FT-655 ご出場 / Mark V ご出場【2019/09/04】

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 おはようございます。昨夜から未明に掛けて横浜では100mm越の大雨が降りました。拙宅庭に設置したBBQコンロのブルーシートカバーが破断するほどの猛烈な雨です。

庭のBBQコンロのブルーシートが破れてる!!

 横浜市南部では土砂崩れや地下街への浸水などの被害が出ています。今日も天気は不安定です。昨日は昼過ぎから東電パワーグリッドさんが来られて、目の前の電柱上で作業されていましたが、途中から大粒の雨が降ってきたため何度も作業を中断、終いには雷がゴロゴロ鳴り始める有り様。パケット上の作業員を近隣の皆さんと共に見守った次第です。それにしても昨日から今朝にかけて振った雨は凄かったです。

 

 

二個連耐張碍子対策の件

 例の二個連耐張碍子から出ていると思われるノイズについて、東電さんと何度か打合せし、まずは碍子の金属部に被せるギャップパーツによる対策から進めることになりました。前回調査の折、東電さんはウルトラホン(パラボラの付いた集音装置)による確認、あわせて小生がビームアンテナを回転させることで、電磁波ノイズの方向を確認した結果、拙宅前の電柱に設置されている碍子付近から放電パルスによるノイズが出ていると断定しました。東電さんは更に近隣半径100mを探った結果、明らかに拙宅前の電柱最上部にある碍子付近で大きな反応があること認めておられました。その結果を踏まえ、第一段目の対策工事を実施しました。高所作業車のパケットに乗った作業員が、6.6Kv充電状態の三相高圧線の碍子を揺らしたりハンマーで叩いたりすると、ワッチ中の14MHzのフロアノイズレベルが大きく増減するのが確認できました。「ひえ〜〜充電状態で作業するんだ!!」 作業前のノイズレベルS9付近で、更に50Hzの高調波と思われるスペクトラムのスジもクッキリ出ていました。拙宅から向かって反対側の線から順番に対策用のギャップ金具を取り付けて行くと、徐々にノイズレベルが下がり、高調波の線は完全になくなりました。ギャップ施工後のノイズレベルは、S5〜6の間にまで下がっています。(S4目盛り分の差) ・・一定の効果は確認できました。この状態でビームを振ってみると今まで確認できなかった方向から、従前ノイズ同様のスペクトラムが飛び込んできていることも判りました。最大の進化は、今まで聞こえなかった14.025MHz付近のCWが聞こえる様になったことです。これだけでもやって貰った価値は高いですね。天候も荒れてきたので、取りあえず第一弾の対策は終了。次は作業結果について10日程度確認してから東電さんに報告、第二弾の処置に関する打合せに移行する予定です。中実耐張碍子への交換も検討してくださるそうですが、かなり高額の費用負担(東電負担ですが)になるので即答はできないとのこと。また、拙宅の裏手にも二個連碍子で終端されている電柱があるので、次回はそちらにも同様の対策を施すか否かを検討するとのことです。以下に施工前・施工後の比較写真を掲載します。取りあえず第一弾終了。

東電さん到着(天気が心配)
パケット最上部に到着
作業前のスペクトラム 50Hzの高調波が目立つ・・
作業後のスペクトラム 50Hzの高調波が消え、フロアがS9→S5に

 電気消費が増えるお昼前後に再び測定してみます。


修理完了

 事象の再現性が不安定なFT-655です。結局、電源が入らなくなったのは一度だけでした。FP-22をON/OFFする間接制御部のトライアックと温度ヒューズ付きセメント抵抗を予防交換してみることにしました。以下に事象整理します。

  • ディスプレイが暗くなることがある (弊社では未確認)
  • 時々電源が入らないことがある (弊社でも確認)

 1については、トライアックが開通しない状態だと電流はセメント抵抗側を流れ続けるため、電流制限されることで発生する可能性がある。2については、ヒューズ抵抗が溶断しかかっていて起動電流が流れない。(ヒューズ抵抗は130℃で溶断するため、本体を動作させるための電流を流し続けることは出来ない。既に内部で溶断していて奇跡的にギリギリ導通している状態??) と考察しました。実際にこれらの部品は完全に壊れてはいませんが、対になっているため、どちらか不具合があると、片方に異常な高負荷が掛かります。これを繰り返すと終いには壊れてしまいますが、その手前である状態と考えるのが妥当ではないかと考えるに至りました。これ以外にこれらの挙動は考えにくいのです。実はこれとよく似た回路がMark V の外部電源FP-29に使用されています。FP-29の故障の9割がトライアックとセメント抵抗溶断によるもので、今回のヒントになりました。

初日は丸一日正常に動いていたが・・
Q1とR1を疑う・・・
交換してみる
正常に動いてる

【ご依頼内容】

  1. AC電源使用時に挙動異常

以上について修理を承りました。

【工数】

上記修理に工数3.0人日を要しました。(故障箇所診断・調達・修理・調整・検証・報告書作成などを含む)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • トライアックTM1041 ×1
  • 温度ヒューズ付きセメント抵抗10Ω/135℃ ×1


Marv V 修理完了

  FT-1000MPのLCDブラックアウトです。毎度お馴染みの故障ですね。本個体は2017年2月に同様の症状で入場・修理・出場しています。今回もインバーターの故障ですが、前回はラインヒューズとサーマルヒューズの交換で修理完了していました。今回はインバーターの心臓部とも言える発振回路のコンデンサーショート(DC短絡)によるものです。コンデンサが完全に導通し、真っ黒焦げになっていました。トランジスタ自体が高熱に晒され、熱暴走で異常発振→コンデンサ故障・ヒューズ溶断に至ります。それにしてもトラブル多すぎですね。このサーマルヒューズも入手困難です。あと20本程度在庫してますが、これが枯渇したら修理困難になる可能性が・・。信じたくはありませんが、ネットでご活躍中の某修理屋さんに依頼したら、この部分をショートさせて返されたという話を複数のオーナー様から伺いました。トランジスタの発熱だけでなく、コンデンサがショートして火炎が発生する場合があり、実際に焼け焦げたユニットを何度もみています。サーマルヒューズの割愛は絶対ダメです。インバーター自体が焼け落ちますよ!!!

これらを交換 フィルムコンが真っ黒に・・。
変色したコンデンサ・・短絡してる
直りました
まだ暫くは直せます・・汗

【ご依頼内容】

  1. LCDブラックアウト

以上について修理を承りました。

【工数】

上記修理に工数2.0人日を要しました。(故障箇所診断・調達・修理・調整・検証・報告書作成などを含む)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • 0.068µF 高圧フィルムコン×1
  • サーマルヒューズ×1

※ 定番作業(LCD故障修理)につき動画撮影は割愛させて頂きました。


 今日はTS-600とTR-9000の診断に入ります。

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