投稿 Currently viewing the tag: "FT-690Mk2"

 おはようございます。今朝も冬晴れのお天気になりました。午前中は赤坂の某局で会議です。先週はインフルエンザで一週潰れてしまいました。新年初出社であります。 HL-206V RJX-601 HL-550FX その他について  今週前半は東ハイのリニアが3台入ってます。与太話抜きで本題に入ります。 HL-206V ファイナル交換&基板修復で作業終了!!  前回の続きです。4箇所パターン焼損を確認しているHL-206Vです。3箇所はパター修復に成功しました。1箇所については炭化部の絶縁値が下がって導通傾向にあるため、レジスタコートで絶縁した後、回路をリードバイパスして迂回しました。SD1477MPはhfe=20のLowMPです。元々入っていた石はhfe=50のHiMPなので少々発振気味だったかも知れません。アイドリング電流も深めに設定されており少々危険な状態でした。適正値となるようアイドリング値を出しました。 9W入力時に200Wを超えるので十分過ぎるゲインがあります。オーナー様によると、リレーをご自身で交換した後に煙が出たとのことです。SD1477の片側のコレクタとエミッタが短絡してVCCがGNDに落ちており、ここで大電流が発生したものと思われますが、焼損パターンの先にはACC端子もあります。エキサイタとの接続方法に何らかの齟齬があった可能性も否めません。今一度、確認されることをお奨めします。また、パターン焼損が発生していますので、あまり負荷を掛けすぎないようにお使い下さい。 【ご依頼内容】 電源投入不可能 以上について修理・作業を承りました。 【工数】 上記作業に工数3.0人日を要しました。(故障箇所特定・調達・施工・負荷試験実施・報告書作成・その他を含む) 【交換部品・使用ケミカル剤など】 SD1477MP (hfe=20.0 選別品)1ペア 基板修復剤(レジスタコート)中量 放熱用シリコン 中量 リード線 10cm RJX-601 メンテナンスパック + LED化 + AM変調器修理  本年最初のRJX-601であります。相変わらずの人気者ですなぁ。登場から45年以上経過しているのに未だに状態の良い個体が数多く存在します。今回お預かりした個体は後期型、外装コンディションは良好でした。内装に関してはケミコン劣化もなく調整のみでイケると思いきや、AM変調が歪みがちでした。特に高音域で盛大に歪みます。受信音もやや低い感じがしました。変調器とAFアンプを兼ねる2SC1226(プッシュプル)の劣化と診て間違いありません。この石は前回ソールドアウトのハズでしたが、部品を整理していたら5本見つかりました。そして、オーナー様からはLED化のオーダーも頂戴しております。こちらはお馴染みの作業ですね。今回は5mmφの超高輝度白色LED(抵抗入り)を2本使ってスマートに仕上げました。601とこの組み合わせはアリですね。メンテナンスパックは定番メニューですので、説明を割愛します。 【ご依頼内容】 メンテナンスパック 照明類 LED化工事 その他不具合修理 【工数】 御見積・診断のみ 3.0人日(パック工数・故障箇所特定・調達・作業・負荷試験・報告書作成) 【交換部品・使用ケミカル剤など】 2SC1226A ×2 水晶×1 1/4W抵抗 ×1 超高輝度白色LED 5mmφ×2 LED用拡散フィルム×2 CAIG D…(Read More)

