ICF-SW7600 ご入場 / ICF-SW77 ご入場 / FT-920 ご入場 【2021/05/28】

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 一日遅れのブログになりました。85歳の父の救急対応に追われ、てんやわんや・・・。本日精密検査が終わり落ち着いたところです。

 修理報告は完全YouTubeにシフトしましたので、ブログを定期的に書く必然性が薄くなってきました。むしろ、足枷になってしまっていて、この執筆の時間を作業回せた方が良い気がしてきる今日この頃です。父の容態は安定しており、特段心配することはありませんが、またいつ対応迫られるかわかりません。暫くは“週明け”のみ定期執筆として、案件進捗に応じてその他は臨機応変に対応する方向で検討したいと思います。

 ところで、コロナ禍以降、無線機修理のご相談件数も急増し、メールのお返事が追いつかない状態です。多い日は100件を超えます。この数なんと“メーカーサービスよりも多い”とのこと・・・。そりゃ〜そうです。最近のメーカーは直近20年くらいの自社の機械しか修理しません。弊社には昭和30年代以降の全メーカーの無線機が集まりますから当然そうなります。

 最近ちょっと困った事が頻発しています。「オークションで買ったら動かない・・・直して欲しい」というご相談です。ご自身は安価に無線機を入手で「ラッキー」と思っておられたことでしょう。イザ届いてみると、酷いジャンク品だったり、部品が抜き取られていたり、端っから入札者を欺くような商品も相当出回っています。ご自身で使っていた機械なら、壊れるまでは正常に動いていたわけですから、「ココが壊れたので修理して欲しい」とご申告頂ければ済む話ですが、昨今「動かないけど、とりあえず全部点検して欲しい・・・」などと無茶振りされるお客様が急増中です。点検と簡単に仰いますが、メーカーのアフターサービスではないので、Assy交換して故障箇所を絞り込むなんてズルはできないんです。その作業に丸一日掛かってお客様に状態をお知らせし、ココとココとココが壊れてますから、工数○○程度で ウン万円の修理代が掛かりますとお伝えすると「う〜〜ん、他のジャンク買った方が安いよね〜〜〜」と来ます。愛着があって、どうしてもこの個体に拘りたいと思われているお客様のために時間を割きたいのが本音・・・。これでは“本気のお客様”にご迷惑が掛かってしまいます。現在、ご予約は一部機種を除き、4ヶ月先まで埋まっていますが、「本気じゃなさそう」なご依頼はお断りすことにしました。オークションで入手された個体の中にも、「往年の名機」だったり「学生の頃は高値の華」だってあるわけですからオークションを否定はしません。でも、それらを維持する覚悟が無いならお奨めしません。あと、メーカーが修理出来る製品のご依頼も多くなりました。ウチの方が安いと思っておられのかな? メーカーサービスの方が絶対安いですョ。汗


ICF-SW7600 / ICF-SW77 ご入場

 第3ラインにソニー製ラジオを集中入場しています。何故なら、ソニーの90年代以降のラジオは泣き所がほぼ同じだからです。やはりCANのSMDケミコンの液漏れとセラミック・フィルターですね。これらは定数がほぼ一緒なんです。なので「選択と集中」の原理で一ラインに集中させて作業したほうが効率良いんですね。現在ICF-SW7600を筆頭に三機種が入場(待機を含む)中です。

別名ソニーセット
この子はだーれ?

FT-920 検査終了

 50W化改造でお預かりしました。50W化は定番メニューになりますが、ちょっと様子がヘンです。そもそもパワーが出ません。調べた所、PAの入り口までは信号が来ていました。本機のPAはプリドライバ・ドライバ・ファイナル(プッシュプル)の構成です。ファイナルやドライバの故障は多々あるのですが、プリドライバが故障とはこれまた珍現象ですね。MRF555という石自体、ご存知ない方も多いと思います。受信プリアンプに使われているデュアルゲートFETの様な出で立ちですが、こちらは正真正銘のNPNトランジスタです。本機はPA全段がモトローラ製ですが、このMRF555は補修用在庫が最初からストックが少なかった石で、国内のデバイス市場では見掛けたことがありません。海外のサプライヤーを確認するとロットなら取引可能とのこと、何社か打診(勿論、英語でのやりとり)して、ようやく1社20個で提供してくれるサプライヤーを見付けました。ウチとしても多分この先ニーズはないんですが「不具合があれば修理希望」とのこと。とは言え、PAの修理なのでそれなりに工賃は掛かりますし、部品調達コストも馬鹿になりません。しかも、その先50W化と確認保証用の書類一式の発行となると・・・。伺ってみると、オークションで入手された個体とのことでした。この時点で修理中断のお申し出を承り、ライン落ちすることに相成りました。キズが浅いウチにディションジョンできて良かった。

50W改造のご依頼ですが・・
プリドライバーがOUT!!

TS-520X 検査終了

 こちらは20年無動状態だった個体とのことです。それ以前にTS-520Xですから、既に40年越選手です。半田クラックやケミコン全数交換は必須状態ですかね〜〜。 一応電源は入りました。ロータリースイッチやSGスイッチの接点洗浄、真空管2本(励振・終段)に堆積したホコリを拭き取って、真空管ソケットを軽く綿棒で掃除し、恐る恐るヒーターON、最初は無反応だったフィラメントが点灯しました。TUNEでSENDしてみるとIPが振れました。PLATEを調整しディップすることを確認、とりあえず14MHzは送信することを確認。しかし、変調が乗りません。(SSBでは出力しない)CWキーダウンでも10W以下です。HVが低めなのは、恐らくブロックコンがダメなんでしょうね〜。やはり相当手を入れないとダメです。真空管機は原則オーバーホールからの出発になりますが、こちらは状態的に相当な工数となりそうな予感。オーナー様から中止にご指示が出ました。


今後の修理予定について

 HL-550FX用の交換部品が米国内の拠点を出発した様です。来週中には東京税関の保税倉庫にc’k in するでしょう。再びJRCオンパレードになりそう。

  1. HL-550FX 入場中
  2. ICF-SW77 入場中
  3. ICF-SW7600 入場中
  4. ICF-PRO70 入場中
  5. JST-245 (その1)入場中
  6. JST-245 (その2)入場中
  7. その他の無線機など

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