Mark V 作業終了? / ICF-5900 ご出場【2020/09/17】
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お疲れ様です。明日は朝から都内に通院のため、ブログを早巻きで書いてます。とにかく時間が足りません・・・。汗
3連休ではなく4連休でしたね。仕事で時間は潰せるのですが、4日ぶっ通しはないなぁ流石に・・・。19日には友人を集めて庭でBBQでもやろうかと思っていましたが、どうやら南関東は“雨”らしいです。部屋の中は三密になるのでNG。ということで振り出しに戻ります。無線?? う〜〜む、仕事以外で無線機に触れたくない症候群ナウ。オーディオ遊びは家族が寝静まった真夜中のミッション。土日にジムは混んでいるので三密対象。それならば久々に定尺鉄道+の部屋に籠もるか・・。半年くらい放置しているのでレールがやばいことになってます。愚息は付き合ってくれるかな?ww
そういえば先月末からジム通いを復活しました。自転車でも良いのですが、バランスを考慮したエクササイズがしたくて、平日の夕方週二回通ってます。最近は愚息の学校生活もリスタートし、日々付き合っていたラグビー練習からも開放され、週末のクラブ送り迎えのみとなりました。やはり体が鈍ります。何か体を動かしていないとダメですねぇ。明日の検査でHbA1cが7.x台に戻っていることを願うばかり。普通に食べて飲みたいですから。
Mark V 作業終了?
“ファイナル故障の疑い”でお預かりしました。予想通り、BLF147プッシュプルが逝っていました。故障モードはシンプルにゲート=ドレインのアバラッシュ崩壊です。オーバードライブでしょうか・・。因みにBLF147は会社でストックしています。勿論m、常時在庫しているわけではなく、偶々在庫していました。巷にはマルM刻印の石が出回っていますが、深圳・香港系(ebayとかAlibabaとか)は殆どニセモノか、リファビッシュ(再生品)です。酷い物はMRF140の再生品の印字を上書きして流している業者さえいます。半導体はリファビッシュとう選択肢はなくはありませんが、重要なのはどこで「再生」されたかです。都度取引の得体の知れぬサプライヤーの提供する再生品など使えるはずがありません。BLF147については新品を造っている会社はNXPのみです。この会社も元々はセカンドソースですが、モトローラが工場毎バイアウトしているので既に“オリジナル”ですね。最近はNXP刻印もニセモノが出回ってますけど。
今回使用した石も正規NXPのマッチドペアでして、無調性状態で300W近く出てきました。汗汗 ちょっと出過ぎですね。IDQも調整していますが、増幅率は装着されていた石に近似していました。となると、元々の送信ゲインオーバーだったのか? せっかく高価な石を取り替えても、再び石が飛んでしまっては無意味です。 故障原因を探っておく必要がありますねぇ。 送信ゲインを絞って定格+15%以内に収めました。この状態で連続送信したところ、専用電源のFP-29からビリビリという嫌な音が聞こえました。各バンドで送信テストしたところ、21MHzだけパワーが上がりません。最大170W程度で頭打ちになります。この時にICは15A流れていました。FP-29の最大定格は30V側で15Aです。これを超えると保護回路が電源をカットしてしまいます。他のバンドでは、230W程度出しても12Aに届きません。どうやら、21MHzのLPFに何らかの異常があるようです。送信路上のVSWRが上昇すると電流は増大しますが、LPFを共用する18MHzは正常に出力しているので、高耐圧コンデンサの容量が弾けているか、何処かで発振が起きているか・・・。或いはリレーやLPF回路のパターン上に何らかの支障があるのか・・・。何れにしても、21MHzをそのまま使うのは危険ですね。電源も年の為チェックしました。21MHzで最大出力で送信すると案の定電源が落ちます。トライアックや温度ヒューズ付きのセメント抵抗にも相当な負荷が掛かっていると思われます。取りあえず、16A600VのTM1661S-Lの在庫はあるので予防交換しました。また5.1Ω/1.5W/135℃+5.1Ω/1.5W/135℃のヒューズ付きセメント抵抗は、10Ω/5W/135℃×1個に置き換えました。これで21MHz以外のバンドは正常に使用可能です。LPFを修理するか否かのご指示待ちとします。LPFに使用されているような高耐圧コンデンサの常時在庫はなく要調達です。ここでストップする場合でも、ご指示を頂いた後に映像を撮影、ご出場とさせていただきます。(取扱保留)
