2021年最後のブログ【2021/12/23】
by
Merry Xmas! であります。今週の「週明け号」は掲載情報の集約にともない割愛させて頂きました。例年より早めですが、今年は明日が仕事納めとなります。
- IC-375D ご出場
- FT-1000MP ご出場
- MARK V(1)ご出場
- MARK V (2)ご出場
- ICF-2001D ご出場
- FRG-8800 ご出場
- FT-101E ご出場
- TS-820V(1)及び(2)作業開始
- RJX-661 作業進捗
- その他長期対応中の案件について
今年もお世話になりました。怒濤の2021年もあと一週間で幕を下ろします。今年はライン数を4本から最大9本に増設し、リモート下の作業環境を何とか構築することができました。処理能力も単純計算で倍+αにUPしました。しかし長期に渡るコロナ禍でサプライチェーンは未だ復活の兆しすら見えません。新製品を造るメーカー同様、アフターマーケットで細々と仕事している我々の様な業者の死活にも大きく影響しています。最近ではトランジスターやICなどの半導体だけでなく、コンデンサーなどの大量消耗系の部材に至るまで、発注から納品に数週間以上を要する状況です。コロナのが物流に影響しているのでしょう。余談ですが、11月末にEU圏内からEMSで発送された商品が未だに着荷しません。コロナ以前は1週間で着いていました。このままでは業界全体が干上がってしまいます。そう言えば秋葉原の部品屋さんも次々と廃業宣言しているいたいです。(涙)来年に期待しましょう!!!
om0et の mc-20が着弾
先月 OM0ET氏にオーダーしたmlaがついに着弾しました。スロバキヤを出てから行え知れずになっていたアイテムですが、北欧圏から約1月かけて日本に上陸であります。しっかり関税も取られましたけど”Invoice”ナシで平気で送り付けてくる中国大陸の業者とは大違い。梱包も丁寧です。製品は7MHz以上のHFを全カバーするマグネティックループアンテナで、QRP仕様となっています。最大入力は20Wだそうですが、14MHz以上は最大10Wを推奨とのことでした。FT-817、KX3、IC-705のバッテリー運用主体なので丁度良いです。ナント重さは1Kg弱、元箱はキャリングケースを兼ねていますので、クルマに積みっぱなしでもOKです。慣れれば3分で組み上がる?? 三脚穴がついていているのも好印象。28日から群馬県草津町に滞在しますので、そこから本アンテナでQRVしようと思います。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
OM0ET のアンテナはこちらから購入可能です。コロナ禍でロジスティックが麻痺していますが、購入から1月程度で届きました。荷物が途中で迷子になり焦りましたけど何ら問題無く到着です。
Hi Paul,,,, The MC-20 arrived safely in Yokohama, where I live. I was worried that I couldn't track it on the way, but it seems that it wasn't necessary. The carrying case is solid, and the product itself is easy to assemble, so I can rest assured. Thank you for making a great antenna. Merry xmas and I wish you a happy new year. JG1BVX
ic-375d ご出場
以前弊社でOHさせて頂いた個体ですね。地震で落下させてしまったとのことです。外装は特に異常はないのですが、周波数が400Hzもズレていたことと、受信感度が大幅に低下していたことが気になります。落下に起因する離調かは??です。 精密調整してお戻ししました。出場時は正常に戻っていたのでご安心下さい。
![]() |
![]() |
ft-1000mp ご出場
