週明けです。【2020/01/27】

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 こんにちは。曇り空の横浜、気温は4度前後です。今日は一日気温が上がらず、南関東も雪マークが点灯しています。

ヘッドライトの水滴・・その後

 読者M氏より「その後のどうなったか書いて欲しい」との要請(w)がありましたので・・。いえいえ最初から書くつもりでしたョ。(^^;) FacebookのBM’erグループでも話題になってました。やはりこの時期に多いトラブルみたいです。21日に事象を確認して即日シリカゲルを大量に突っこんで対策、効果は確認できたものの完全に水滴を取り切る間もなく、雨・雪マークが点灯しはじめました。原因はヘッドライトレンズと樹脂ケースの間にできた隙間から水分が浸透しているとみて間違いありません。F10に限らずBMWでは頻発する事象です。隙間をシーリングすることで防げることですので、来月頭の法定点検入庫時に施工してもらうことするとして、曇りレンズのまま過ごすのはゴメンです。「え〜〜い、一気にやっつけちまえ!」ってことで、押し入れから取りだしたのは“布団乾燥器”であります。蛇腹の先をシリカゲルを突っこんでいた穴に差し込んで、120分にセットしてスイッチON!。最初の30分は、効果が見られなかったのですが、一時間を過ぎた辺りから見る見る水滴が無くなってゆきました。キッチリ二時間後、水滴は完全に除去され元通りに・・。ドライヤーの熱は熱すぎるので、樹脂パーツを傷めるリスクがありますが、布団乾燥器の熱風程度なら80度程度です。エンジン内ですからそれくらいの熱には十分耐えられます。布団乾燥器なら蛇腹を突っこんで放置しておけば済みます。

施工前(涙目)
布団乾燥器投入!
バルブメンテナンス穴に蛇腹を入れて・・120分
水滴除去完了!

 そんな訳で点検入庫までの暫しの間は切り抜けられそうです。因みに今回の代車はナント “Z4 M40i(G29)”言わずと知れたトヨタ・スープラの兄弟であります。2シーターなので家族共有する週末はNGです。平日の5日間だけ借りることにしました。またまた下ろしたての新車だそうです。インプレッションしますね。乞うご期待!!


進捗ご報告

 ご入場から二週間が経過しました。JRF-3000FことTL-933であります。回路図表記の無いサブ電源故障により電源投入できなくなった個体です。こちらは小生が担当させて頂いておりますが、何とか回路解析も終わり、定数不明箇所についても計算が終わったところです。以下の部品を交換予定です。

  • フライバック・レギュレーター ×1
  • シャント・レギュレーター×1
  • フォトカプラ
  • 酸化金属皮膜抵抗(5W)×1
  • フィルムコンデンサー×2
  • 大容量ケミコン×7
  • 小容量ケミコン×1

 フライバック・レギュレータとフォトカプラが届きました。焼損抵抗は9.1KΩの酸化金属皮膜抵抗と思われます。基板に数カ所の焦げ痕があり相当高温に晒されたものと考えられます。まず、出力側のケミコンは容量誤差±20%ですが、実測値は-10%程度でした。ところがESRが上昇しています。トランス電源は50Hzの高調波成分のリップルですが、DC-DCコンバータ(スイッチング電源の出力部)の場合、フライバック・レギュレータで生成されパルス周波数は比較にならないほど高く、リップル吸収用のケミコン自体も相当発熱する可能性が高く、周囲温度の上昇をともなうため劣化が早いのでしょう。熱に晒されたケミコンはESRが高くなるお約束通りのパターンです。フライバック・レギュレーター、フォトカプラ、酸化金属皮膜抵抗まで交換した時点で一応±12Vが出る様になりましたが、出力電圧計の針がふらついていました。2200µF ×4本(+側)と1000µF×3本を交換します。熱源近くのフィルムコンと小容量ケミコンについても予防交換しておきます。何度も修理していたらエライ金額になるので・・・。コツコツやります。