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ICF-5900 ご出場
またまたソニーのBCLラジオです。ほぼ半導体はディクリートなので汎用部品で何とか修理可能なギリギリの世代ですね。ICF-2001やICF-SW7600はそうはいきません。さて、今回のオーダーですが、マーカーが入りっぱなしでカットできないとのことでした。早速中を拝見することにします。ソニーのラジオはジャンパコネクタを使用せず、ケーブル類はに直半田されているため、これらを丁寧に外す作業から開始です。ハンダされている箇所は20箇所近くあるので覚えられません。まずは配線を写真で記録してから作業に入ります。勿論サービスマニュアルも手元にありますが、写真で確認した方が早いですね。プライベートで修理される方が、メイン基板とフレームの着脱で立ち往生してしまうケースが多い様ですね。修理指南サイトではありませんが、本機を分解するコツを一つだけ教えましょう。基板上の二連ギヤの窓からドライバーを突っこんで、二連ギヤをバリコンから外してしまえば簡単に基板を着脱できます。基板を着脱したところで、中から樹脂パーツの破片の様な棒が転がり落ちました。マーカーSWのレバーです。根本からポッキリ折れているではありませんか。これではマーカーをON/OFF できません。現状では常時ON状態になっており、SWモMWも受信不能状態だったはずですフロントパネルのスイッチを操作してマーカーをON/OFFするには、この棒状の樹脂パーツを元通りにしなければなりません。アロンアルファや他の強力接着剤を色々試したのですが、全くダメです。切断面の両側にΦ2mmの穴を開けて、インプラントよろしく針金を埋めて固定することも試しましたが失敗しました。最悪、常時OFFに設定することをオーナー様に宣言することも考えたのですが、“思いでの品”とのこと・・・。そういうフレーズに弱い小生であります。
最終兵器としてプラ半田を引っ張り出しました。ホットグルの一種ですが、融点が高めで半田コテやバーナーででないと溶けません。ダメ元で挑戦したところ、何とか上手くいったようです。仮組して天秤バーを装着しスイッチをON/OFFさせたところ、調整良く動いてくれました。耐久性については??ですが、機能回復にはこれ以外の術はありません。目的波達成したので、IFフルトラッキング、VFOアライメント、スイッチ・VR類の接点洗浄、半田面クラック処理を実施しました。メチャメチャ感度イイです。基板とスピーカーには、ビビリ防止用に新しいスポンジ材を装着しました。フロントの樹脂パーツは中性洗剤でブラッシングし、樹脂汚れを除去しました。ボディーも可能な限り洗浄しました。周波数ダイヤルのアクリル板が黄ばんでいたので、セラミック・コンパウンド研磨して透明度を増加させました。入場時と別物ですよ! マーカースイッチは無茶せずに丁寧に操作してください。壊れたら次は直せません。汗
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【ご依頼内容】
- マーカーが常時ONになってしまう
- その他
以上について修理を承りました。
【工数】
上記作業に工数4.0を要しました。(故障箇所特定、調達、交換、修復、調整、検証、起票、着発送、その他)
【交換部品・使用ケミカル剤など】
- 100µF/6.3V ×1
- プラスチック半田 少量
- ケルミット半田 少量
- シリコンスプレー 少量
- ポリメイト 少量
- セラミック・コンパウンド少量
- Aperture: ƒ/1.8
- Camera: iPhone 8 Plus
- Focal length: 3.99mm
- ISO: 100
- Shutter speed: 1/15s
ICF-5900のオーナーです。この度は大変な作業をお願いすろこととなってしまい申し訳ありませんでした。戻ってきた本機は見違える様で感激しました。早速外部アンテナをオーダー、ようやく仕事が落ち着く連休最終日の夜には久しぶりのBCLが楽しめそうです。
優しく使い続けていくことが本機の寿命を伸ばすことと思って大切にしていきます。本当にありがとうございました。
ご満足頂けたようで何よりです♪♪ m(_ _)m
仕事ですので大変なほどアドレナリンが出てきます。ww