FT-1000 ご出場 / FT-847 ご出場 / FT-850 ご出場 / IC-271D ご出場【2020/11/27】

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 こんにちは。曇り空で気分も沈み気味な横浜のお天気、気温も低めです。この辺は横浜というより多摩と言った方が正しいのか?

 コロナの第三波が到来しています。仕事や学校関係の忘年会が全てキャンセルになりました。個々の会食はボチボチありますが、何れも地元飲みです。この3週間が勝負と言われていますが、抑制するとそのあと弾けちゃうのが人の常というか・・・。

市民ラジオ500mW機のスプリアスを計ってみた

 先日2台のICB-87Rが新技適対応改造+認証試験を経て戻ってきました。更にICB-R5の技適改造ベース機も入手できたため、新技適未対応のRJ-480Dを含む旧技適機 VS 新技適機のスプリアス比較を行ってみました。旧技適機は2022年の12月に期限切れとなり、そのままでは使用できなくなります。現在のところ、一般財団法人 テレコムエンジニアリング(TELEC)が保証機関として認可されていますが、趣味無線家には馴染み深い一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)も手を上げそう雰囲気です。そもそもTELECさんは業務機や特殊無線などの認証を専門としており、”B2B”的な発想のため個人だとコストが合わない部分が多々あります。JARDさんは”B2B”“B2C”の何れにも対応できる組織なので、コンンシューマー向けの料金設定に期待している方も多いのではないでしょうか。実は弊社も”JARDさんがやるのなら・・・”という思いがあります。認証作業まで手を出してしまうと首が回りませんが、消費者が個々に保証認定を受けられるような状況になれば、保証条件に則した改造を実施することが可能だと考えています。まずは以下の写真をご覧下さい。機が熟したか??

新技適対応改造機(認証済み) 旧技適機(改造予定)
(改造機A)
ICB-87R(改造機B)

 と・・こんな結果となりました。RJ-480Dは基本波近傍のスプリアスは目立ちませんが、高調波のレベルが総じて高いのが一目瞭然です。極端に言うと、発振回路のオーバートーン周波数がそのまんま出ている感じですね。これは完全にアウトです。上のICB-R5の2次高調波以外は十分抑えられています。段間結合時に基本波に同調しているためと思われます。意外なのはICB-87R(改造機 B )です。全開は近傍しか計っていなかったので見落としていましたが、高調波は微妙(というか完全にアウトだろ!)ですねぇ。敢えて個体名は出しませんけど、ちょっとなぁ・・・。ICB-87R(改造機A)は見事です。測定方法は畳んだロッドアンテナの先に50Ωのホット側をクリップ、イヤフォン端子のアース側にGNDを繋ぎ、チューナーで整合しスペアナに入力させました。あくまで簡易的な測定結果ですから参考値であることを申し添えます。

 アマチュア無線機の話になりますが、スプリアス測定のオプション提供を始めました。こちらは作業完了時にのみご提供するサービスです。測定効率的にBWは3KHzとしていますが、ご希望のスパンや分解能で実施することも可能です。(要追加料金) 測定範囲は最大1.5GHz程度ですので、430MHzの場合3次高調波までが実用域になります。測定出力は減衰器の関係で200Wが上限です。


ご出場

SPLITでCWが打てない
・送信変調がモニターできない
・CW TUNE が動作しない

 以上について確認しましたが、何れも正常動作していました。 間欠試験、エージング試験ともに問題ありませんでした。
「SPLITでCW送信不可」については、サブ側のモードがSSBなど、CW以外のモードになっていた可能性があります。本機はモードを切り替えるとメイン側のみ反映されます。サブ側にモードを反映させるには、A→Bで周波数とモードをB側にコピーする必要があります。
「送信変調がモニターできない」については、ちょっと???です。弊社確認の際には正常にモニターできました。
「CW TUNE が動作しない」については、トップパネルのサイドトーン設定が間違っていました。ディップスイッチの位置が正規に指定されているパラメーターを差していません。デフォルトの700Hzに設定したところ、正常に点灯・点滅しました。この状態についてオーナー様にご報告申し上げ、追加のエージング試験、間欠試験を行いましたが、異常は一度もみられませんでした。

