週明けです。【2019/12/09】

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 こんにちは。今朝も冷え込みました〜。曇り空の神奈川県東部です。巷ではクリスマスイルミネーションが飾られ、近隣にも電飾を施した民家がちらほら。我が屋もルーフタワーにLED巻付けようかなぁ。w

  1. HL-200V/50 ご出場
  2. IC-775 DXⅡ ご出場
  3. 今後の修理予定について

 12月も3分の1が終わりました。決算月が10月末の弊社は年末までに決算書類を提出しなければなりません。“代表取り締まられ役”の小生は決算処理に追われるため、例年12月第二週から戦力外(エンジニア業務から離脱)となります。その為、今月は受注数を少なめにしていますが、今朝の時点でラボ内倉庫には8台の入場待機中のご依頼品が積まれておりました。ヤマトの倉庫は未確認。23日にも2台入場予定です。“今年の仕事は今年の内に仕上げたい”ですねぇ。12月前半は忘年会参加もご辞退させて頂いております。

 今週末はラグビー朝練がお休みだったので、ラグビースクールに通われている近隣のお子さんを集め近くの広場で1時間ほど自主トレをやりました。準備体操、ランニング、パス練、ランパス、ハイキックキャッチの軽ーいメニューです。こちらは二週間前から体調を崩し未だに咳が止みません。お子さん達よりも先にバテました。勿論ボランティアですョ!。先日twitterでぼやいたとおり、HbA1cが8.2に上がってしまったのはラボワークのせいだと思いますが、どこかで帳じり合わせが必要になっていました。冬は自転車には乗らないので鈍った体を動かすにはコレくらいが丁度良いですね。早く風邪を治せって??

 土日は別段用事も無かったので、ラボに入ってIC-775DXⅡの修理に勤しみました。


ご出場

 週末の最終号には間に合いませんでしたが、目出度くご出場です。石は2SC2782で大当たりでした。SD1477よりも定格上はやや控えめな数値ですが、SD1477の代替はこの石でOKということが証明できましたね。本機は(オリジナル状態)50W入力で200W出てきます。2SC2782の定格入力は20W Maxになっているので、プッシュプルで入力分散させる場合、入力上限は40Wとなります。同調回路などで減衰されることを考慮すればギリギリ耐えられる数値ということになりますが、無理は禁物です。定格を超えてすぐに壊れると言うこともありませんが、マージンギリギリは特性上も宜しくありません。本機は回路構成上、個別にアイドリングを調整できませんのでMP品の使用が必須となりますが、今回は運良く入手できました。40W弱で押したところ約160W出てきます。リニアリティ曲線をそのまま引っ張れば50W入れて200Wという計算になりますね。因みに40Wで5秒程度押した際、発熱は殆ど有りませんでした。交換直後、パワーの立ち上がりがイマイチだったので出力側のリレーを交換したところ改善しました。恐らく故障の原因はリレーの接触不良ではないかと思います。

Idr調整は真ん中の赤いリードに電流計を挿入する
このリレーを交換した
入力40W時(スルー)
リニアONで約160Wをマーク

【ご依頼内容】

  1. 出力しない

以上について修理を承りました。

【工数】

上記作業に工数2.5人日を要しました。(故障箇所診断、調達、交換、調整、検証、報告書作成、その他作業を含む)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • SD1477MP ×2の代替として 2SC2782MP×2
  • HISINDA 高耐圧リレー ×1
  • シリコン放熱剤 少量


IC-775DXⅡ ご出場

 先週末から土日を含めヘビーな作業となりました。こちらは24MHz以上の3バンドで送信不具合が発生しているとのことです。弊社診断時には完全に送受不能でした。症状的に疑わしいといころはHPLの受持VCOの異常です。MAIN側のみで発生しているため間違いありません。PLL1を確認したところ、29.9999MHz(ハイエッジ側)のロック電圧が7.5V近くありました。即ちVCOのバリキャップ(D10)が働いていないということになります。調整Tcを回しても全く変化がありません・・・。VCOですので当然ながらシールドケースの中にあります。当時のアイコム機はココをガチガチにボン付け(本機は蝋付け)していたため、PLL故障=Assy交換となる箇所です。製造終了から四半世紀以上経過しているモデルです。当然ながらメーカーにPLL Assyの在庫はございません。VCOシールド撤去+蝋付け撤去という大工事の挑みました。

