FT-221 ご出場 / IC-706 検査終了 / IC-746 検査終了 /HC-1.5KAT ご出場 / IC-351 ご出場 / JST-245 ご出場【2020/05/22】

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 こんにちは。“宣言”継続中の横浜地方です。全国各地から励ましのメールを頂戴し、涙が溢れております・・・涙涙

 Twitter、Facebook、メールにて当ラボのお客様から励ましのメッセージを多数を頂戴しております。何故か神奈川県が東京を抜いて感染者数が多めです。一桁・二桁を行ったり来たりの毎日。弊社関係者には今のところ感染被害報告はありません。小生も極力外出を避けていますが、近隣の商業施設は明らかに人が増えています。本当に大丈夫なのか心配ですけど、経済活動をこれ以上低迷させるわけにも行きませんね。今週は巻き返し週間ということで、3ライン・フル操業で頑張っています。早速レポをお届けしましょう。


ご出場

C1側は手動でも操作可能だが・・

 一度は修理困難フラグをあげたのですが、その後の検査でギヤ交換でイケそうなことが判明、タミヤ模型のミニ四駆用ギヤを使って修理完了させました。入場時全バンドでERROR表示(WARRNING点灯)で全く動作を受け付けなかった個体ですが、チューニング動作するようになりました。C1側のギヤが逝かれていましたが、C2側も30度ほどバリコン角度がズレています。モータートルクが強すぎるせいか? 何らかの事情で容量端まで回りきった後にトルクが掛かり続けたのでしょう。ギヤは同径・同歯数のものが偶然みつかりましたが、軸系が細かったのでドリルで少し拡げました。パット見、純正部品と変わりありません。もしかすると同じ歯車メーカーか?? 両バリコンともCの数値が0から99の間で0.5ステップで回転します。C=0点で15pF、C=99で200pFとなる位置に調整しました。バンドによって可変範囲が変わります。位相とPf、Pr値を確認しましたが、カップラーは正常に出力しているようです。18MHzでエキサイタ出力を大きく下回るチューナー出力となっているため、エキサイタ〜チューナー間にSWR系入れて測定したところ、SWR=3.0近くありました。前述の通り、本機は手動調整できるため、マニュアル操作でC1、C2を動かしたのですが、SWR最低値に変化はありません。気になったので21MHzでも同様のチェックを行ったところ、SWR=2.0で下げ止まっています。何れのバンドもチューナー動作は正常終了するためエラー閾値内ということにはなりますが、リニアを繋いだ場合の挙動については際どいところです。他のバンドに関してもSWR=1.0の周波数もあればSWR=1.5のところもありまちまちです。これは仕様なのでどうすることもできません。18MHz、21MHzについてはC1バリコンの一部に腐食箇所があるためでしょう。どうやらアーク(火花・放電)が飛んでバリコンのメッキを溶かしてしまった様です。規程値を超える出力を掛けたか、あるいは送信中に急激なインピーダンス変化(降雨など)が起きたのか・・・。この部分は削ってしまうと羽根全体の容量が狂ってしまうので、修理のしようがありません。白くなっているのは腐食防止剤の塗布痕です。(最初から塗られていた)24MHzもこの部分に掛かるのですが、何とか使えます。18MHz/21MHzは使用しない方が宜しいかと存じます。

ココが滑っていた(交換済み)
キロワット対応チューナーのバリコンだが・・
ポジショニングセンサー
あれれ・・アークでも飛んだか?
リレーユニット問題ナシ
位相DETのダイオードは交換されている
ここもアーク痕か?
正常終了しています

【ご依頼内容】

  1. WARRNINGが点灯してチューニングが終了しない

 以上について修理・作業を承りました。

【工数】

 上記作業に工数3.0を要しました。(故障箇所特定、調達、交換、加工作業、調整、検証、起票、その他の作業)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • 減速ギヤ ×1
  • エポキシ系接着剤 少量


ご出場

 周波数ズレの校正をご所望です。リファレンス周波数とBFOのみ調整させて頂きました。問題無く出力しています。軽微な調整のみですので、詳細なご報告は割愛します。

REFとBFOを精密調整しました

【ご依頼内容】

  1. 周波数ズレの調整

 以上について作業を承りました。

【工数】

 上記作業に工数1.5を要しました。(故障箇所特定、調整、検証、起票、その他の作業)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