 通常は検査のみの場合映像は撮影しませんが、検査項目が多岐に渡るため、今回に限り動画撮影を行いました。


ご出場

 144/430MHzでのみ何も聞こえないというトラブルです。しかもSメーターは振れていて確実に受信しています。IFから先は各バンド共通なのでV/Uだけ音が出ないというのは解せません。ブロック図と睨めっこにして「あるコト」に気付きました。本機はDSP機なのです・・・。復調回路にも変調回路にもDSPが介入しています。もしやと思い、DSP絡みのSWを押してみたところ無反応です。HFに切り替えて同様のテストを行いましたが、こちらも無反応です。こんな仮説を・・「何らかのフィルタ設定がONになり固定状態にある・・?」。早速DSP周りをチェックしたところ、VDDの電圧が3Vになってます。バックアップ電圧は3VでOKですが。プロセッサ自体の動作電圧としては低すぎるような・・・。回路図をみると案の定でした。5Vが正常値です。レギュレーター直下では5V確認できました。となると分岐抵抗から下のケミコンか、まさかのDSP故障?? いやいや二個同時はありえない。周辺のSMDケミコンのウチ47µFの横から僅かな滲みを確認しました。サンプリングしたところDCリークしていました。同容量のケミコンを全数交換し、周辺の異なる容量のSMDケミコンも交換したところ、プロセッサのVDDは5Vに上昇しました。フロントパネルのDSP絡みのSWも正常に切り替わり、144/430MHzのデジタルフィルタも解除、正常に音が出るようになりました。

 また「AFボリュームが2時方向付近から急激に音量上昇してしまう」とのご相談も頂戴していましたが、こちらはVR内部の抵抗体が剥がれてしまっていることが原因です。密閉型のVRのため分解して抵抗体に鉛筆書きできるような構造ではありません。補修用部品の入手が困難ですので、こちらは未着手のままです。m(_ _)m


ご出場

 全く送信できない個体です。RFプローブでファイナル手前までは信号を確認しています。故障はファイナルとみて間違いなさそうです。2SC2879MP×2を交換しました。送信可能な状態となり出力はでているのですが、何故かコンサバな感じです。「10W機か?」いやいや100W機です。本機は内部SWで送信IFゲインを切り替えることで100W→50Wへ変更することができますが、ここも100W側に切り替わっています。ドライバの2SC3133の不具合か?? 年の為にプリドライバも含め交換しましたが変化ナシです。バンド毎に出力の伸びが異なります。どうやら18MHz〜21MHzで出力最大(60W)、それ以外のバンドは遠くなるにつれ出力が下がる傾向です。明らかに結合不良が起きています。何処かのコンデンサかコイルに何らかのトラブルが出ているようですが、RFの下の方だと数mWの変化で出力を大きく左右します。流石にこれを探し出すとなると、数日掛けて徹底的な着脱検査を繰り返すしかありません。全く出なくなってしまった方が故障箇所を特定しやすいのですが・・・。この状況をオーナー様にご報告して、ファイナル交換のみで取りあえず作業を終えることとしました。


IC-271D ご出場

 表示部が点灯しません。メインダイヤルを回すと何やらチラチラします、ディスプレイユニットを弄っていると時々フル表示することがありました。どこかの部品の半田が浮いているのか??? IC(LSI)の足が変色しているのが気になります。変色は酸化によるものですね。このICを押すと瞬間的に点灯しました。スルーホールからこのICに原因がありそう・・・。IC二個を着脱して黒く酸化した箇所を削ってコーティングしたあと、基板に戻しました。再半田して電源をいれたところ表示が戻りました。半田劣化も顕著で、ユニット内の複数箇所に怪しい箇所が散見されます。全箇所の半田処理をケミコン・サンプリング/交換をオーナー様に具申し、ご承認を頂いたので先に進むことにしました。結局ケミコン類は着脱検査したものの何れも規程容量を示しています。気になるのは電源ON時の表示の立ち上がりです。これは表示異常とは関係無く、PLLのVCOロックの遅延によるものです。即ちPLLがロックしないとLCDに周波数が表示されません。2〜3秒で立ち上がるのですが、少々遅くなっている気がします。電源ONから電圧が正常安定化するのに時間を要しているのでしょう。電源部も一通り確認し、電源SW近くにある470µFが少々容量抜けしていたので交換しました。不具合と言える段階ではありませんが、何れはフルOHが必要になるかもしれません。


 今週はココまでです。ダイワのリニアを積み残しています。週末ラボワークで対応しま〜〜す! 来週はもう師走ですョ。一年間まるまるコロナで失ってしまいました。明るい新年が迎えられるよう、少々我慢しましょう!。

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