数ヶ月前にご出場させて個体です。Hi SWRが頻発し強制プロテクション介入の事象を確認しました。前回LPFのTX.RX切替リレーを交換して間違いなく修理できていたはず・・・。今回は前回交換したリレーの隣にあるTUN ON/THRU切替リレーが餅の様に膨れあがっていました。しかも不思議なことにANT A/Bを切り替えると、SWRが正常になったりHiになったり・・・。そうこうテストしていたら前回交換した送受リレーが再び逝ってしまいました。(涙) CMカップラー周辺のダイオード(オーナー様が交換された)4本が浮いていたので高さを整えて再装着、CMカップラーのコイルも再半田しました。どうも解せないので、旨く送信できている(low SWR)タイミングでRFプローブを当ててみたところ、見かけのSWRと真逆に寄生振動と思われる異常な波形を確認したのです。基板の裏側は丁度CMカップラー付近にGND用のベロが出ていて、それがシャーシ側の銅箔テープに接触する(強制グランド)構造になっているのですが、どうもそこが怪しい・・・。銅箔とベロの間のグランディングを確実にするため、ベロ自体の引出を行った上で、接触部に導電性グリスを塗布して様子をみたところ、寄生振動は確認できなくなりました。何れの周波数、ANT A/B を切り替えても正常に出力しています。弊社在籍のメーカーOBエンジニアによると、FT-1000MP系で頻発する事象とのことでした。
納品後「正常に動作している」とのご連絡を頂きました。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
MARK V(1)ご出場
こちらは以前LED化改造でお預かりした個体です。LEDの輝度が部分的に低下して、終いには真っ黒になってしまったとのことでした。「LEDでそんなことがあるのか?」と耳を疑ってしまったのですがナント原因はタバコの脂です。(汗) 筐体を開けると内部のシャーシが黄色く変色していました。LCD ASSYをバラすと、真っ白いはずのLCDカバーが茶色くなっています。LCD ASSYを分解し中に早着したLEDを確認したところ、拡散用に張っていた透明フィルムに大量の脂が附着して中のLEDが見えません。(ヒエ〜〜) これは未だかつて無い経験でした。数ヶ月でこんなに急激に脂が附着するとも思えないのですが、正にコロナで巣籠もり状態が続く世相を映したような事象でした。
![]() |
![]() |
MARK V (2)ご出場
FT-1000MPシリーズが続きます。こちらは新規のLED化改造案件でした。写真のように既にブラックアウト寸前です。新たな工法によりサイド部分の光量落ちも少なくなりました。今後は積極的にLED化をお奨めしていこうと思います。
![]() |
![]() |
icf-2001d ご出場
久しぶりに2001Dを担当させて頂きました。本機はフラットリボンを早着したままでないとトラッキングできないので、レイヤー毎筐体から取りだしての作業となります。(全分解)MW/SW/AIR の感度が改善したみたいです。
frg-8800 ご出場
上尾事業所の案件でした。社内では「ソニー上尾事業所」(冗談)と呼んでいます。最近はICF-SW7600とかSW77とか往年のソニーBCLの専用ラインになっています。年末年始は積み残しのICF-PRO70の集中作業に没頭とのことですw。また往年の真空管ヤエス機もこのラインで扱っています。FRG-8800もバッチリ仕上がっていまョ。
ft-101e ご出場
FRG-8800に続いて上尾から出場の個体です。フルオーバーホールで長期対応させて頂いた個体です。しっかり仕上げさせて頂きました。
只今 動画準備中
TS-820V(1)及び(2)作業開始

只今TS-820Vが2台入場中です。一台目は以前OHした個体です。こちらは送受切替不良の他、カウンターユニットの故障がございまいた。21MHz以上の周波数表示異常です。TD3490BPというICの不具合を確認しています。こちらの調達に時間を要す見込みです。
もう一台のTS-820Vは新規ご入場の個体で、オーバーホール対応中です。基板劣化、リレー不具合、コンデンサ劣化など、真空管機にありがちな不具合が診られました。ブロックコン、真空管を除き部品が揃ったので本格的な作業準備が整いました。年明けからライン固定となります。
rjx-661 作業進捗
こちらも完全に部品が揃っていませんが、出来るところか作業に入っています。欠損していたツマミ類が手に入りました。年明けは本機の出場を優先させます。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
その他長期対応中の案件について
- ICF-PRO70はCANのSMDコンの調達遅延の影響で長らく作業が停滞していました。部品が揃ったのでやっと作業を開始しています。また、未知の不具合も新たに見つかっており、これらの検査も同時に進めています。(上尾)
- FT-102は出場検査時に異常を発見、再入場させました。出場時は8時間以上のロードテストを実施しています。この様なケースも希にありあすが、しっかり検査している証しですので、ご理解のほどお願い申し上げます。(上尾)
- コリンズ KWM-2A は半年がかりの作業となっています。(上尾)
- TS-770はファイナルが調達できていません。(上尾)
年明けは1月6日から営業開始予定です。
♪ Merry Xmas & a happy new year ♪