週明けです。【2020/03/23】

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 週明けの昼下がり、昨夜の雨は上がりましたが、少々寒い曇り空の横浜地方です。庭の啓翁桜は満開、近隣のソメイヨシノは五分咲きと言ったところでしょうか。

3連休のお伴はBMWではなく”ピナレロ号”

 3連休は繁華街やショッピングモールは避け、洗車や近隣をポタリングしたり公園で子供達とラグビーをやって過ごしました。無線関係では春分の日に「2020春の一斉オンエアデー」なるフリラーのイベント(アマ無線のコンテストとは違う・・)がありました。ICB-87Rをリュックに詰めて“花桃の丘”に上がりましたイマイチです。堂平山や筑波山からオンエアされている局の電波が微かに聞こえていましたが、完全に呼び負けました。その足で「子どもの国」へ移動、施設内の中心にある小高い山の頂上付近で1200MHzで5局ほどお相手頂きました。各局とも大山、三の塔、城山、堂平山など高いところからの御サービスでした。最近はDJ-G7の出動機会が多いなぁ。


ユニバーサル・プレーヤーのエージングを終えて

 前々回に書いたパイオニア DV-S858Aiのその後についてです。AF部のケミコンを全数交換後、7日程度好調に動作していました。ある朝いつものCD(”still echo ヒーリング・クラシック”)を掛けたところ“G線上のアリア”のフォルテシモで盛大に歪みがでました。他の曲で試すと音程に関係無く0dB付近で耳障りな歪みが出ていることが判りました。ケミコン交換前に発生していた歪みとは何となく違う気がする・・・。両チャンネルとも発生しているので、恐らく出力段のNJM5532Dで発生している可能性大ですねぇ。DACはPCM1738を使用し、出力段に至るまでデータシートの評価回路そのままの構成です。バッファはLR独立のプッシュプルで、シングルの出力段で正負合成されています。両チャンネルで同時に歪みが出るとなると出力段かDACのアナログ出力回路以外には考えにくく、若しくは電源に問題があるのか・・。デジタル側の不具合でフォルテ付近でのみ歪むというのはあり得ませんしね。現にS/P DIFからDATへ繋ぐ(DATのDACで再生するという意味)と正常な音が出てきます。PCM1738の故障だとしたら諦めもつきますが、オペアンプ側なら何とかなるかも・・。がしかし、電源系のケミコンは全数交換して既にエージングで絶好調になっているハズ・・。回路図がないのでパターンを追いかけて採図しました。判ったことはNJM5532Dは単電源構成で12Vでドライブされており、オフセットバイアスとして6V掛かるはずのところ2.5Vしか掛かっていないことが判明しました。この状態では動作電圧はP-Pで最大5Vとなり、それ以上は頭打ちになり歪みます。NJM5532Dの動作条件としてはVDD 5Vでも良いはずですが、S/N向上を意図するのであればオフセット電圧が中点にある必要はないのか・・・。因みにバイアス電源は主電源回路の12Vを78M08で8Vに降圧された補助電源回路から引っ張って来ている様です。抵抗とツェナーで6Vに分圧され、更にオペアンプの片側チャンネルを利用したボルテージフォロワを介して出力段のバイアスに供給されています。保護抵抗の30Ωを介して両チャンネルの正入力に重畳されています。ところが何故か端子電圧は2.5Vに低下しています。全段のチャンネル独立プッシュプルの出力からハイ・インピーダンスのまま出力段の正入力に来ており、6Vが更に分圧される要素は全くありません。周辺のケミコンを一新したことでNJM5532Dで何らかのストレスが増したことも考えられるけど・・。オペアンプの故障モードでこんな事象は経験がありません。どうせ自己所有の機械です。オペアンプを交換しちゃえ! ってな訳で出力段のNJM5532DをNJM2114にアップグレードすることにしました。