 本機は正副同時受信が可能なデュアルVFO搭載機種です。PLLユニットにも正副同じ回路が並んで搭載されています。今回の不具合箇所はPLL1のVCOです。まず、シールドケースの撤去から始めました。写真のように半田を全て吸い取ってシールドケースを撤去します。コテを当ててもシールドケースに放熱されてしまうため、なかなか半田が溶けません。400度の高熱コテで一気に吸い取り網に吸わせます。ホール内にも半田が残っていると脚が抜けません。穴の隙間に細い網を突っこんで吸い出します。この作業には1時間くらい掛かりました。その後は故障箇所付近の蝋付け撤去です。コテの熱で蝋が柔らかくなっていますから素早く掻き出します。この際、RFCや正常部品を傷つけない様に注意しながら作業します。D10はすぐに見付けられる位置にありますが、実際に撤去・交換となるとより広範囲の蝋付けを撤去する必要があります。この際、蝋は捨てずにおきます。(後で使う)D10が顔を出しました。隣のTcとRFCが邪魔で半田コテが届きません。これらも撤去して作業することにします。何とかD10を交換しました。因みにこのバリキャップ(MA388)は既にディスコンです。海外から正規品を輸入するとシッピングコストを含め5K円以上します。一応ラボには残り30個強ストックがありますので、当面は修理対応できそうですね。当時のアイコム機は殆どコレを使っています。シールドを元に戻して、集めておいた蝋をコイルの上にばらまきます。携帯ガスバーナーで軽く炙って溶かします。コイルやRFCが振動で揺れなければOK!。J12に電圧計を繋いで29.99999MHzのロック電圧を確認したところ、6.3Vまで下がっていました。6.5Vに調整して作業完了です。この際、他のバンドのVCOの動作上京も確認したところ、ローバンド側(1.9MHz、3.5MHz、7MHz)のロック電圧が不安定で、蝋付けされた上から小突くと電圧が大きく上下しました。放置すればアンロックになりうます。汗 ハイバンド側同様に蝋付けを除去してバリキャップを確認したところ、なんとリードの片側の半田が取れていました。再半田したところ正常に戻りました。

 その他についても確認させて頂きましたが、ATUの動きが鈍く、整合条件によってはタイムアウト終了します。こちらはスッテッピングモーターの交換が必要ですね。また、ローバンド側で受信中にPRE AMP 2を選択するとPRE AMP 1よりも感度が低下します。恐らく、ロー側フロントエンドのFET一個が故障しているものと思われます。今回は処置していませんが、FET自体もディスコンで在庫分が無くなると修理困難となります。PRE AMP1で十分感度が出ているので実用上は困りませんが、修理をご検討の場合はお早めに決断されることをお奨めします。

D10はこの辺のハズ・・蝋付けを掻き出してみるが苦戦
シールド撤去の前に故障認定したいのだが・・
シールド撤去開始!
撤去したシールド
4個のVCOが一列に並んでいる(左端がハイバンド側)
顕微ルーペ着用で蝋を掻き出す(部品を傷つけないように)
う??
Tc とRFCが邪魔
交換後ロック電圧を測定中
ローバンド側のバリキャップも再半田してからシールド再装着
24MHz 受信感度 30dBµV PRE AMP1
24MHz 送信出力 200W越
28MHz 受信感度 30dBµV PRE AMP1
28MHz 送信出力 200W越
29MHz 受信感度 30dBµV PRE AMP1
29MHz 送信出力 200W越

【ご依頼内容】

  1. 24MHz、28MHz、29MHzで受信感度低下、送信出力低下
  2. その他

 以上について修理を承りました。

【工数】

 上記作業に3.5人日を要しました。(故障箇所特定、調達、交換、調整、検証、報告書作成、その他の作業を含む)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • MA388 ×1


今後の修理予定について

 HL-200V/50の作業が金曜日の夕方まで延長になり、TR-9000Gの入場が週明けにずれ込みました。本日中に診断が終わる予定です。その他については以下の順番で作業に入ります。

  1. TR-9000G 11/25 入場
  2. ICF-SW77 12/2 入場
  3. TS-930 12/2 入場
  4. IC-726 12/2 入場
  5. HX-650 12/2 入場
  6. その他の無線機など(12/9 以降ご入場分)

 今週も頑張ります! m(_ _)m

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