 おはようございます。薄曇りの横浜であります。流石に10月も半ばを過ぎると肌寒いですね。土曜日は江ノ島花火大会、日曜日は大同窓会と、イベント三昧です。ちょっとお天気が心配です。  最近、「メールアカウントを乗っ取ったぞ!」的な怪しいメールが立て続けに届いています。「お前のアカウントを乗っ取った。その証拠に発信元を観てみろ! お前のアドレスからだ・・」と書かれています。コレがすぐにハッタリであることが判るのは、そのメールの送信と同時に“MAIL DELIVERY ERROR”が届いていることです。これは、SMTPサーバーが送信を拒絶している証しなんですね〜。小生が使っているiCloudの場合はSecure SMTPを使用しているのでパスワード認証させないと送信できない仕組みです。このハッタリ野郎はメールアドレスのドメインからSMTPサーバーのアドレスを割り出し、あたかも同じアドレスから送信していることを偽装しようとしていますが、パスワードが無いためSMTPがメールを中継しないんです。そりゃー返信先が自分になっていれば、ERRORもこちらに届きますから。笑 まったく間抜けな話。前置きが長くなりましたが、本題はここから・・・。そんな事もあり、念の為パスワードを変えておこうと思い、iCloudにweb経由でログインしようとしたところ、2ファクタ認証から先に進めません。Appleの場合、iCoud連携している他のデバイス(iPhoneなど)に通知されるパスコードを入力する仕組みになっているのですが、何故かこれが通りません。Appleサポートに電話しても原因が判らず、3日経ったのですが未解決のままです。パスワードはリセットできたのですが、webからログインできない状況が続いています。iPhoneやOSXのシステム上からは入れているのですが・・・。小生は“me.com”時代からのユーザーですが、こんな事ははじめてです。有料サービスなんだから、もう少しきちんと対応して欲しいなぁ。そんなことぐらいでApple信者を止めるつもりはありませんけどね。 FT-690Mk2 電源極性を間違えて故障・・・  同じオーナー様から二台の690Mk2をお預かりしています。二台とも+と−を逆さまに接続してしまったそうです。誰でも一度は経験しますよね。殆どの無線機にはダイオードでプロテクションされるようになっているのですが、本機にはソレがありません。回路的に最もダメージを受けやすいのはファイナルの2SC1971です。ここは外部電源からのDCが直接印加される箇所になり、コレクタ側にマイナス電位、エミッタ側にプラス電位が掛かります。石にもよりますが、どうやら2SC1971は一発で壊れるみたいですね〜〜。二台ともファイナルが壊れていました。まずは(その1)より修理を進めることに。2SC1971は在庫があるのですぐに交換作業を進めました。こちらはファイナル交換のみで修理が完了しました。続いて(その2)でありますが、こちらについては受信時にもTX7Vが印加されています。即ち、受信時に送信回路がONになっているということです。どうやら、送信SWのトランジスタが逝かれ、常時電流が流れてしまっているようです。しかもDC13.8Vが7Vラインにそのまま入りこんでいるため故障範囲の特定が困難な状況です。こちらについては修理不可判定となりました。スミマセンm(_ _)m 【ご依頼内容】 逆極性電源接続後の動作確認・修理 以上について承りました。 【工数】 上記作業に工数2.5人日を要しました。(診断・修理・調整・報告書作成など) 【交換部品など】 2SC1971×1個 TS-870S 受信感度が著しく低下  小生も愛用しているリグです。こちらについては、もはや「聞こえない」と言って良い状態です。50dBµV(ほぼメーターフルスケール)の信号を突っこんでも微かに復調するレベルです。本機にはIF出力とEXT RX ANT端子が付いているので、ここをテストすることから始めることにします。ANT1・ANT2の信号は送受リレーを介してRFユニットに入り、VFO信号とMIXされたあと2nd…(Read More)

 おはようございます。少々寒い朝を迎えた横浜であります。週末三連休前半は雨マーク点灯ですなぁ。月曜日はお休みの為、“週明け号”は火曜日になります。今月後半は土日にイベントが集中しており、作業の積み残しは許されそうにありません。残業モードでクリアします!  部品調達の都合でTS-850は一旦ラインから降ろしました。昨日までに二台が先行して作業を終えています。 FT-690MkⅡ+FL-6020 快調!!  出力不足を懸念されていた個体ですが、そちらは問題ナシです。お伝えしている通り周波数ズレの方が顕著でした。以下の通りです。   OSCリファレンス周波数 調整前 13.53257MHz 調整後 13.53000MHz(規定値) OSC出力 低下 最大値に調整 Lo出力 低下 最大値に調整 USB 51.9985MHz時 調整前 65.98463MHz 調整後 65.98850MHz(規定値) USB 51.9984MHz時 規定値 65.988475MHz±25Hz 実測値 65.988469MHz (規定値範囲内) VCV 54.0000MHz 調整前 4.32V 調整後 4.40V±0.03V(規定値) 規定値範囲内 VCV 51.0000MHz 調整ナシ 1.08V 1.10V±0.03V(規定値)規定値範囲内 CW/FM CARRIOR OSC CW-T 調整13.9893MHz…(Read More)

