TH-F28 異常無し / BCL-1 ご出場 / FT-920 入場中【2019/10/30】

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 お疲れ様です。秋晴れの横浜です。午後には気温が23度まで上昇するとのこと日中は暑くなりそうです。只今駅のホームでブログ執筆中です。ww

 久しぶりにクルマの話です。ブレーキパッドが限界値に到達した様で、アラートが点灯しました。フロントを交換しなければなりません。BMWのパッドはダストの排出量が多いためホイールを洗っても数日で真っ黒になります。今回は低ダストパッドに交換しようと思いますが、F10では純正部品に低ダストパッドの設定がありません。車種によっては純正でも低ダストパッドがあります。今後は標準になるかもしれませんね。我がディーラー(モトーレン東名横浜)は持込もOKと言ってくれました。とは言え工賃は掛かります。低ダストパッドを扱っているオートバックスに電話したら、工賃は8,800円とのことでした。ネット通販でパーツを買えば多少は安くなるのですが、何らかの齟齬が発生した場合には少々面倒です。ここは素直に取扱店に施工してもらった方が良い?。一抹の不安は熟練度ですね〜〜。ここはStudie横浜にするべきか、後で電話してみようかと・・。以前はパッド交換くらい自分でやってましたけど、仕事以外で工具を握りたくない今日この頃・・苦笑

 低ダストパッドを提供しているメーカーは数社です。最も有名なのは国産のDixcelです。ネット上の評価も高いです。因みにF10 535i の場合、ノーマル仕様とM Sports仕様ではキャリパーもローター径も異なるため、ネット通販で注文する際には要注意ですね。535i Mspの場合、550i、Active Hybrid 5と共通です。必ずセンサーケーブルも必要ですのでお忘れなきよう・・・。


異常無し

 「音が出ない」とのことでした。受信音が出ないのかと思いきや、スケルチを開放したら正常にノイズが聞こえました。当然ながらFM復調音も聞こえています。“送信のことか?”と思いきや、送信変調も出ている様です。確かにややマイクゲインが低い感じはします。内蔵マイク、外付けハンドマイクでも試しました。本機の場合は設定でマイクゲインを変えることができません。この状態で使いにくいとなると、表面実装されているオペアンプのフィードバック値を弄るか、オペアンプ自体の交換を要します。かなりのリスクをともなうため、現状で使用し続けることをお奨め致します。因みに、大声の小生には丁度良いマイクゲインです。汗 

 そんなわけで、このままお戻しします。


ご出場

 大変長らくお待たせしました。結局二週間掛かってしまいましたね。汗 回路図も取り説もないため完全にサルベージ状態での修理作業でした。オリジナルの状態も判らないため、とにかく「聞こえる様にする」ことをゴールとして作業させて頂きました。こちらで確認していた不具合は以下の通りです。

  1. ABC各バンド 全く聞こえない
  2. DEFバンド 僅かに聞こえるがアライメント離調が顕著 
  3. ダイヤル位置と実周波数が大きく離調
  4. スイッチ・ボリューム類のガリが顕著(AFボリュームが機能しない)
  5. マーカー水晶の故障?
  6. その他

 これだけでもカオスな状態です。予定工数10人日で何とか終わらせたかったのですが、完全に14日をオーバーしました。勿論、御見積に変更はございません。全基板の半田状況から無闇に半田が盛られている箇所を全て除去する作業から始めました。ここまで古い機械となると、半田内の空気だまり内で部品リードの腐食が進行している可能性が高く、単純に半田を盛っただけでは導通しません。まずは、リード部の錆などを削る作業が必須です。その為には全半田を除去する必要がありました。案の定、多くの部品リードや端子部に腐食を確認、エタノールと対数ペーパーで擦りながらキレイな状態で半田付けする作業に丸々一週間を要しました。

 平行して回路解析も行いました。本機は6バンド構成で局発は全てLC発振です。RF段にはそれぞれフィルタがあるため、OSCのコイルとRF同調のコイルが12個、同じくトリマーが12個装着されています。何処がどれに該当するかは正常な状態であれば判別しやいのですが、全く聞こえないとなるとエラいこっちゃです。汗 

 再半田処理をやりながらザクッと回路を飲み込んだ次第です。RFユニット上には主バリコンと精密バリコンが直付けされています。どうやら精密VFOはDEFバンドでしか機能しない様ですね。TRACKINGボリュームも同様です。取り説があればとっくに判る話ですけどね・・。これらも回路解析で判明しました。汗汗汗

