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 おはようございます。快晴の横浜地方でございます。桜の開花予報が出ました。南関東は20日前後、見頃は30日とのことです。今日は久しぶりに九段の総合庁舎詣です。午後はサプライヤーを廻ります。  今朝も“レポ”が天こ盛り・・。本題に入ります。 FT-901DM 修理完了!  常連オーナー様からのご依頼です。ご相談は以下の通りでした。 (以下、原文のまま転載)八重洲FT-901DMの総合点検、調整を含めたオーバーホールです。簡単では御座いますが、状態を説明させて頂きます。二週間前に某中古無線機屋から入手しました。素人的では御座いますがそこそこ状態の良い個体だと思います。AC100vを無線機に繋ぎ7MHzで受信した所さすがの音質でした。受信状態は良いのではないかと思いました。ダイヤルのグリスが固着ぎみで廻す力が必要でした。VFO周辺のスイッチ類にガリがあります。BAND切替スイッチは希望周波数ひ変更出来ましたが、接点洗浄が必要と思います。TUNE、ATT、RX、TX.PROC LEVELスイッチ類のガリがあります。その他、チューニング後の 出力は7MHz SSB簡易測定器でピークで60w程でした。真空管ボケを疑います。それと受信周波数ドリフト時間経過と共に確認しております。フィルタ確認の為 上部ケースのネジ8本の内1本馬鹿になっておりました。タップ立て直しをしていないのでネジを取り付けてません。(向かって右側奥上部) CW.AMフィルタ未装着の為確認しておりません。中古品を購入して個体と一緒に送る予定です。  診断時のコンディションは出力を除き極めて良好でした。オーナー様が記されている通り“明瞭な音質”は昨今のDSP機と明らかに異なるナチュラルサウンドです。今更FT-901についての説明は不要ですね。ご指摘にあるダイヤルのグリス固着は感じません。スムースに回りました。ラボ内は25℃前後ありますので、グリスが溶けている状態かもしれません。無線機もヒーターONで30分も放置すれば十分暖まると思います。  ガリについては、お馴染みのCAIG剤で処理しました。真空管リグにありがちなBANDセレクタ(ロータリーSW)が僅かに気になる程度です。こちらは使用することで導通を維持できると思います。リレーは着脱して内部を洗浄しました。  パワー不足についてのご指摘がございました。送信IF・RFのフルトラッキングとリレー洗浄の効果で、28MHzを除く各バンドで100W出ることを確認しました。14MHzについては150Wに届く勢いです。球ボケは感じません。  プレート電圧も正常値です。高圧ブロックコン、中容量ケミコンなどをサンプリングしましたが、異常は認められませんでした。  周波数カウンターのCALIBツマミ位置がズレています。SSBゼロイン時、調整基準周波数(14.100MHz)でセンターとなるように調整しました。 (故障箇所について)  基本機能については極めて良好な状態ですが、マーカーのみ機能しませんでした。本機はデジタル周波数カウンターを都度校正する必要があり、その為にマーカーは不可欠な機能です。100KHz・25MHzステップとも機能しない状態でしたが、原因はマーカー発振回路が載っている基板の半田クラックによるものでした。基板全体の再半田処理を実施したところ、正常に発振するようになりました。 (フィルター取り付け)  CW・AMの各フィルター取り付けのご依頼です。本体と共にXF-8.9HC(CW)、XF-8.9GA(AM)の各フィルターを同梱頂いています。前者は基板実装状態からの移植作業でした。これらの取り付け作業を行い、IFを再調整しました。 (余談)  前回のFT-625Dでも使用した“下駄”についてです。正式にはエクステンション基板というものですが、本モデルの他、FT-101…(Read More)

 おはようございます。今朝は一転して快晴です。気温も上昇中、8時30分現在で30度を超えています。水分補給しながら過ごしましょう。今日一日頑張れば週末です。ラボは真空管機・ハンディ機・UHF機の修理と賑やかです。 一昨日からのOH作業についての詳細をお伝えします。 FT-101S 10W機 絶好調!!  送受ともアウトだった個体が蘇りました。外装はまずまずのFT-101初期型10W機でしたが、送受ともダメでは唯の飾りも同然ですね。先ずは埃取りと接点洗浄からスタートです。送受NGなので、取りあえずキャリブレーション・トーンが受信出来るか確認してみました。25KHz/100KHzとも微かに聞こえます。しかし、PRESELECTの位置がメチャクチャです。恐らく局発が混合されていないのでしょう。その辺に的を絞って整備開始です。RFユニットを引き抜き、グラついている部品はないかチェック。怪しいケミコンを交換しました。コテを充てると、空砲が鳴る箇所が多数ありました。