週明けです。【2020/09/01】

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 おはようございます。9月1日の朝を迎えた南関東です。気温は昨日と変わってかなり低め、雨模様です。沖縄地方には巨大な台風が接近中とのこと、呉々もお気を付け下さい。

 本日から2021年1月以降の修理予約受付を開始しました。

 先週末はラグビーの朝練が8ヶ月ぶりに再開しました。コロナ禍で毎週オンライン練習が続いていました。まだ本格的なメニューではなく軽い運動程度の内容で、オンラインの内容と大差無しですが、フィールドに出ると出ないとでは大違いです。日曜日は天候にも恵まれて、練習場所の町田市の気温は午前9時時点で35℃を超えていました。5〜10分に一度「水飲みブレーク」が掛かり、熱中症対策は万全です。三密対策に追われる運営側のご苦労に脱帽でした。一日も早い完全復帰を期待したいところです。

 

 

 

 昨日は久し振りに朝から“花桃”に上がりました。AME局がWINDCAMPのウインドム(ウインダム)アンテナの設置に悪戦苦闘している様子がTwitterに上がっていたので、急遽アルミ伸縮ポール持って馳せ参じました。以前、港北の太尾公園でQRVしたことのある“あのアンテナ”です。ウインドムアンテナはダブレットの給電部をオフセットして電圧給電するアンテナです。(原理的にはFedに近い)給電点は200Ωとなるため4:1のアンアンにより給電します。従って給電点をしっかり上げる必要があり、AME局が常用するグラス竿だと撓ってしまいNGだったみたいですね〜。そんな状況が刻々とTweetされていたので、四の五の言う前にアルミポールを届けに行った次第です。いつのも場所ではなく東側の丘の頂上付近にAME局を発見しました。ダブレットほどエレメント端の高さを気にする必要はありませんが、1m位の高さで木々にエレメントが触れた状態で展張していたため、アルミポールに交換しつつ左右端の高さを少々あげました。どうにもSWRが落ちませんね〜〜〜。同調点が6.5MHz位に下がってしまっています。何度も使っていますが、こんなに同調点が下がったコトなどありません。原因はエレメントに干渉している木々と左右端の低さ以外に考えられません。FT-857にはチューナーが内蔵されていないので、アンテナをしっかり設置する以外に術がないのですが、グラス竿の1/4λホイップに比べると展張に時間を要すためゲリラ的な運用には不向きですなぁ。しっかり腰を据えて準備しないとね・・・。 流石に公道の上にアンテナを張るのは憚られますよね。汗 ダブレットやダブルバズーカだとエレメント端の地上高は最低でも1/4λは必要になります。花桃の丘と言えども、かなり厳しいですね。ウインドムであればマスト等で給電点は稼ぐことさえできれば、エレメント端は2m程度も大丈夫です。即ちダブレット(ダイポール)の様に全体の地上高確保を意識しなくても良いというのが、このアンテナの利点であり、移動運用向きと言える根拠なのです。厳密には4:1のアンアンで変換して1:1で平衡・不平衡変換させるのが理想なのですが、直下にクランプコアを10個〜15個ほど付ければ実用上問題ないでしょう。実際このアンテナで同程度の地上高で運用した際、7MHzでKX3の3W〜5Wで北海道と59でレポート交換しています。AME局の健闘に期待! 


IC-575D ご出場

 複数箇所にトラブルを抱えている個体をお預かりしました。外装はとてもキレイでオーナー様の“無線機愛”が伝わって来ます。

(1)冷却ファンが常時フル回転

 電源を入れたとたん、けたたましい回転音が室内に轟きました。温度制御されずにフル回転しています。温度制御回路の故障を疑いました。サーモスを通過する電流に対してダーリントン接続されたトランジスタがモーター電流を制御しています。何れかのトランジスタが故障していると考えれますが、経験上2SD486とみて間違いないでしょう。当時のアイコム機に多用されている回路で、当ラボでも頻繁に修理している箇所のため部品のストックがありました。PAユニットに隣接する冷却ファン制御ユニットから当該部品を外したところ、案の定ダイオード崩壊していました。周囲のケミコンも怪しいので予防交換しておきます。ここは相当高温に晒される場所なので85℃の通常品ではなく105℃タイプを入れておきます。クロスフローファンの軸受け部にもシリコンを塗布しました。施工後、正常動作することを確認しました。

作業開始
ファン制御部は右側の基板
これらを交換
ケミコンは85℃タイプから105℃へ 2SD486のショートを確認

(2)周波数ズレ(実測最大700Hz離調)

 結構ズレていますね〜。本機はPLL用のDDSと2nd Local用のOSCは独立しているため、何れも調整する必要があります。写真の通り調整しました。TCXOを使用していないため、安定度はそこそこですが、±30Hz以内には収まっている思います。

DDSは-220Hz離調していた
既定値に調整
2nd Local は-250Hz離調
 

既定値に調

(3)50MHz→28MHz→50MHzに切り替えると、強制的に51.000MHzにセットされる

 本件、確かに事象を確認しました。ところが上記(2)を施工後に確認すると正常動作するようになりました。OSCの離調と関係があったかもしれません。取りあえず直ってます。また、バックアップ用のCR2032の電圧は正常値を示していました。

(4)送信出力低下 

 オーナー様によりますと、50MHzで93W、28MHzでは87W程度しか出ないとのことです。ラボの計測器でもほぼ同じでした。送信IFのフルトラッキングとALC、APC調整で110W〜130W出ています。実際は150W以上軽くでてきますが、定格+20%以内がマージンと考えます。ファイナルはまだまだ元気ですね。上記(1)の修理の際に、PA部の劣化した放熱用シリコンを除去して再塗布しました。

28MHz →
110W
50MHz →
120W

 上記施工後、内部清掃、外装部品の洗浄・保護剤塗布を行って作業終了です。

【ご依頼内容】

  • 冷却ファンが常時フル回転
  • 周波数ズレ
  • 周波数制御異常
  • 送信出力低下

  以上について、修理・作業を承りました。

【工数】

 上記作業に工数3.0を要しました。(故障箇所特定、調達、交換、調整、検証、着発送、起票、その他)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • 小電力トランジスタ ×1
  • 小容量アルミ電解コンンデンサ ×1
  • 放熱用シリコン 少量
  • シリコングリス 少量
  • シリコンスプレー 少量(樹脂保護)
  • エタノール 少量


今後の修理予定について

 長期対応中の案件については部品到着次第、順次作業を再開します。その他は現在スケジュール通りです。冒頭でお伝えした通り、2021年分の修理受付を開始しました。

  1. KX3s  長期対応中
  2. TS-950SD  長期対応中
  3. IC-775DXⅡ 長期対応中
  4. TS-790G 8/27 入場
  5. その他の無線機など 

今月も宜しくお願いします。m(_ _)m

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