フライバック・レギュレーター交換
定数不明の酸化金属皮膜抵抗を交換
容量誤差-10%だがESRが悪化したケミコン
黒くなっている周辺は温度上昇した箇所

進捗ご報告

 最後の石を入れ替えました。(RD60HUF1はこれで在庫ギレ)今回新品の石を3個壊してます。(汗) 例の受信プリアンプのVDDラインを外したところ異常発振はおさまりました。しかし相変わらずプリアンプの基板に入力のRFが回り込んでいます。前回確認した反対側から基板を覗き込むと、ATTリレーソレノイドに繋がる半月RFCジャンパとプリアンプの基板のセパレーションが2mm程度まで接近していました。リレー内部から基板に飛んだRFがRFCに共振して電源ラインに回り込んでいる様です。オーナー様からプリアンプ基板の撤去についてはご承諾頂いていますが、リレー交換が必要なのと、弊社の作業箇所ではないので免責の意味で手を触れたくないというのが本音です。まずは異常発振を回避するために、IDQを下げることから始めました。ところが、RD60HUF1は1.6V程度で急激にIDが流れ始めるのです。装着されているポテンショメーター(汎用半固定VR)では2.0A以下の精密調整が極めて困難であることが判明しました。何とか2.2Aまで抑えることができましたが、それ以下となると軽く小突いただけで流れたり、止まったりするのでNGです。強制的に3dBをスルーさせて、エキサイタから5W入れたところ150W程度の出力が確認できました。SSB選択時の挙動については相変わらずです。何故か電源ON(しかもSSB選択時のみ)直後にドライバ・ファイナルのバイアス電圧が瞬間的に数ボルトまで上昇します。これがFM時には発生しません。SSBとFMの違いは、キャリコン部のターンオフ時定数の違いだけで、バイアス回路とは無関係です。制御ICの不具合なのかケミコンの悪戯か? 取りあえず直せるところまで直します。

最後のMP品でしたが修理を優先してバラすことに
半月のジャンパが基板に超接近!!

ご出場

 先週末の積み残し分です。こちらは電池交換と周波数調整のオーダーでした。まず、電池交換については説明の必要はないと思いますので省略します。周波数調整については、リファレンス横の棒状の調整部(Tc)で行うのですが、接着剤の様なものでガッチリ固定されビクともしません。個人的に同じ機種を所有していますが、小生の固体は簡単に回りました。工場出荷時のものか修理時に施工されたのかは不明です。離調範囲は-3KHz程度ですので、FMであれば何とか使える範囲ですね。モービル機など過酷な環境で使っている無線機はもっとズレてます。本機はAFCを搭載していて、相手局のキャリア周波数に同調する様になってますから、そちらを併用されると良いかもしれません。AFCを常時ONにしていて周波数ズレが感じられる場合、逆にAFCを切ると症状が緩和されることがあります。この場合はAFCの故障を疑います。古いFM機にはよくある症状です。今回は電池交換のみでご返却させて頂きます。

まずは電池交換(上位互換品に交換)
メモリ電池は交換完了!
ケミコン右上部横の穴にリファレンス調整部があるのだが・・
周波数ズレは-3KHz程度

【ご依頼内容】

  1. メモリ電池交換
  2. 周波数ズレ校正(未施工)

以上について作業を承りました。

【工数】

上記作業に工数1.5を要しました。

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • CR2025羽根付き 代替としてCR2032羽根付き×1

※工数1.5以下の軽微な作業につき動画撮影は割愛させて頂きました。


検査終了

 ”FX””DX”の付かない、旧式のHL-250Uです。こちらはMosFETではなくトランジスタ式のUHFリニアになります。まず、内部の埃蓄積が多く、半田の劣化も確認できました。“増幅動作しない”とのこと。入力信号はATTリレーまで届いています。DC的には導通状態なので接点劣化によるRF抵抗の増加が原因かと思います。このタイプのリレーはUHFには不向きですね〜。メンテナンスフリーの密閉型でないと長期にはもちません。お馴染みの2SC3102を5発使用しています。ドライバはダイオード崩壊して使い物になりません。ファイナル側は少なくとも1個故障していますが、プッシュプル×2の4発構成となっていて、電力合成の都合上MPであることが絶対条件です。”FX””DX”の様に位相調整用のランプもありませんので、位相ズレの確認ができませんから非常に危険です。因みに位相バランサが焼損しています。430MHzで200Wオーバーのリニアですからね。また回路構成上、増幅率を個別に調整することができないため、MP品による4発同時交換となってしまいます。また、トランジスタに4個づつ付いている500V耐圧のチップコン合計20個も同時に交換が必要です。一番心配なのは出力部の同軸リレーですね〜〜。これは入手不可です。一応、切替は出来ているみたいですけれど、高周波特性はRFを出してみないと判りません。オーナー様に状況をお伝えし、ご再考頂く事にします。

2SC3102+2SC3102P/P×2(5発)の構成
位相バランサが焼損!
このタイプのリレーは全交換必須
バイアス部はペア毎の調整になる

今後の修理予定について

 今週もご依頼品が続々着荷中です。以下の順番で作業に掛かります。

  1. TL-933  長期対応中
  2. HL-250Ufx  長期対応中
  3. ICF-2001D 入場 2020/01/27
  4. FRG-7 入場 2020/01/27
  5. FR-101DD 入場 2020/01/27
  6. FT-920 入場 2020/01/27
  7. IC-741S 入場 2020/01/27
  8. その他の無線機など

 今週も宜しくお願いします。m(_ _)m

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