こちらは出力も10Wで、ライバルはFT-817/818といったところでしょう。省エネ半導体を多用(当時)しアンテナチューナー内蔵もウリでした。要するにIC-706のガワを流用したポータブル機ですね。後継機はIC-705になるのかな? ポータブルと言ってもBNC端子が出ているわけではありませんし、こちらはHF〜50MHzのみです。QRPのカテゴリからも逸脱するので中途半端な存在と評価する向きもありますが、操作性はIC-706譲りなのでFT-817系よりも優れているとの評価も・・・。因みに9.6V(NiMH×8本)運用に対応しており、この場合はQRP枠に収まる5W上限運用が可能です。この辺りは、IC-705、KX3辺りと一緒です。FT-817には無いDSPを搭載している点は大きなアドバンテージですね。IC-706と酷似しているためモービル機に分類されてしまったところが残念でした。小生的にはとても好きな無線機です。

 さて、本個体は送信がダメです。受信は大丈夫で全バンドで出力が出てきません。受信は動いているのでPLL故障ではありません。10W機ですから、RFは3段のみです。(ファイナルはSMD FETがP/P)RFプローブをRFステージに当てながら探って行きますが、ファイナルから僅かな波形が出ていることを確認しました。しかし、ドライバより手前では何も見えません。RFミリボルトメーターで診ると確かにRFが見えますが、出ていると言うより“漏れている”と言った方が正しいレベルです。スペアナのモニターで確認したところ、変調も載ってきていました。音質はキレイなので1st local mixまでは正常に出てきている気がします。メインユニットのRFバッファ(RF初段)ICの入力波形をオシロで確認できましたが、出力側に出てきません。6ピンSIPデバイスで部品調達自体は可能ですが、交換に際し周辺のデバイスも撤去する必要がありそうです。メーカー修理の場合、確実にAssy交換指定となる場所ですが、Assyはメーカーに現存しません。前述のように特色のあるモデルのため、それなりに個体価値はありそうですが、工数的に修理することが合理的か否かは微妙なレベルかと存じます。一旦、オーナー様にフィードバックさせて頂きます。

PA側(シールドを外した状態)
10WはこのSMD素子で得られるハズだが・・
メイン側でRFまでアップされるが・・
真ん中のICがRFバッファ

APB-1200A ご入場

 Ampère というメーカーのUHFリニアです。フランス語読みでアンペールと発音します。語源は“アンペールの法則”に起因するのかな? 昔はリニアを造る中小メーカーが沢山存在しました。いやいや現存するじゃないですか! https://www.ampere.co.jp もしかして、昔恵比寿にあったあの会社かな?? と思いきやピンポン!!でした。アマ機からとっくに撤退していますね。そうそう日吉の学生だった頃にお邪魔したことがありました。

 回路図はなく、全く手探りの診断作業になりましたが目視である程度みえてきました。まず、基板上層面の外周にある3本のパターンが焼け切れていました。かなりの電流が流れた模様です。更にキャリコン部のダイオードが両極導通しているのを確認しました。MRF684がドライバ・フィアナル×2の計3個使われていて、この内ファイナルの2個(或いは1個)はコレクタ→エミッタの絶縁が壊れている模様です。こちらは取り外さないと詳細は判りません。430MHzのリニアなのでマイクロストリップライン(多層)化されている可能性があり、ファイナルを完全に着脱しないと基板の炭化焼損などについては確認ができません。逆にそこまで進めてしまうと後戻りができないため、困惑中です。オーナー様からはGOサインが出ていますが、アプローチについて検討中です。

パターン3本が焼損
このダイオードが故障
ファイナルのコレクタ→エミッタが絶縁崩壊??
基板構成は昔のTHPと似ている

Mark V ご入場

 今週も重篤案件が続きます。こちらは過去に類似した案件を施工させて頂いたことがあります。Mark Vはアンテナ端子近くに受信切替の水銀リレーが入っていて、何故か常時送信側優先でRF回路が繫がっています。恐らくフルブレークインの応答を意識したものと考えますが、コイツがくせ者です。まず、故障のプロセスとしては制御部のデジトラが落ちて、”unable to control”(懐かしい表現w)に陥ります。中途半端な電圧が出ているとリレーが真ん中で固まってしまい、そこに本機の200Wのスペクトラムが加わると激しいスパークとともに内部の電極が焼けてリレー焼損、200Wのエネルギーがそのまま受信回路を直撃します。どうなるかは、ご想像の通りです。このパターンの場合、まずリレー周辺の修理を要しますが、この水銀リレーはとっくにディスコンです。しかもピン配列に合致するリレーは存在しません。この場合、弊社的に表現するならば「魔改造」以外の術がはありません。詳しくは過去記事をご覧下さい記事を読む

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