週明けです。【2020/05/18】
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こんにちは。“自粛”継続中の横浜は雨模様、湿度も高めです。今週の南関東は天気が不安定との予報です。
一部地域の非常事態宣言が解除されましたが、首都圏は宣言継続中です。読者の皆さんの地域は如何でしょうか。買い出しのため(勿論単独で)近くの商業施設に行きました。一部解除以前は人けも疎らでしたが、昨日は他県ナンバーも含め駐車場は満車状態でした。やはりすぐに気が緩んでしまうんですね〜。爺様集団の弊社はテレワークを継続しています。小さなオフィスも作業場も(三密状態)はたちまちクラスターと化しますので、テレワークは当面継続せざるを得ません。小生自身は今のところ感染の兆候はないのですが、知人・友人には運悪く感染してしまった人がいます。小生は14年前に二型糖尿病と診断され、現在 HbA1cは6.8〜7.2を行ったり来たり、合併症の閾値は7.0と言われていますが以前は8.2上がっていたのを運動・食事療法・薬で数値を管理している状態です。2月以降、通院もできない状態が続いていて、十数年の間に溜め込んだ余剰薬も後一月で底をつきます。今病院に行くのはリスキーだし・・・。困りました。この様な状況で、未だ調達が正常とは言えない状況が続いています。もはやこれをフツウだと思わなきゃ行けないのかもしれません。因みに、年明けに北米のサービスマニュアル販売業者に発注したRJX-1011(Hygain Model 3750)のサービスマニュアルが先週末に届きました。アメリカ本土からの郵便物到着に5ヶ月要したことは未だかつてありません。
この様な状況で、人手も部品も足りません。只今予約も二月お持ち頂いております。どうかご理解頂きます様、お願い申し上げます。
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アンテナ整備第二弾
先週の整備に続いて、3.5MHz、10MHz、18MHz用にATUドライブのダイポールを設置しました。全長14m(グラス竿使用)でフィーダー給電+1:1バラン+ATUという構成です。本当は水平ループにしたかったのですが、諸事情あって諦めました。3.5MHz、10MHzではSWRは1.0付近まで下がるのですが、18MHzでは1.8と高めです。リグ内チューナーを併用すれば問題なく使用できます。8エリア、5エリア、6エリアの各局から59のレポートを頂戴しているので、国内QSOには問題無さそうです。ATU直下にはコモンモードフィルタ、同軸ケーブルには合計40個のクランプコアを装着しました。地上高は約10mで110度の仰角(水平方向)があります。改修前はローテーターマスト上(給電部地上高は同じ)に90度(垂直方向)の仰角でした。今回は水平方向に角度を広げましたが、調子良いみたいです。これで24MHz以外は何とかQRVできる状態に戻りました。24MHzはコンテスト開催時以外、殆ど聞こえないバンドです。花桃に移動してQRVすることにしま〜す。今年はコンディションよさそうですョ。連日ハイバンドが好調です。6mで北米に続きウクライナが聞こえていました。このくらいだとヤル気も起きます。笑
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FT-221 ご出場
重整備中のFT-221がいよいよご出場です。送受不能・VFO不動(PLL故障)など重篤状態からほぼフルレストアに近い作業で復活を目指してきました。以下の作業を実施しました。
上記1)について以下の通り確認・作業しました。
- 145.700MHz 147.200MHzに変調の乗らないキャリアを確認。
- メインダイヤルを回しても変化ナシ。
- バンド切り替えを操作すると局発発振が止まる。
これらの診断作業にてPLL故障を確認しました。
上記2)について以下の通り確認・作業しました。
- Local ユニット PLL ユニット AF ユニット を再半田処理。
- AFからの信号はスピーカーを鳴らさない。
- 規程電圧13.5Vのところ14.1V出ていたので修正。