未だ高性能なNJM2114に換装完了、果たして・・・

 こんな部品は無線機修理には使いません。会社にはないなぁ。同じNJM5532Dなら秋月とかで安価に売っています。規格としては二世代くらい前のオペアンプなので互換品で高性能な石に換えたいところです。最近のオーディオ機器に使用されているNJM2114D(既に古参オペアンプか?)ならスルーレートは5332の倍近くあります。スルーレートはオペアンプの処理能力を示す指標でして単位時間に処理できる電圧を示しています。5532の場合8V/µsであるのに対して、2114では15V/µsと非常に高性能です。大音量で歪みが発生するのは電圧降下によってスルーレートを維持できなくなるからですね。仮に今回の不具合が電源回路のそのものの不具合であるとするならば2114への換装は逆効果ということになります。何故なら2114のスルーレートが高いということはその分電気を喰うことを意味しますから。因みにDV-S858Aiの主電源たる12VラインはACインレット近くの電源ユニットで降圧・整流され生成されています。出力端子付近の半固定VRを回すことで±0.8V程度微調整可能です。オペアンプの僅かなダンピングでも歪みが発生するので、実は電源はとても重要です。施工時に12.1V程度しか出ていなかったので12.8Vまで上げました。78M08の出力が7.9Vしか無いのが少々気になります。仕様上は14V入力でミニマムが7.7Vです。12.1Vしか供給されていないためか・・。入力を12.9Vに上げても7.9Vと変化ナシです。78M08の手持ちが無く、1Aの7808で置き換えるのは躊躇します。逆に電圧降下してしまう可能性がありますね〜〜。とにかく、NJM2114への交換の成果を確認することにしましょう。

ケミコン換えて一週間は絶好調だったが・・
流石にコレを交換する勇気は無い・・汗
オーディオ回路もバイアス回路もNJM5532Dで統一されている
NJM2114を調達、5532系では最強?
電源部の12V微調整VR
更に音質UP!!

 結果は大成功です。歪みは見事に消えケミコン交換後のクリアーサウンドに加え明らかにエッジの効いた音質に変化しました。ケミコン交換後はドンシャリ感が目立っていましたが、NJM2114は明らかに力強く感じますねぇ。“still echo ヒーリング・クラシック”はバッチリでした。SACDのコンテンツも再生していみました。北村英治さんの “Collaboration”は究極の録音というべき作品で1973年の録音です。菅野沖彦さんによる録音で機材は、Altec M-50・Neumann U-87といったジャズ系ではお馴染みのマイクにAG-440B、マスターテープはBTS標準品のScotch 206という、当時の録音のお手本の様な構成です。それを2001年にリマスタリングしてSACDフォーマットはSONY PCM-9000、CDフォーマットはDSD処理されています。LPも所有していますが、楽曲コンテンツそのものの臨場感やダイナミックレンジは甲乙付けがたく、何れも拙宅オーディオ環境の限界を超えています。汗 スクラッチのノイズがなく取扱が楽という観点でいうとSACDに軍配が上がりますね。爺様の部屋にあるDENON DCD-1650AEと比べてみたくなりました。ちょっくら拝借してこようか・・。電源が貧弱なのは高級機ではないので致し方ないところですね〜。出来れば15Vくらいでドライブさせたいのと、オペアンプはセオリー通りに正負電源で動作させたほうがイイです。


今後の修理予定について

 先週は測定器校正週間の関係で入場制限を掛けていたため、新規の入場がありませんでした。長期対応中のHL-250Uと取扱返答待ちのIC-821だけがラボに残っています。本日入場を確認している修理案件は以下の通りです。IC-821はオーナー様より修理続行のご指示を頂戴しましたが、交換部品が全数表面実装部品のため在庫部品での対応ができません。こちらもサプライヤ発注になりますため、少々お時間を頂戴します。因みにUPS、FeDexともに北米発便がエライことになっています。

  1. HL-250U 長期対応中
  2. IC-821D 長期対応中
  3. RJX-601 03/23 入場
  4. FT-1000MP 03/23 入場
  5. RJX-1011 03/23 入場
  6. AL-811A 03/23 入場
  7. CNW-320 03/23 入場
  8. その他の無線機など

 いよいよ年度末ですね〜〜。コロナの影響で相変わらず部品調達が大幅に遅延中です。ご理解のほどお願い申し上げます。m(_ _)m

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