スルーホールの陥没です。ヒビも入ってます。ユニット全体の半田を再処理しました。IFやAVRも同様の症状がみられたので処理しました。また送受切替時にリレーがチャタリングを起こしてます。メインリレー、送受リレーともにカーボンでケース内が汚れています。SW類同様、ケイグ剤でジャブジャブ洗濯・換装後に再装着、チャタリングは無くなりました。 とりあえず送受はOKに・・・  SSGから14.1757MHz 35dBµVの信号を入れたところ、14.175MHz付近でメーターが大きく反応しトーンが聞こえてきました。他のバンドもOKです。どうやら受信は回復したようですね。トラッキングは後回しにして送信を試します。その前に、ファイナル周りの埃を完全除去しておきましょう。6JS6Cを取り出し軽くブラッシング、ファイナルボックス内を綿棒で掃除します。プレート・バリコンの羽根が錆ていますが、この程度なら大丈夫でしょう。狭い場所はモールで清掃します。お膳立てを整えて、いざ送信試験開始です・・。 14.175MHzで14W程度(キャリア)を確認しました。コレで送信可能な状況になりました。同梱頂いたマイクでPhone系のチェックを行いましたが、ウンともスンともでません。ラボ所有の他社製ローインピーダンス・マイクを繋いだところ、USB、LSB、AMともクリアな変調が出てきました。(BFOは要調整)何故か21MHzより上はパワー不足です。6JS6の中和ズレを疑いましたが、結果的にドライバの12BY7Aを新品に交換したところ、すんなり解決、各バンドで定格以上の出力が出るようになりました。 同梱マイクは修理不可能  本機のマイク入力インピーダンスは50KΩです。従って600Ω系のロー・インピーダンス・マイクも一応は使えます。(逆の場合は使えない)テストに使用したのはナショナル製棺桶マイクでした。さて、同梱の純正マイクですが、こちらはダイナミック・マイクロフォン・カプセルそのものがアウト、恐らくコイル切れかと思われます。残念ながら修理はできません。代替のマイクをお使い頂く必要がありますが、前述の通り、ピン配列さえ揃えば、ロー・インピーダンスの他社性ダイナミック・マイクが使えます。出来れば純正の50KΩマイクが望ましいです。では、総括します。 【ご依頼内容】 1)送受信不可能  について、修理を承りました。 【症状・処置について】  上記1)について、症状を確認しました。原因はRFユニット内の半田付け不良などで混合段が機能せず、IF=RFの変換が正常機能していなかったことによります。半田再処理、ケミコン交換で修復しました。他のユニットについても半田劣化が著しいため、同様に処理しています。送受回復後も21MHz以上が出力不足の傾向にあり、ドライバ12BY7Aを交換し、全バンドでの出力を回復しました。この際、SW類・VR・リレーなどの接点洗浄を行っています。これらの実施後、IF、RFのトラッキングを実施しました。  以上の結果、各バンドにおける定格出力、変調(USB、LSB、AM)を確認しました。また、受信感度は14.175MHzにて、測定限界値の-140dBmmで復調することを確認しました。顕著な周波数ドリフトも発生しません。全体的に、極めて良好に動作します。尚、上記理由により、変調テストは弊社所有のマイクロフォンで実施しました。 以上にてC/O…(Read More)

 おはようございます。梅雨空が続いている横浜です。昨日は大荒れの天気で昼頃から大雨、多摩川が増水して地元の東急電車はてんやわんや、何とか多摩川をクリア〜〜〜。昨夜は局で世話になった氏家さんのプチ歓送会出席の為、六本木へ繰りだしました。  氏家さんは、報道などを経て数々のヒット番組をプロデュース、デジタルセンター長、経営企画局長を歴任された後、TBSメディア総合研究所、TBSディグネット、トライメディアの社長を歴任され、今月一杯をもって赤坂を去られることになりました。長きに渡るご活躍を労うため、関係有志で小さな歓送会を開いた次第です。ポルシェ・ハーレー・ヨットなど趣味人であると同時に、東大時代はアメフト部に所属され(何故かTBSには東大アメフトOBが多い)、東京国際マラソンを完走されるアスリートでもあられます。“江ノ島ヨットハーバー”最大の艇を所有され、小生も何度かクルージングさせて頂きました。小生に“報道とは何ぞや”を教えてくださった師匠であります。今後はメディアブログ「あやぶろ」、NewsPicksへの寄稿を中心に活動されるそうです。「近々“あやぶろナイト”を企画しようぜ!」という指令を頂きました。勿論、“技術+ディレクター”として参画します! お疲れさまでした。今後もご指導ください。m(_ _)m (動画は2013年に赤坂バードランドで開催した「あやぶろナイト」) FT-101S ご入場!  昨日はレポートをお休みしましたが、仕事はやってますょ〜。 FT-101Sが久々に登場です。こちらは外装コンディションが良好な個体です。