JST-245H ご入場 / TS-600 継続対応 / ICF-6800A ご出場【2020/02/28】

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 こんにちは。世間は灰色の雲に包まれていますが横浜は快晴ですョ。今日も宅ラボで頑張ります!

 テレワーク2日目に突入。部材のデリバリーをエンジニア宅直送に切り替えたので今のところスムースに動いています。作業終了後の検証作業と映像撮影は小生の仕事なので、“行って来い”分の日数が掛かってしまいますが、 我々は“高齢&糖尿秒”クラスター(笑)なので致し方なしです。トホホ

フィルタが無くなりました・・涙

 新型コロナウイルス騒動で右往左往する全人類であります。ラボには作業用のエタノール備蓄はあるものの、工業用防毒マスクのフィルタが底をつきました。半田作業が圧倒的に多いので必需品です。通常は使い捨てマスクの上から工業用の防毒マスクを着用しますが、使い捨てマスクは既に枯渇しています。洗濯機で洗って使い回ししていますが3回が限界です・・。煮沸消毒を繰り返すと繊維がボロボロになるため逆効果、エタノール入りのウエットティッシュを挟んで消毒しています。作業場の集煙装置は殆ど役立たずです。この状況、何とかならんものか・・・。

 

宅ラボでオーディオ修理対応を検討中

 先月から“お勉強”を兼ねてボランティアでテープレコーダーやアンプの修理をやっています。本業の業務機器修理は主に放送機器ですので似たようなモノです。秋葉原の某有名中古オーディオ店の下請けもさせて頂いてますので、社業としては十分経験を積んできました。小生自身の経験が浅いだけです。(汗) 

 中古オーディオ店さんによると、昔の高級カセットデッキや整備済のDolby付きウォークマンは高値で取引されるとのことでした。一番の要因は、“日立やソニーがDolby ICのライセンス製産から撤退していまい、新製品が作れないから”だそうです。(そもそも半導体部門を売却してしまった日本のメーカーのお先は真っ暗。物作りを捨てたツケは必ず回ってきますョ!)

 アナログオーディオが一部のマニアの間で再認され、ハイレゾ製品に混じりレコードプレーヤーの新製品もリリースされています。“カセットテープBAR”なるお店も渋谷や代官山に出現しました。“尖り系”の若者の間でちょっとしたブームになっているそうです。ということで、またまた音響事業部のヘルプを兼ねて古いウォークマンの修理をやらせて貰いました。結構楽しい仕事です。ハードOFFなどで100円売られているジャンクもキレイに整備すれば使えるってことかな? 

お勉強を兼ねてウォークマン修理中(一日20台はイケるなw)WM-703C
年式の違いでフライホイールの大きさやモーターに差異があるのね。お勉強! WM-EX1

 昨今、放送業界が8Kや16K対応が進み大手メーカーがサポートを中止したD(x)フォーマットVTRの修理依頼も少なくなりました。無線機修理で実績のあるコンシューマー市場にシフトしようかと検討中です。エンジニアが在宅でどこまでやれるかというのが鍵ですね。デジタル機器の場合ウン千万する測定器などに設備投資する必要があり在宅対応とはいきません。アナログ系のオーディオ機器なら、無線機修理に使用している測定器でほぼイケます。中古オーディオ店さんから依頼が多いのはアンプ類、テープデッキ類の修理です。小生の仕事は無線機修理が担務ですが、趣味はどちらかというとオーディオに傾倒していますので、仕事半分・趣味半分でできれば良いなぁと思っています。メインの無線機修理も頑張ります!! 無線機修理については大手無線機メーカーと業務提携の準備を進めており、OBエンジニアの再雇用に繫がれば良いなぁと考えています。

サプライ関連の話

 何れの修理も部品調達が生命線、サプライチェーンは相変わらず麻痺しています・・。先ほど、Fedexさんからも通知が来ていましたが、日本=中国間のトラフィック扱いについて「輸入通関、配達の保証ができない」とのことです。もはや有時(戦時)です。ケミコン調達先をS社からMouserさんに変更しました。横浜の倉庫から即納してくれるそうです。有り難い!! ラボには常時0.1µFから2200µFまで、10V、16V、35Vの全容量をストックし契約サプライヤに補充をお願いしていますが、新型コロナの影響で国内のサプライヤさんも大打撃を受けているみたいです。ケミコンは国産品ですが大口取引先からの発注で右往左往している??。「修理屋はケミコン命!」ですから。 こんな状況で秋葉詣でする勇気はありません。汗


JST-245H ご入場

 コールドスタート時にLCDが正常に表示されないそうです。インバータの故障を疑ったのですが、検査しても正常のままです。寒い時に異常となるケースが多いとのことでしたが、室温7度の早朝にテストしても正常に表示します。DIMの輝度も正常です。ご指摘のあったAGC・FILTER・MODEについても写真の通り正常に表示されます。ホット状態でのロードテストを含め丸2日間様々な試験を行っていますが、一度も事象が再現されません。冷温時に発症するといなるとケミコンの不良が濃厚ですが、サンプリングは交換前提です。LCD内部の接触不良(内部にもケミコンがある)が考えられますが、本機のLCDはモジュール化されていて完全にブラックボックスです。事象起きれば手の打ちようもありますが、正常に動いているので微妙です。検査のみで完了するか、LCDの電源ラインにぶら下がるケミコンを全数予防交換するか、オーナー様のご指示をお待ちしているところです。最近、事象再現しないケースが頻発してます。汗汗汗