 おはようございます。朝夕の気温が低くなってきましたね〜。今日は最高気温も25度を下回るそうです。只今午前5時過ぎ、今朝は少々早起きしてブログ執筆であります。ライン追加で初期診断の作業がスムースになりましたが、その分コンテンツも激増中であります。 HL-721 改造機?  原則的に改造機の修理はお受けしておりませんが、受注してしまっているので致し方在りません。こちらの個体、カラカラと中で部品が転がる音がします。開けてみると、パラ付されたセメント抵抗が出てきました。どうみてもオリジナル部品ではありません。東ハイのリニアでセメント抵抗を使う箇所と言えば“ファイナルのバイアス抵抗”くらいです。本機の場合、酸化金属皮膜抵抗が使われている為、該当する箇所はありません。目をこらして基板を注視すると、ファイナルのコレクタにVCCを供給するはずのRFCが見当たりません。半田痕から、このセメント抵抗がVCCラインとコレクタを繋いでいたものと推察します。“・・・謎”です。そもそもRFCの替わりになりませんし、インダクターやFBも通さずにRF回路にVCCを掛けるなど言語道断であります。この魔改造からしてファイナルの生存率は・・案の定逝ってました。オークションか何かで入手された個体でしょうか、・・不明です。キャリコンのディテクタが144MHzの信号に反応しません。430MHzの信号はリレーがONになりファイナルにバイアスも掛かりました。恐らく、検波回路上のダイオードが壊れているものと推察します。オーバードライブさせた可能性が大ですね。何れにしても、“RFC巻き直し”“ファイナル交換”“は必須です。144MHzについては、本機のディテクタ回路が超過密状態(しかも回路図未入手)なので、基板着脱して部品を一個ずつ外して行くしかありません! 結構な工数になると思いますが、仮にディテクタに使われているICの動作不良だとすると手の付けようがありません。入手経緯は存じ上げませんが、この手の品物にはご注意ください。一応工数を出しましたので、オーナー様からの指示待ちであります。 TS-930 修理困難  常連機種のTS-930Sです。こちらはディスプレイが完全にアウトです。PLLアンロックの場合、ディスプレイの周波数表示に異常な数値がでたり、固まったりする症状がでますが、今回はLCDが完全にブラックアウトしています。最初に疑ったのはDigital UNITのインバーターです。DC28Vを源とするマイナス電源を生成する回路ですが、正常に-40Vが出てます。FL管の各セグメントには抵抗アレイを介して繫がっており、ここにも正常に電圧が掛かっています。どうやらディスプレイユニット自体の故障のようですが、こちらは分解できない上に、バックライトそのものを交換することが不可能です。こうなると手の施しようがなくAssy交換となります。運良くAssyは入手可能ですが、海外ディーラーが提供しているパーツは高額でした。更にPLLもアンロックしている様で、どのバンドも聞こえませんし送信不可能でした。周波数が表示できない状態ではVCO調整も不可能です。CATが使える無線機ならPC経由で覗くこともできるのですが、この当時のKenwood機は専用のI/F(TTLコンバーター)がないとRS-232Cを繋ぐことすらできません。となると、ディスプレイを修理してみないとPLLのコンディションは不明ということになります。ちょっとリスキーですね〜〜〜。オーナー様と協議の結果、今回は修理を断念することにしました。FL管の端に焼け焦げた痕を見付けました。ちょっと焼け方が尋常ではありません。INVTの電圧を1時間モニターしてみると、倍の電圧に上がっていました。ケミコンのパンクかな? 「あ〜残念!!」 FT-690MkⅡ 久し振りのご対面!!  懐かしいリグが入って来ました。勿論、昭和のリグですが、90年代にもハムショップの店頭に並んでいました。多分、モデル最末期だったと思いますが、小生もリニアのFL-6020とセットで保有していました。殆ど使うこと無く、2005年頃にオークションで手放してしまいました。お預かりした個体は出力不足とのことでしたが、全く問題無く定格以上の出力が出ています。気になるのは周波数ズレです。本機によくある症状ですが、恐らくリファレンスもBFOも離調してます。しかも1KHz近く離れてますから、気持ち悪いかもしれませんね。オーナー様にご連絡し、作業続行のご指示を賜りました。FL-6020も後ほどお預かりする予定ですが、こちらRFモジュールの入手に少々時間を要します。本体との同時作業は行えませんので、作業順番を繰り下げることにしました。 TS-850S…(Read More)