 また、謎の追加基板(写真)は低電圧回路を安定化させるための3端子レギュレーターであることが判明しました。しかしこんなものでVFOが安定するとはとても思えません。むしろ、OSCのバイアス回路にツェナーを抱かせた方が余程効果があるかと・・。本機は入場直前にも別の業者さんが修理にチャレンジされたようで、主バリコンの軸よれ対策は済んでいました。せっかくバリコンを撤去したのなら、ついでに再半田処理もやってしまえばよかったのになぁ〜〜と思いながら夜中の作業を続けること、7日目にしてCバンドが復旧・・。続いてAバンドも・・。

 肝心の中波帯はBバンドです。結局再半田処理だけでは解決せず、局発のトランジスを外したりコンデンサを変えたり、色々試しましたが解決せずです。最後にバンドセレクターの局発切替用のスライドスイッチを外して装着しなおしたところ、Bバンドも復活しました。やはり下の各バンドも周波数現示と実周波数が大きく乖離しています。ローエッジ、ハイエッジでそれぞれ調整しましたが、こちらもメチャクチャに弄られていました。多分トリマだけで調整を試みたのか・・・? 自作派の方はご存知だと思いますが、OSCにしろフィルタにしろ、Lはロー側、トリマーはハイ側をつめると良いです。この方法でトラッキングしてもバンドが広いと中間の周波数ではスケールズレを起こします。ここは“ラジオ”なので目をつぶりましょう。調整していて気になった点は、意外にAGCが弱いところでした。IFからAFに入るところにメーターアンプがあり、ダーリントン接続されたトランジスタで構成されるダイオードリミッタ回路があり、フロントエンドのFETにフィードバックされていました。フェージング程度は吸収できても、強電界地域ではRFゲインを絞らないと復調音が歪んでしまうでしょう。IFトラッキングして最大感度を引き出しましたが、送信所が近い中波局の電波はRFゲインをやや絞り気味にしないと歪んでしまいます。ダイオードの劣化も考えられますが、そもそも定数までは把握できていないので、適当なことはできません。ここは現状のままとします。実際にRFゲインを絞れば良いだけの話です。

 以前にも書いたAFボリュームが機能しない問題については、ボリュームの入力側に抵抗パッド(アッテネータ)回路を追加することで解決しました。常用音量範囲では調整可能です。ミュートする際はRECボタンの操作で行います。またマーカーの500KHz水晶は発振したりしなかったり・・・。小突くと正常に出たりします。JJYや放送局の電波で校正したほうがよさそうです。ガリは可能な限り除去しました。

 動画の通り、瀕死状態から「聞こえる様にする」ところまで復活できました。SSB(BFO)も機能しています。

 

RFユニット上に載っている精密VFOユニットを分解
こちらも揺らしただけノイズが出る部品多数
電圧が安定しても電流が足りなくなる恐れが・・
見ただけでヤバそうな半田面
局発OSC、RFフロントエンド
Bバンドが復活!!

【ご依頼内容】

全バンドで受信可能な状態復旧

以上について作業を承りました。

【工数】

上記作業に工数10人日を要しました。(故障箇所特定、調達、回路解析、修理、調整、検証、報告書作成、その他の作業)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • 酸化金属皮膜抵抗 1/4W 3本
  • セラミックコンデンサ 4本
  • スチロールコンデンサ 4本
  • ケルミット半田  50g
  • フラックス除去剤 少量
  • CAIG D-5 少量
  • CAIG D-100L 少量
  • エタノール 少量
  • 耐水ペーパー 少量


入場中

LPFユニットで何か起きている??

 “50MHzが送信できない”とのことです。FMモードで確認したところ、送信状態にはなるもののANT端子から出力されません。内蔵のSWRメーターが振り切れ状態になります。PAユニットの出力端子に出力計を繋いだところ正常に出力されました。カップラーはLPFユニット内で、その後ろにチューナーユニットがあります。LPFの出力端子で測定したところ、モード・出力設定に関係無く最大出力が出てきました。???? です。SSBでマイクゲインを絞りきった状態でも最大出力が出てきます。因みに、PAユニットの入・出力側ではFMで正常に出力制御ができます。SSB/CWはALCで出力を制御しているのに対して。FMは送信ゲインで出力を制御しています。LPFのカップラ−も出力が絞られている状態では反射電流は流れるはずがありません。SSBでキャリアが入っていない状態でPAが最大出力になるはずがなく、ちょっと困りました。更に調査を続けます。

PAユニットの出力を直接測定すると正常に出ているのだが・・
LPFは裏側のメインユニットの下

これから都内経由で新横浜へ移動します。Studieさんでパッド交換してもらうことにしました。

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