ICF-2001D ご出場 【2019/11/13】
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おはようございます。今日は一段と冷え込みました。昨日は小春日和だったので寒暖差を感じます。そんな朝に、いきなりサーバートラブル・・。
朝食後、ブログ更新のため管理画面にアクセスしたところ WordPress 5.3 がリリースされているのに気付き、無意識にアプデをクリックしました。ブラウザのステータスバーが一瞬手前に戻った様な、、嫌な予感です。アップデート終了と共にエラーログが大量に排出され管理画面が完全に固まってしまいました。W3 total catch(W3TC)のエラーコードが出ていたので、取りあえずキャッシュをクリアしてログオフして再ログインを試みたのですが、エラーコードが出るだけで先に進めません。「うわ〜〜〜〜参ったなぁ」 ログインできなければ、プラグインの排除ができません。こうなったら仕方ありません。FTPでアクセスして “W3 total catche”関連のPHPを手作業で削除するしかありません・・・汗 朝の忙しい時になんたる事!! WP version 5.3 にW3TCが追いついていないのか? WordPressの場合、公開カンファレンスでベータ版のバグフィックスしていのでメジャープラグインはとっくに対応版をリリースしているはずです。(ログでは10月19日付けで最新版に更新されていた)。いやいや、アップデートは慎重にやるべきですね。何度同じ過ちを繰り返したことか・・・。深く反省。備忘録として、対処プロセスを記しておきましょう。
- /wp-contents/plugins 以下のw3-total-cacheフォルダを削除
- /wp-contents 以下の以下のファイル・フォルダを削除
・advanced-cache
・db.php
・object-cache.php
・/w3tc-config - .htaccessから# BEGIN W3TC Browser Cache 、 # BEGIN W3TC Page Cache で括られる項目(W3TC関係の記述)を全て削除。
以上にて解決しました。CDNなどもW3TCに依存していたため、サイトアクセスがかなり重くなるかと思いきや、キャッシュさせなくても使えていますかね〜。Sakuraのサーバーなのでそんなにトロいとは思えないのですが・・。個人ブログなのでこの程度の速度が限界です。会社のサーバーに移したいのですが、税理士さんが五月蠅いので出来ません。7割以上仕事の報告を書いているんですけどね〜。取りあえず30分で復旧させました。(乙)
icf-2001d ご出場
多分ソニー製品の修理レポを書くのは始めてかと思います。かつて小生も愛用していた懐かしのICF-2001Dの登場であります。本機は150KHz〜30,000KHzとFM放送帯をカバーし、更にAIRバンドまで搭載する80年代を代表するソニーのBCLラジオです。ICF-2001 の後継機種になりますが、全く別物です。一番のウリは「同期検波」でしょうか・・。フェージングや近傍の強電界による混信を避けることができるとのことでした。同期検波自体はTECSUNのPL-880にも搭載されていますが、この機能に関してはICF-2001Dの方が優れていると思います。
本個体はオークションで入手したものの、FM以外は何にも聞こえないとのことでした。また、電池駆動させようとすると乾電池が異常発熱して電源が入らない(Error 3を表示する)とのことです。“思い入れのあるラジオなので直して欲しい!”とのことでお預かりした次第です。ラボで確認したところ、以下の故障を認めました。
- AM(LW/MW/SW)全バンド、及びAIRバンドが受信不能
- キーパッドが操作不能(導電ゴムが浮いている??)
- 乾電池側電源ラインのGND短絡
- LCD照明使用不能
- FMは受信出来るが感度が著しく低い
- その他 不具合多数
以上の通り、フルレストアが必要な状態です。
1については、AM/AIRのIFアンプに電源が供給されていませんでした。ダイオードを交換したところ復調が確認出来たため、IFをフルトラッキングして修理完了しました。
2については、パッド基板を固定する樹脂製ビス受けが割れていて、パッドとゴム導体の間に隙間ができていました。樹脂部を成型し接着剤補修して基板を固定したところ、全てのキーが正常に応答するようになりました。
3については、DC端子内部のホット側(外側)のプレートが金属疲労で破断、コールド側(センターピン)に触れていたたため、GNDにショートしていました。こちらは代替部品の入手が困難なため、破断したプレートを取りだしました。電池でのみ駆動する状態です。
4については、SWトランジスタが故障していました。汎用の2SC1815で代替修理を完了しています。
5については、RF基板とロッドアンテナの接触不良が原因でした。接点を洗浄して解決しています。
6については、上記1〜5施工の後、200Hz程度の周波数ズレを確認しましたので、PLL1、PLL2、VCO、2nd ローカル、IFフルトラッキングを実施しました。また、プロセッサ電池側コールド側の接触不良が顕著なため、迂回路を増設しました。
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【ご依頼内容】
フルレストア
以上について作業を承りました。
【工数】
上記作業に工数5.0人日を要しました。(故障箇所特定、調達、交換、ケース修繕、調整、検証、報告書作成、その他作業を含む)
【交換部品・使用ケミカル剤など】
- 整流ダイオード×1
- トランジスタ×1 2SC1815で代替
- リードワイヤ(AW線) 20cm
- 瞬間接着剤 少量
- CAIG デオキシット D-5 少量
- CAIG デオキシット D100L 少量
今日は来客多し・・。この辺で失礼しま〜〜す。m(_ _)m