 一通り調整を終えたFT-690Mk2。送受Fズレはキャリアポイントの調整で解決しました。平衡変調回路の手前の水晶発振器の調整になります。  一応、ホットスタートで調整したため、電源投入直後には若干ズレているかもしれません。電源投入後20~30分経過すると安定します。この辺りは今時の無線機と比較しても意味が無いので愛嬌だと思って下さい。  そして、球切れ電球のLED化をやって終了・・・のはずが、ここでまた一難ありました。フロントパネルの裏は、CPU基板、CNTL基板と2枚重ねになっており、これを外すのに沢山のジャンパーも外します。組み立て時に分からなくなってしまうので、テープでマーキングしながら作業します。フロント・パネルに取り付けられているVRやコネクタはそのままでOKでした。CNTL基板を外すとCPU基板が現れますが、電球はこの基板に取り付けられています。液晶パネル用の電球は基板に穴が空いているので、すぐに見つかりました。もう一つはSメータの横にあります。メーターボックスを外すと見える場所です。何れの電球もグリーンのカバーが付いていますが、これらはLEDでも流用。オーナーにご用意頂いたLEDは定格3Vの白色LEDでした。サイズは電球と同じでピッタリ収まります。ただ、電球回路は5.9Vに低電圧化されているので、そのまま繋ぐとLEDが焼き切れます。1KΩの1/4w抵抗をマイナス側に繋ぎました。この辺は空間に余裕が無いので取付には工夫が必要です。  組込を終え、基板を元に戻しジャンパ類も元通りに繋ぎます。電源を入れてみましたがLEDは点灯しませんでした。一応、取付前に回路の導通は確認したのですが、電位のチェックはしていません。もしかしたら、定電圧回路のトランジスタが壊れているかもしれませんね〜。LAMP回路のON/OFFは2SD1033のトランジスタSWで行います。2SD1033のベースに電流を流したところ、LEDが点灯しました。ベースの手前がプッシュSWになっていて、どうやらこれが逝かれているようです。基板実装の小さなプッシュSWで、しかも型番で検索しても出てきません。頻繁に壊れるような場所でもなく、恐らくメーカーでもストックがないものと推察しました。2SD1033の手前にパワートランジスタ2SB546がありますが、この石のコレクタが100Ωを介して2SD1033のベースに繫がっています。ここを直結したところ、LEDがキレイに点灯してくれました。オーナーと相談の結果、LED化して電流消費が激減したため、常時点灯でいくことにしました。2個で10数mAですから問題ないでしょう。  何とかLED…(Read More)

FT-690 Mk2 入場

by

 BVX LABO.に690mk2が初入場です。小生も以前所有していた無線機です。コンパクトで非常に使いやすい無線機という印象です。後のFT-817ではHF〜V/UHFを更に小さい筐体に搭載しているので、今となっては古さは否めません。  このモデルの原型はmk2の付かないFT-690になります。しかし、両者はデザインも異なるばかりか、mk2ではAMが書略されています。アンテナも前者が内蔵ロッド・アンテナであったのに対して、後者は前後にアンテナ端子を装備し、フロントパネルに装備されたBNC端子に付属のロッドアンテナを装着するタイプに変えられました。このスタイルはFT-817にも継承されています。リニアアンプなどのオプション類も互換性がありません。これは2mの290、430の790も同様。小生は1995年、2度目の再開局時にFT-690Mk2を購入、以後殆ど使うことなくオークションで手放しておりますが、こうやって実機を拝見していると、メンテナンス題材として興味深いモデルであることに気づき「機会があれば再び所有するのも面白いかも」と思ったところです。  さて、前置きが長くなりましたが、この個体は「周波数ズレがある」とのことでお預かりしました。まずはメーカーの”Technical Supplement” に従ってPLLのチェックを行います。PLLボードは筐体の底側です。まず、オシレーターの基準周波数、13.530MHzが±10Hzの誤差範囲にあるか確認。L06とC98のラインにプローブを充て、T02、T03、T04、T06を調整し最大値に設定します。(以下省略)一通りPLL周りを確認しましたが、ほぼ無調整でOKでした。若干、送受信の周波数がズレていましたが、誤差範囲です。メインボードに移り、IFトラッキングとSメータの補正を行いました。   やはりキャリアポイントがズレている?  メインボードの調整も一通り終了、殆ど問題ありません。CWキーダウンで2.8wの出力を確認、リニアを付けると20w出ています。少々出過ぎなので、後ほどALCを調整するとします。何れにしても、RF/AFとも回路は正常(それ以上)です。となると、周波数ズレというのはココの事でしょうか・・・。少し古いSSB機は必ずと言って良いほどキャリア・ポイントがズレています。今はDSPで処理する為「ズレる」ということはあまり考えられませんが、一昔前まではディスクリートでやってましたから、Cの劣化による静電容量の変化で時間経過と共にズレていくのは致し方有りません。昔の無線機は取説にキャリアポイントの調整方法が記載されているのが普通でした。拙宅のリファレンス無線機 FTDX3000で鳴き合わせを行ったところ、USB/LSBともにかなりズレていることを確認しました。写真のトリマー(中央がUSB、右側がLSB)を回してキャリアポイントを合わせます。調整の結果、USB/LSBとも正常な値に校正できました。  次回はフロントパネルを外し、電球をLED…(Read More)