残念ながら送受信ともアウトでした。マーカーが受信できているので、局発〜MIX周辺を疑っています。先ずはお決まりの、内部清掃から、続いてSW、VR類の接点洗浄を実施しました。速乾性の高いアルコール系洗浄剤をジャブジャブ投入し、後にケイグ剤で処理しました。続いて、局発周辺の再半田処理を行いました。すると、見事に受信機能が回復しました。全体的に半田劣化が進行している様です。球はシングルなので10W機ですね。12BY7Aと6JS6を抜き取って、表面の埃を柔らかいブラシで擦り落とします。電極部分もケイグ剤を浸した綿棒で拭きます。真空管を元に戻してヒーターをONに・・。フィラメント点灯を確認してから、TUNEで送信してみたところ、IPが振れました。プレートとドライブを調整し、14.175MHzで10W以上出ることを確認しました。やはり局発だったようです。他の周波数は後からテストすることにして、取りあえずPhone系を確認することに、同梱のヤエス純正マイクを繋いで試しましたが、PTT操作はできるものの変調が乗りません。SSB、AMとも一緒です。ラボ所有のマイクに切り替えて試したところ、変調が出ることを確認しました。どうやらマイクの故障(断線?)の様です。貴重な純正ハンド・マイクですね。オーバーホールに近い作業になりますが、完全修復を目指し作業を続行します。 スタンダード C408 バッテリー交換  ハンディ機のボタン電池交換ご依頼です。縦端子付きのCR2032が使用されています。バッテリーも入荷したので、こちらは今日中に作業実施したいと思います。   &nbsp…(Read More)

 最近FT-101系の修理依頼が多く、結構深い部分に触れるケースが発生しております。基本は回路図とテクニカル・サプリメントと呼ばれるメーカー配布のアライメント・プロシジュアーで作業可能ですが、広範に渡る故障や全分解をともなう場合などは少々情報不足です。 欧米にこの手の情報を収集しているグループがあり、以前はネットのNewsサービスなどで情報交換していました。PDFなどで頒布しているのですが、スキャンニングが粗いため回路図やパーツリストは文字が読み取れないことも多々あります。思い切って、ブックを購入しちゃいました。結構なお値段ですが、モニターと睨めっこより効率が良いです。国内メーカーの対応もまちまちで、サービスマニュアルを提供してくれる会社と「門外不出」を徹底している所と、分かれます。因みに小生の場合は殆ど海外からの「逆輸入」に頼っているので、ドキュメントは全て英語です。まぁ、英語は得意な方なので特に不便は感じませんが、国内外で仕様が異なる無線機も多いため、読み替えが必要な場合もあるので、本来なら日本語マニュアルを入手できれば、そちらの方が良いに決まっています。11mバンドの調整・・・笑 笑うところじゃありませんね。総通さんに怒られます。FT-101の場合、11mバンド即ちCB無線帯にQRV可能な事が北米でのウリの一つでした。40年前、11m用にFT-101を購入した悪い友人がいましたが、国内CBerにも周知の事実だったようです。米国版はオプションで11m用の水晶をメーカー自身が提供していたようで、マニュアルにもその事が記載されています。実際、修理でお預かりする個体にも11m用の水晶が装着されているケースが多いのが現状です。(勿論、こちらでは調整しませんョ)全てを信じてはイケない!! 面白いというか、気をつけるべきところは、内容が少々粗いことです。本回路図などはオリジナルのコピーなので間違いありません。ヤバイのは項目毎の説明にある、抜き出し回路図です。ALC関連の記述を漁っていて偶然見つけましたが、この回路図間違っています。wwwww  本回路図も実機の実装状態も、この回路図とは異なります。図面中央の貫通コンデンサーの取り付け位置は1S1555よりも左側です。こんな事もあるので、本回路図を優先して解釈しなければ躓きます。(爆)FT-101修理に欠かせないアイテム 皆様ご承知の通り、FT-101やFT-901はユニット化された基板がスロットに刺さっています。これらは、スロットから取り出してメンテナンスすることを前提に設計されており、昔はユニットだけ抜いて修理に出すなんてことも多かったと記憶しています。しかしながら、今となっては便利なようで少々不便な面でもあります。「下駄」とか「オイラン」なんて呼ばれた基板を浮かせて作業効率を向上させるための“エクステンション”を使えば良いのですが、国内では入手困難。自分でピン数の合致するソケットとプリント基板をカットすれば作れないことはありませんが、面倒です・・・。BVXラボはTS-520、TS-830など、トリオ・ケンウッド系のメンテナンス依頼が多く、FT-101は富山の老舗チューナーさんにご依頼になる方が殆どなので、下駄なんてなくてもその都度「多少苦労しながらでも直せれば良い」くらいに考えていましたが、前述の通り、最近はFT-101…(Read More)