TL-933 作業中 / FT-847 ご出場 / IC-R7000 作業中【2020/01/15】

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 おはようございます。未明から雨が降り一段と気温が下がっている横浜です。雨はあがり曇り空が広がっています。新年会疲れが出始めている今日この頃、1月も半ばに差し掛かりましたね。

 今宵は放送局時代の仲間が集う新年会です。去年までは子会社の非常勤だったので週一赤坂詣でしていたのですが、4月に辞めてから都内に出る機会が減りました。偶に山手線の内側まで足を延ばすとドッと疲れます。郊外暮らしが板に付いてきたようですョ。今日の宴は主役のM先輩(世界の○○賢次)のリクエストで目黒の飲み屋に決まったそうです。東急線内乗り換え2回・・微妙なアウェイ感が・・。“最近、市営地下鉄とバスしか乗っていないもんなぁ。汗汗” 因みに拙宅は東急田園都市線と小田急線の丁度中間に位置するエリアです。夏場夜中に近隣を散歩しているとタヌキに遭遇します。笑


作業中

 まさか半年のウチに二度も、この大型リニアアンプを担当することになるとは思いませでした。しかもFT-23の次にコレを担当することになるとは・・・。汗 TL-933ことJRF-3000Fであります。このクラスのリニアとなると、国内ではVL-1000かIC-PW2以外の選択肢がなくなりましたから大変貴重なアンプですよね。今回は「電源が入らない」とのご相談であります。本機の電源は、主電源リレーを制御回路がON/OFFするスタイルです。主電源リレーが閉じないことから制御系のトラブルを疑いました。コントロールユニットは常時起動している雑電源ユニットから供給される正負12Vのサービス電源により賄われますが、このサービス電源が落ちていました。雑電源ユニットはACインレットからコモンチョークを介して給電されていて間にスイッチはありません。サービスマニュアルには雑電源ユニットの回路図記載がありません。(ブロック図には記載がある) 故障時はAssy交換を前提としている箇所の様です。とりあえず現物を確認することにしました。本体最上部のコントロールユニットを撤去し、更に中層にあるLPF/ATUも撤去すると、側面に張り付く形でスイッチング電源が置かれていました。スイッチング電源のカバーに焦げ跡が確認できます。スイッチング電源を取りだして分解してみたところ、二箇所で酸化金属皮膜抵抗が焼け落ち、基板パターンも剥がれ落ちている箇所があります。定電圧用のパワートランジスタはホールが完全に炭化して3本の足がスッポリ抜けていました。炭化部は切除してパターン再建(リードバイパス)修復が必要です。このスイッチング電源はJRC製ではなく電源専業メーカーによる供給品のとことでJRCも回路図を持っていないそうです。焼け落ちたコンデンサや抵抗は定数読み取りが出来る状況にありません。使われている部品からフライバック式のスイッチング電源と思われ、フィードバック部はフォトカプラでアイソレーションされていました。スイッチングレギュレータは国内に在庫がないため海外から調達します。その他は国内調達もしくは代替品でなんとかなるか・・・??  長期対応となりますので、別ラインを構築しま〜す。

制御ユニット撤去(ジャンパーを元に戻せるようにパチリ)
続いて中層のLPF/ATUを撤去
雑電源が見えてきた
グラグラしているんだけど・・・(TRの足もフラフラ)
焦げてる・・
うわ〜〜〜
部品が抜け落ちた 汗 
激しく火炎が出たもよう 
パターンが導通していないのでバイパス路確保(部品装着が粗い!)
焼け焦げた部品(定数不明)

ご出場

 拡張改造と総合調整のご用命です。当ラボ入場回数ではベスト3に入るモデルですね。ヤエスの全バンドカバー普及期のなかでは、最も使い勝手の良いリグだと思います。

 さて拡張改造ですが、こちらは定番作業なので内容については割愛させて頂きます。0Ωのジャンパチップ抵抗を移設してフルリセット、メーターアライメント(ファームウェア設定)の作業となります。この改造で7.1MHz〜と1.8MHz〜の送信制限が解除されます。施工後、全域で規程の出力が得られるか確認しました。メーター校正位置が変更されるので、こちらも忘れずに実施。

 総合調整ですが、拡張改造終了後に実施しました。リファレンスが40Hz上ずれしていたので、±5Hzまで追い込みました。受信IFのトラッキング離調がありました。こちらは-140dBm(測定限界)以下で信号が確認出来るレベルに追い込みました。またSメーター感度が僅かに大振りでしたので校正しています。FMセンターも調整しています。その他の項目については、点検のみで異常は見つかりませんでした。

No.4→No.2へチップ移設
施工後フルリセット+ファーム起動
7MHz拡張領域 送信確認
1.8MHz 拡張領域 送信確認

【ご依頼内容】

  1. 送信周波数拡張改造 一式
  2. 総合調整 一式

以上について作業を承りました。

【工数】

上記作業に工数3.0を要しました。(改造作業一式・総合調整一式・検証・報告書作成・その他の作業を含む)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

なし


ご入場

 アイコムのV/U受信機をお預かりしました。感度低下を確認しています。10.7MHzのIF出力に他の受信機を繋いだところ、本体同様のS/Nでした。フロトエンドの増幅素子故障を疑います。基板のコンディションが悪く、RFユニット上に液漏れしている電解コンデンサがありました。ケミコン類は相当数交換が必要ですね。錆腐食も進行しています。どの程度の作業ボリュームになるか本日中に精査したいと思います。

IC-R7000 診断中
内部に錆が広がっている
中央右のケミコン、液漏れ確認
後ほどIFに10.7MHzの信号をインジェクションしてみる

 今朝はここまでです。

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