 ナシ

 ※軽微な作業につき、動画撮影は割愛しております。


JST-245 ご出場

 日本無線のJST-245 です。偶に拝見するモデルですが、お預かりしたJST-245Hは150W版のリグで、“隠れ200W機”として有名ですね。このサイズで200Wクラスのパワーが得られるので未だに人気がある様ですね〜 さて、このリグは変調が乗らないとのことです。

 本機にはLINE IN/OUT機能が備わっていることはご存知でしょうか。リアのACC端子の16番PINがLINE INになっていて、二段あるマイクアンプの間に入ってきます。マイクボリュームを通さないダイレクト入力で、データ通信などに使える端子です。最近多いのが、“FT8でこの端子からAF入力を突っこんで使用中にマイクアンプを故障させてしまう”ケースです。ここからCR発振器で1.5KHzの低周波信号を入れてみたのですが、変調が乗りません・・・。SSBもFMもダメで、CWやAM/FMキャリアは正常に出ていました。マイクアンプ〜変調器回路の間を調べることします。

 本機のTX/RXユニット(IF/AFユニットに相当)は筐体の中心・中層付近にレイアウトされています。ヤエスやケンウッドはだと、無線機の下側に置かれていることが多いのですが、ここは業務機メインのJRCっぽい思想が見え隠れする部分で、代わりにPLL/LOCALがお腹に貼り付く形です。業務機は周波数確度が命ですので、検査時に調整しやすい場所にレイアウトしたのでしょう。本機は純粋なアマ機として開発されており、プラグイン・スロット方式は採用されていませんが、メンテナンスの優先順位としてそうなっているみたいです。アマ機の場合、ユーザーがフィルタ装着することを考慮し、比較的に手が届きやすい場所にIF基板をレイアウトしているケースが多いのですが・・。余談でした。

 二段あるアンプは一個のオペアンプの二回路を使用して構成されています。このオペアンプの電源ラインにぶら下がっているケミコン47µF/25V(SMD)の根本が湿っています。液漏れですね。これを交換したところ、キレイな変調が通るようになりました。SSBでマイクボリュームを12時方向の位置にセットして軽く口笛を吹くと、パワー計が大きく振れて一気に200W弱を示しました。周波数ズレもなく快調です。FMも同様にキレイな変調が出ていました。問題無さそうです。

 続いてご所望の総合調整です。リファレンスは問題ナシです。PLLはVCOのロック電圧が僅かにズレていました。規程値に調整しています。受信系はバンド毎のBPFとIFのトラッキングを行ったところ、10dB程度感度改善しています。Sメーターの校正を行いましたが、これまた凄い場所に半固定VRが隠れています。サービスマニュアルRV13番を確認ずみですが、これが中々見付けられません・・・。汗 エンコーダーユニットの下に隠れていてました。ここもあまり重要ではないということか・・。 良い部品を使っているのでズレない?? 不明です。笑 

 一通りチェックして問題が無いことを確認しました。残念なのはANT切替スイッチが機能しないことです。プロセッサには届いているみたいですが、リレー切替のトリガーが出てきません。オーダーにはないのでスルーしましたが、修理は難しそうです。ANT1固定状態となりますが、困るような場所ではなさおうですね。(宅ラボのFTDX3000もANT1が死んでます・・汗)

作業開始
ココの接続は問題ナシ
この辺かな??
TX/RXユニットへ・・深い所にあります
SMDケミコンを交換
Sメーター調整箇所・・どこだ〜〜
この下か???
こんなところに!!
30dBµV = S9に調整
復活しました!!

【ご依頼内容】

  1. 送信変調が乗らない
  2. 総合調整 

 以上について修理・作業を承りました。

【工数】

 上記作業に工数4.0(2.5 + 1.5)を要しました。(故障箇所特定、調整、検証、起票、その他の作業)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • 中容量 SMDケミコン ×1
  • アルミット半田 少量
  • CAIG D-5 少量
  • シリコンスプレー 少量


ご入場

 こちらは電源が入りません。DC-DCコンバーターの出力電圧が異常に低いです。ライン上のケミコンを全数交換しましたが、症状は変わらずです。最初バックライトが点かなかったのですが、ケミコン交換後に点くようになりました。暫く掛かりそうです。

作業開始
DC-DCコンバーターの出力電圧が低い
取りあえずケミコンを交換中
状態は変わらず・・

 こちら長期対応になりそうです。

 週末ですね。大型機のメンテで休みは返上です。どうせ“宣言”は解除されませんから。皆さま、どうかお健やかな週末をお過ごし下さい。

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