週明けです。【2019/09/10】

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 一日遅れの「週明け号」です。昨日は午前中交通が麻痺状態、経理も出社できない状態で、急遽小生もヘルプに回りました。台風は辛うじて進路を東よりに進みましたが、記録的な風速を記録し近隣の街路樹が倒れるなど、凄まじい状況でした。汗汗 アンテナ降ろしておいて助かりました。

 台風一過の拙宅シャックで予定通りアンテナ群の再構築を実施しました。デルタループは天辺部分を地上高15mから19mに嵩上げ、実効長も17mから27mにサイズアップしました。但し輻射エレメント(逆三角形)部分の長さは従来通り17mです。「どういう意味?」と思いますよね。デルタループの給電部に全長5mの梯子フィーダーを挿入し、往復10m分の電気長を稼いだということです。フィーダー部は平衡線なのでRFを打ち消すため輻射しません。輻射可能面積は一緒ですが、実効長を増やすことでATUの負荷を減らすことが目的でした。以前は巨大なローディング・コイルをコールド側にぶら下げていましたが、強風時に竿を傷めてしまったり、変なところに共振点が出てしまいATUが誤動作してしまうことがありました。梯子フィーダーによる実効長延長なら、共振することもなく安全です。実はG5RVを参考にしました。ついでにマストも単管パイプ(3m+1m)に変更しました。大空に聳え立つ巨大な“杓文字”を近隣の方々は冷ややかな目で眺めておられます。汗  6mもスモールループからHB9CVに交換しました。東京ビーコンがS6からS9に上がってます。更にABL+1200MHz用のディスコーンと430MHzの10エレシングルも嵩上げ完了です。

台風襲来の前日にアンテナは撤去済(偶然です)
今回からVダイポール用の金具に竿を固定
巨大なバチ、それとも杓文字??
6年ぶりにCG-3000を開胸 意外に丈夫なATUです!(数個のリレーをP社製に換装済み)
上部にコールド端子を増設してフィーダーに給電
アンテナの一部となる450Ωフィーダー
コモンモード対策(1)
コモンモード対策(2)
コモンモード対策(3)
エレメントとフィーダーはキボシで繋いだ

サイズアップしたデルタループの効果測定

 ローバンドが明らかにゲインアップしています。地上高嵩上げ効果も当然ありますが、ATUの動作点が変わったことで効率改善したことと、インピーダンスが下がったことで電流腹の発生点が天辺に移動した様です。今まで3.5MHzや7MHzでは指向性はほぼありませんでしたが、今回の改良後は7MHzは水辺輻射が増して明らかに指向性が出ています。また3.5MHzでも僅かながら指向性が出ていることを確認しました。アンテナ構築を手伝って頂いたJI1AME、管野OMに、シャックから直線2km先の“花桃の丘”で各バンドの輻射効率実験にお付き合い頂きましたが、全バンドとも良好な結果が得られました。特に7MHzでは5W送信時、FT-817+テレスコピックの組み合わせにもかかわらず、S8のレポートを頂いたほか、各バンドでも概ねS9〜+以上の良好なデータが得られたことには驚きです。夕刻の7MHzで8エリア各局が+20dBで入感していたほか、ローカルDXのアジア方面のラグチューがS9で聞こえていました。ここ数年お目に掛かれなかった光景(事象)であります。因みに14MHz以上の各バンドも良好に動作しますが、電気長27mが波長の偶数倍に近い24MHzはSWRが2.0付近から下がりません。無線機側の内蔵チューナー併用が必須となります。それでも輻射効率は良いようで、5W送信時にS9++となった他、アンテナを左右に10度振ったらS5まで下がったとのこと。かなり鋭い指向性が出ていました。ハイバンド(1λ以上)になるにつれゲイン・指向性共に上がって行くみたいです。

コモンモード対策

 強制バランスさせると必ず問題になるのがコモンモード対策です。元々コモンモードフィルターを5箇所30ポール挿入したほか、ルーフタワー周辺の同軸に径200個のクランプコアを取り得付けました。この10年で500個のクランプコアを取り付けましたが、紫外線によるケース劣化が顕著です。屋外だと3〜4年が交換の目安です。

熱中症寸前の小生
猿ではありません(by JI1AME)

 使用した梯子フィーダーは450Ωで、メートル単価200円の英国製です。eBay等で10m巻で売られています。“ladder feeder” で検索するとヒットします。梯子フィーダーによる給電に対応すべくATU側()も少々改造しました。出力側に1:4のソータバランを組み込みたいところですが、スペース的にNG、今回はコールド(GND)端子をホット端子横に増設しただけ・・・。写真の通り、ATUはマストから降ろしてルーフタワーの真ん中付近に設置しました。メンテナンス性も向上するので好都合です。ところでCG-3000は例のリレー焼損事故時に高負荷になる箇所を全てパナソニック製のリレーに換装済みです。お陰様で6年間トラブル無しです。

 今回の施工に際し、炎天下の最中一緒に汗をかいてくれたJI1AME、管野OMに、心から感謝申し上げます。(竿が折れたら手伝ってね!!w)


進捗

 ブロックコンの入手で躓いていたFT-401のフルレストアですが、Rubyconオリジナルの未使用47μ×3 / 400V を入手できそうです。実際に容量が出ているかどうかは着荷後に測定してみないことにはわかりません。これでダメば場合は、3本のブロックコンを100µF×2/500V、47µF×2/500V、47µF×2/500Vに組み替えるしか術なしです。鋭意作業を続行します。

右側の47µF×3・・既にどこも作っていない
やはり一度には終わらない・・

 当ラボ出場率の高いベルコムLS-102Sが再び登場です。28/29MHzの弁当箱ですが、中々使い勝手がよく特に29MHZ/FM愛好家の方には人気があるみたいですね。今回入場してきた同期は送受不可能です。案の定、VCOアンロックなのですが、VCO内のコアを回しても電圧が下がり切りません。恐らくバリキャップかVCCにぶら下がっているケミコンの劣化によるものと思われます。しかし写真の通り、VCOを塩化ビニール系の接着剤が完全に覆っているため、これを完全に除去するとなると相当数の工数が出てしまうほか、接着剤除去時に部品を傷めてしまうリスクをともないます。恐らくバリキャップが痛むのは、塩ビに含まれる塩素の浸潤が原因でしょう。当時は十分周知されていなかったんですね。 因みに、中途半端ではありますが、部分的にロックする周波数が出るようになりました。ロックする周波数では送受共に可能です。しかしながら、全機能を隈無く調べることは不可能で、最低限全周波数送受可能にならないと詳細なコンディションの検証ができません。ココだけ直しても、他が壊れていては無意味・・・。オーナー様とご相談の結果、今回の作業は中断することとしました。

LS-102Sに着手
ここまでベタ付けする意味は全くない

今後の修理予定について

 8月26日着荷の機器の作業がスタートしています。今週以降、以下の機種について順次入場となります。

  1. FT-401D 長期対応中
  2. FT-900
  3. FT-897
  4. IC-706MKⅡ
  5. RJX-601
  6. TS-830S
  7. その他の無線機など

 今週も宜しくお願いします。m(_ _)m

 

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