週明けです。【2021/06/15】

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 おはようございます。久しぶりのアサイチ投稿です。先週の週末号は諸事情により休刊しましたので、早めの投稿になりました。

 二週間前の週末ラグビー練習で負傷した右足肉離れはかなり回復してきました。とは言え未だに走れません。汗汗 一昨日、相模原で交流戦をやった際のフィールド練習で、ディフェンス・フォーメーションのコーチ中に、数メートル早歩きしただけで”ピキッ”ときました。(T_T) 運動系の部活をやられていた方なら一度は経験されているかと存じますが、なかなか治らないんです。やはり二ヶ月は走れないのかな? ・・ ところで、一昨日は曇り空で時々雨もぱらつく天気でしたが、朝から気温が高く、湿度も90%を超えていました。交流戦4ゲームを終えて帰宅したのち、愚息が“頭が痛い”と言い始め、30分後に嘔吐しました。体温も高めで明らかに熱中症の症状です。氷嚢冷却とOS1で翌朝には回復しました。ちょっとスケジュールが厳しかったかな? コーチの一人として反省しています。 皆さまもお気を付け下さい。

オーバーホールの解釈について

 さて、オーバーホールの解釈について整理しておきたいと思います。修理業者やメーカーサービスに作業依頼される際に「オーバーホール」を御所望になるケースもが有るかと存じます。お気を付け頂きたいのは、“オーバーホール” ≠ “新品時の性能回復” (不等号) であることです。業界や会社によって解釈はまちまちだと思いますが、弊社では、1「劣化の可能性が危惧される部品の予防交換」2「各基板の再半田処理」3「接点洗浄・復活処理」4「総合調整」の4項目を適宜組み合わせた内容をご呈示させて頂いています。

 1については、電解コンデンサーなどのケミカルコンデンサー(ケミコン)の”サンプリング交換”が主体となります。”サンプリング交換”とは、液漏れリスクの高い中容量以上のケミコンを幾つか着脱し、容量変化や液漏れ具合を検査します。ここで、異常が発見されたケミコンの内、同メーカー・同容量・同耐圧の部品を全数交換するほか、過去のナレッジからハイリスクと判断された箇所・メーカー・容量・耐圧の部品も対象としています。熱源に近い場所に装着されているケミコンもサンプリング対象です。サンプリング目的で着脱した部品は、性能評価の如何に関わらず交換します。例えば、SMD(表面実装)部品などは一度着脱すると再利用はできません。即ちサンプリングができないため目視や短絡チェックによる確認となりますが、故障モードがはっきりしている場合は同一部品を全数交換します。例えばソニー製のBCLラジオの場合は、無条件に全数交換を具申させて頂いています。

 2については、製造から20年以上を経過している機器のオーバーホール時は無条件で実施しています。但し、VCO部分など、半田面もシールドされている箇所については、性能的な不具合が無い限り除外しています。

 3については、経年に関係無く、使用環境(ホコリ・喫煙など)によって劣化進行が異なります。

 4については、標準信号発生器、オシロスコープ、スペクトラムアナライザー、無線機テスター、周波数カウンターを用いて、送受信のIF全段、RF全段(バイアス調整を含む)、PLL、VFO、AFのアライメント調整を実施します。

 これらの測定機器はGPSで常時校正された基準信号源(10MHz)を使用します。1〜4全てを実施する場合はフル・オーバーホールとなり、工数4.0以上(診断・修理・調達・検証・事務処理を含む)の整備となります。特に30年以上の機器の場合、修理納品してから他の箇所に不具合が発生するケースが頻発します。オーバーホールによって新品時同様の性能回復や将来において故障しない事を保証することは不可能です。あくまで機器の総合的な延命処置であることをご理解ください。

 小生自身、時計収集の趣味があり、偶にメーカーや時計店へオーバーホールを依頼しますが、オーバーホール実施直後でも故障したケースがあります。故障箇所がオーバーホール対応で部品交換した箇所などの場合は無償対応してくれますが、そもそも修理依頼していない箇所だったり、オーバーホールにともなう部品交換に起因したと考えにくい故障については保証してくれませんでした。多分、他の業種・業態でも同様の対応かと存じます。アップルの様に購入時に保険加入を選択できるシステム(Apple Care)でも構築しない限り難しいですね。そもそも、弊社はメーカーサービスではなく、技術職人による請負仕事ですから無理ですけど・・・。

 尚、レストアは新製時への状態回復を目標とする内容です。フル・オーバーホールに加え、機構部の分解整備、ご希望に応じて再塗装・錆取りも実施します。とは言え、全てを新品に入れ替えることは不可能です。時に新品時の性能を上回る様な仕上がりなることもあれば、そうは叶わないケースもあります。新品時にも所謂 “当たり・外れ” があります。こればかりは、基板コンディションやトランス類の結合率などに左右されるため、レストアで解決できる話ではありません。また、レストアと言えども、部品調達が出来ない箇所も多々あり、事前に全て見積もることは不可能です。ご理解のほど、お願い申し上げます。(T_T)

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HL-550FX 修理完了

 増幅素子4発故障の修理でした。こちらはマッチドペア指定箇所のため、デバイスメーカー指定サプライヤー経由での調達となり時間を要しました。コンディションは上々です。


 検査完了

 出力低下、メーター校正の修理作業ご依頼でした。検査の結果、個体は正常に動作しています。(かなり元気) また、メーターについては内部のゼンマイが引っ掛かっている様子です。本機のメーターは分解整備が困難なため。現状のままでお戻しさせて頂きました。メーターを指で小突くと正常動作します。外部の出力計による監視も可能かと思いますので、リスク回避の意味でも現状のままの方が宜しいかと存じます。(という判断・・w)

10Wで押すと200Wを超えてくる!
メーターは指で小突くいたら動作したw

 


TS-830S 修理完了

 50W改造で対応させて頂いた個体です。今回はSSB時に送信できないとのことでした。PROCスイッチの内部接触不良が原因です。こちらは洗浄による対処を試みましたが、完全に直しきることができません。止む無くジャンク個体からのリビルト部品移植にて対応させて頂きました。今のところ好調に動作しています。


今後の修理予定について

 今週は例年より早めの測定機校正が入っています。機器の入替を行ったので、新製時校正の保証期間が適用される測定器が増えたため、例年よりも時短で実施可能みたいです。一応入場台数は半分に制限させて頂いていますが、オンスケで行けそうです。(^o^)

  1.  入場中
  2.  入場中
  3. FT-1021 6/17  入場
  4. FT-767GXX 6/17 入場
  5. TS-690D 6/17 入場
  6. RJX-601 6/17 入場
  7. その他の無線機など

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