FT-847M 診断結果 / FT-847 減力改造/ IC-1271 異常ナシ【2020/08/13】

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 弊社も夏期休暇に突入しました。世の中は相変わらずです。こちらは1ライン状態でパニクってますぅ。汗 

 今日から会社は盆休みです。昨日は久々に二子玉オフィスに顔を出しました。不動産屋さんに来て貰い諸々の算段をしたところです。本社オフィスとして使用している部屋は駅に直結するタワーマンションで元々住居として使用していた部屋です。全業務テレワークシフトが完了、ここにオフィスを置く必要がなくなります。会社の登記だけは期末まで残すことにしようと思います。時節柄早々に契約成立するとも思えません。取りあえず、空き部屋にしていつでも貸し出せる状態にしようと思います。目の前は某IT大手の本社があるので、ここの社員が借りてくれれば良いのですが・・。こちらもテレワーク推進中だそうです。

 今日はこれから墓参り。その前に今週の作業分のレポをお届けしておきます。大型機はラインの関係でIC-775の検査を優先させています。


FT-847M 診断結果

 SSB/AM/CWが送信不可とのことです。PTTは反応するものの全く電波が出てきません。FMは正常です。送信IFのFM系を除外している回路に不具合があるとみて探りました。本機はAFユニットと呼称される基板にIFが収まっています。(本体底)ほぼIFユニットと言っても過言ではありません。覗き込むと”魔改造”の箇所が二箇所確認できました。何れも送信に絡む箇所です。一箇所についてはチップダイオードを迂回する形でトランジスタが取り付けられていましたが、故障部品を残置したまま修理した痕なのか不明でした。こちらは動作に問題はなさそうです。もう一箇所はMixer付近です。ヘンなところにTCXOが載っています。ここはPLLではなく、PLLから48MHzの2nd ローカルが上がってくる場所です。なぜか22MHzのTCXOが装着されていますが、ネットで見掛けるFT-8×7シリーズ用のアレです。何故ココにこんなものが付けられているのか???でした。Ref OSCに装着しないと意味がありません。しかも周波数もメチャクチャです。ここのVDDを外すと出力することが判りましたが、波形が乱れまくっています。ミキサーICにボンドで直付け固定されているではありませんか! どうやら、455KHzのIFに22MHzのTCXOを直付けしていたんですね。基本波+22MHzで何をしようとしていたのでしょう??? 全く持って意味が判りません。オーナー様にフィードバックして、魔改造部の撤去とIC交換が必要である旨をお伝えしました。前オーナー時代に施工された箇所とのことです。FT-847は時々ヘンな改造をされた個体が持ち込まれます。ネット上(某ブログ)にヘンな改造を施している記事が見られますが、良い子は真似しないように!! PLL側は観ていませんが、まさかRefからココに配線しているなんてことはないよなぁ・・w 基板裏は未チェックですので。 何れにしても、ハイリスクすぎる修理でして工数もかなり嵩んでしまいそうです。オーナー様より中止のご指示を頂きました。賢明なご判断です。

AFユニット(IFユニット)側
なんだ??
こんなところにTCXOが・・しかもコレFT-8×7用だぞ!
ミクサICにボンディングされてるし!!!! (手前はXtal Filter)

減力改造

 定番作業ですので、作業終了のご報告だけさせて頂きます。100W機→50W機へ改造になります。ALCの閾値を決める抵抗定数の変更とファームのパラメータ設定の作業です。施工箇所の写真と説明文(改造箇所証明)をお付けしてお戻しします。因みに本機の減力改造に際しスプリアス測定は原則不要です。100W機をJARDさんに申請する場合には提出を求められる様ですが(JARD検査で100W機が排除されている)、50W改造機をTSSさんに申請されれば間違いなく免許が降ります。(改造箇所証明の添付が必要) 弊社で発行した改造証明のコピーが出回っているそうですが、因みに改造箇所の写真は都度撮影しています。写真のExifを確認すればすぐにバレることです。PDFも編集可能な状態にして写真を取り出せば撮影日や出所が観えますので。シリアル番号と撮した写真と改造箇所と撮した写真のExifが異なれば一発です。悪いことはやめましょう!! 

 余談ですが、スプリアス測定については有償でお受けしています。勿論校正証明のコピー付きです。

減力改造開始!
改造前、100W出ています
ここを撤去します
置き換えるチップ
置換完了
ALCを調整しファームのパラメータを調整してメーターを校正
1.9MHz
14MHz
28MHz
50MHz

【ご依頼内容】

  1. 50W減力化改造

 以上について作業を承りました。

【工数】

 上記作業にパック規程工数を要しました。

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • チップ抵抗 ×3個
  • エタノール 少量
  • 無洗浄フラックス 少量
  • レジスタコート 少量
  • CAIG デオキシット D-5 少量

※パックメニューにつき、動画撮影は割愛しました。


異常ナシ

 出力不安定とのことです。1200MHzの下から上まで色んな周波数、モードで試しました。出力は内蔵のAC電源使用で15W前後(±2W)、外部電源から12.5Vを供給して11W程度(±2W)が安定して出ています。起動から30分後、6時間後、24時間後に同様のテストを実施しましたが、結果は安定しています。送信変調などにも異常は見当たりません。デリケートな周波数帯ですので、同軸ジャンパや空中線路の異常なども考えられます。波長が短い為、周波数を変化させれば同軸ジャンパの影響で2W程度の誤差は出てしまいます。

 今一度試験環境の確認をお願いします。異常は確認できません(この程度は誤差範囲)でしたので、一旦お戻しさせて頂きます。

12.5V 1266MHz 11.5W
12.5V 1299MHz 10.0W
12.5V 1295MHz 10.5W
12.5V 1275MHz 11.5W

 これから県内の山北町へ墓参りに出掛けます!! 皆さま、素敵なお盆休みをお過ごし下さい。with コロナで!!!

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