- LOCAL ユニット の周波数変換用水晶が発振しておらず、周辺再半田処理にて発振を確認。REFを41.666MHZに調整。
- PLL LOCAL ユニットのスロット部分オス・メス側の洗浄。
- LOCAL ユニット , PLL ユニット上のケミカルコンデンサ C302、C303、C350を交換
- PLL基板の再半田処理、半田を取り除きパーツの足をリューターにて磨き出し処理を実施。
- LOCAL ユニット ソケットをコンパウンドで研磨
- PLLアンロック状態を調整復旧(規程値調整)
これらの作業で、メインダイヤル(VFO)機能が復旧しました。
※ この時点で、上記3)、上記4)、上記5)を確認しました。
上記3)について以下の通り確認・作業しました。
- ノイズブランカ動作不良を確認。
NBユニット内IC故障によるものですが、補修用部品・代替部品とも入手困難のため修復を断念しました。
上記4)について以下の通り確認・作業しました。
- マーカー不動。
- マーカ−ユニット再半田処理後、発振を確認。規程周波数10MHzに調整。(修理の痕跡がありました)
これらの作業で、CAL機能を回復しました。
上記5)について以下の通り確認・作業しました。
- MIC GAIN . RF GAINのVRにガリ確認 分解洗浄実施。
- NARROW/WIDE スイッチ動作不良(内部樹脂パーツが折れておりロックしない)分解洗浄のみ実施。
- リレー接点不良 分解洗浄実施。
- ヘッドフォンジャック、外部出力ジャック、KEYジャックの接触不良を確認。清掃・分解・磨き出し実施。
- 周波数表示部の麦球を二個 Sメーターの麦球を一個を交換。
- 同梱スタンドマイクの電源スイッチ拙速不良 分解洗浄実施。
【工数】
上記作業に工数6.0を要しました。(故障箇所特定、調達、交換、修復、調整、検証、起票、その他の作業)
【交換部品・使用ケミカル剤など】
- 麦球3個
- 小中容量ケミコン ×4個
HC-1.5KAT ご入場
東京ハイパワーのオートアンテナチューナーです。全バンドともワーニングが点灯し正常終了しません。拝見したところC2側のスッテピングモーターが動きません。LSIから信号は出ています。C1側のバリコン位置もCPUメモリされているポジションから大ズレじています。恐らく、軸がモーターのトルクに負けて滑ったものと思われますが、この状態ではC=0 C=99の位置でブレーキが掛からず、モーター側にも相当な負荷が掛かっているものと考えられます。C2側の故障の原因もオーバーカレント時のトルクでギヤが壊れた可能性を疑います。スッテピングモーター、ポジショニングセンサーVR、減速ギアなどの交換を要しますが、スッテピングモーター以外の部品調達が困難です。ポジショニングセンサーVRは軸径が細い特殊なVRのため同一抵抗値(カーブ)で代替可能なデバイスが見つかりません。ギヤについても補修用性能部品のため入手できません。降参です。
追記:2020/05/19
分解して確認したところ、ポジションセンサーVRは正常でした。案の定ギアがアウトです。田宮模型の減速ギヤに同径の物を見付けました。歯数も一緒です。軸径が細いためリューターで内径を拡げれば使えそうです。
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今後の修理予定について
冒頭で触れましたとおり、リソース不足、サプライヤ機能不全のため修理作業が大幅に遅れています。ご予約の皆さまにはご迷惑をお掛けし申し訳ありません。今後状況によっては、入場スケジュールを調整させて頂くこともあるかもしれません。現在、5月11に日指定入場の修理品について作業を進めています。
- HC-1.5KAT 05/11入場
- IC-2001 05/11 入場
- JST-245 05/11 ご入場
- IC-351 05/11 入場
- NRD-545 05/11 ご入場
- 05/18 指定日入場の修理品
- その他の無線機等
- Aperture: ƒ/1.8
- Camera: iPhone 8 Plus
- Focal length: 3.99mm
- ISO: 40
- Shutter speed: 1/20s