26日15時(2日目)正常起動
27日15時(3日目)正常起動

継続対応

 先日「特に問題ナシ」と書いたTS-600です。オーナー様と打合せの結果、“恒久的に使いたい”との強い想いを受け止めることにしました。試験 RX BOOSTERと呼ばれるプリアンプ基板のIN/OUTをリードバイパスして、RX-DXオフ時のリレー通過特性を確認しました。バイパス時・リレー通過時ともに同じ信号強度になります。RX-DXオン時、測定限界の-140dBmで復調していますから感度的には正常と言えます。但し、これはオーナー様でないと判断が付かないところではあります。AGC周り、IF周り、AF周りのフルモディを実施することにしました。まずはケミコン交換、ダイオード交換、基板再半田処理を進めます。アース対策だけでもS/Nは改善する可能性があります。新品時以上の性能を目指します! 

リードバイパス試験を実施(真ん中の黄色いリレー付近)
ご覧の通り小容量ケミコンが異常に多い!ww

ICF-6800A ご出場

 ロッドアンテナ交換、短波受信感度チェックをご所望でした。前者については根元の寸切りネジ部が折れ、首振りベースに刺さったままです。ロッド先端部ならステンレスエレメントを継ぎ足す等の修理ができますが、ココが壊れている場合は修理困難です。適当なジャンクドナーからの移植をお奨めします。

 短波は全く聞こえませんでした。以下が故障もしくは離調していました。

(1) IF段の離調(要調整)
(2) RFゲインボリュームの接点不良(要洗浄)
(3) バンドセレクトスイッチの接点不良 (異常な周波数を表示している 要洗浄)
(4) メインボリューム、バス、トレブル、電源スイッチなどの接点不良(要洗浄)
(5) VR基板劣化 (ケミコン液漏れ・要交換)
(6) モルトプレーン腐食(要除去)
(7) VCO2 離調(要調整)

 特にVCO2に関しては。一桁MHzの4MHz以下の各バンドが完全にアンロック状態です。酷いバンドは87000MHzとくとんでもない数値を表示していました。辛うじてロックしている5MHz〜9MHzもIFが離調しているため感度はありません。その他接点類は全滅、メインAF VRについてはボリューム調整もままらならい状態です。着荷時に内部で何かが転がる音がしました。開けてみたところケースの樹脂破片が複数個転がっています。リアー蓋のビス受け脚が根元で割れていました。また、裏蓋やジャンパケーブルを固定しているモルトプレーン(スポンジ材)が劣化して粒子状になり、筐体内部に散乱しています。接点内部にこの粒子が入り込んで不具合を起こしているようです。これらを全て修理・清掃・調整しました。VR基板上のケミコン一個が液漏れしていたので交換しています。

 その他の不具合として、以下を確認しています。

(1) Sメーターの故障 (BL球切れを含む)
 メーターが振りきって戻りません。
 ヒゲゼンマイが伸びきっているか内部でメーター針が干渉しており分解整備を要します。
 また、バックライト電球の球切れによりLIGHTが点灯しません。
   ※  仕上がり動画撮影時は何故か快調に動いていました。
(2) 主要ケミコンの劣化
 受信機自体は機能していますが、本来の性能を引き出せません。
 また、液漏れが進行すると基板に侵食しプリントパターンが錆るなど、基板が腐食する恐れがあります。。
(3) トラッキング離調
 FM、MWのトラッキング離調
 受信可能な状態ですが、IFフィルタなど全体的にバランスが崩れています。

 筐体やロッドアンテナに故障はありますが、短波受信機としては完全に復活しました。本機は家電BCL機には珍しいM型のアンテナジャックを備えています。据え置き型受信機としては十分使用に耐える状態に復活しました。

カラカラ音がすると思ったら・・性能には影響しない
これは厳しいデス!m(_ _)m
モルトが腐食して粒子状に・・
触れただけで・・
VR基板のケミコン・・盛大に液漏れ
VCO2がまともに動作しない
SW IF部を調整
SW全バンド、全モードが機能回復(感度・安定度とも申し分ナシ)

【ご依頼内容】

  1. ロッドアンテナ交換 (交換部品調達不能により作業不可)
  2. SW(短波)各バンド受信感度の確認・調整

 以上について修理・作業を承りました。

【工数】

 上記作業に工数2.0を要しました。(故障箇所特定、調達、交換、調整、検証、報告書作成、その他作業を含む)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • 中容量ケミコン ×1
  • CAIG デオキシット D-5 少量
  • シリコングリス (機構部潤滑に使用)


HL-250U 部材到着に目処

 Fedexさんより調達部材通関中のお知らせが届きました。到着次第作業に掛かります。週末ですが、宅ラボ対応します。皆で“見えない敵”との戦いに勝利しましょう!!!

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