JST-245 修理完了/ FT-655 入場中【2019/09/03】

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 おはようございます。薄曇りの横浜地方、午後には一雨来るかな〜〜。湿度高めで不快感MAXですが今日も頑張ります!! (タイトル間違えた・・汗)

 今日は東電さんが例のノイズの件で対策工事に来る予定です。(でもこの天気だとリスケになるかも・・・) 先日の記事についてOM数人からも問い合わせ頂いています。同様のノイズでお悩みの諸兄が居られる様ですね。充電状態で作業するとのことですので、ノイズの変化などを動画に撮りたいと思います。少しでもノイズレベルが下がってくれることを祈るとしましょう。

修理完了

 こちらは昨日入場した個体です。「7MHz以下で送受信ができない」とのご相談です。疑わしきところはVCO 1ですね。本機は6個のVCOで1.8MHz〜50MHzを受け持っています。一番下がVCO1で、100KHz〜7.49999MHzまでを受け持ちます。ロック電圧は3.0V〜10Vの範囲内です。トップエッジ側で10V±0.1Vの範囲にあればロックします。本機のVCO1は規程値をオーバーして11.8Vを示していました。Tcで調整可能な範囲ですが、上ずれというのがどうにも気になります。自然劣化だと下ズレするはず・・・。念の為、他のVCOもチェックしました。VCO2〜VCO6は全て正常にロックしていて、何れも僅かに下ズレしていました。VCO1のVDDラインにある470µF(C35)の容量抜けを疑いサンプルしたところ案の定でした。規程値の半分程度も容量が下がっています。ヨンナナの法則通りです。これを交換してVCO1のロック電圧を規程位置誤差範囲内に調整しました。

VCO1は右上のシールド内
インジケーターが点灯していた(14MHz受信中につき消灯)
取りあえず470µFを交換
交換完了
トップエッジで規程値に会わせると、7MHz帯ではこんな数値に(10.0V±0.1V@7.49999MHz )
正常に受信しはじめた
送信も・・問題ナシ
7MHz帯の送信もOK

【ご依頼内容】

LOWバンドで送受信できなくなった(要修理)

以上について修理を承りました。

【工数】

上記作業について工数3.0人日を要しました。(故障箇所診断・修理・調整・検証・報告書作成など)

【交換部品・使用ケミカル剤】

中容量ケミコン ×1

入場中 

 “内蔵のAC電源が故障?”とのことでした。実はFT-655の修理実績は数台のみで、何れも回路を解析しながらの作業でした。回路図もサービスマニュアル(Technical Supplemet)も無く、手探り状態での修理だったのですが、流石にスイッチング電源ともなると、少々事情が違います。電源屋では無いのでパッと閃くものもなく、急遽会社経由でメーカーの正規ディーラーに問い合わせ、カナダの代理店から英文T/Sの原本を取り寄せたところです。因みにメーカーでは既に廃棄処分されドキュメントが残っていないそうです。FT-650/FT-655については、海外のサイトでもサービスマニュアルを探している人が多いみたいですね。なるべく原本の保存は避けたいと思っています。こんなものを溜め込んでしまうと、置き場がありません。実はFT-101世代の無線機について原本で保存しているマニュアルも少なくありません。アルバイト君でもいれば全部スキャンしてPDFにさせるところですが、勿論そんな余裕は当ラボに有るはずがない!! そんなわけで船便で約一月かかったドキュメントが到着!! お〜〜詳しく書いてあるぞ!! って、当たり前ですね。勿論、内蔵電源(オプション)のFP-22についても詳しく書いてあります。

何処も壊れていない??

 故障を疑っていいた本機のAC電源は問題なく動作しています。少なくとも100Wの最大出力も正常に出てきます。オーナー様宅の電源事情、若しくはACケーブルの断線?? 深夜まで約20時間電源連続投入してテストしましたが、電源に異常は観られませんでした。しかし・・・

 ところが、まさかの展開に。一晩電源OFFの状態(ACケーブルは繋ぎっぱなし)で放置し、今朝ラボ入り(AM8時)と同時に電源スイッチをONしましたが起動しません。ACインレット周りの接触不良はなく、FP-22内部で何か発生している模様です。その後、ACインレットから電源ケーブルを外して30分放置して、再び刺し直して電源スイッチをONしたところ、今度は正常に起動しました。トライアック辺りの挙動がおかしくなっている可能性がありますね〜。取りあえずFP-22をバラすことにします。Mark VのFP-29とよく似た回路ですが、FP-29の場合はトライアックと並列に繫がるヒューズ付きセメント抵抗の故障が不具合の9割です。ただ、無負荷状態で放置してココが逝かれるというのは少々解せません。取りあえず、トライアックとセメント抵抗は予防交換しておきます。その後エージングして見極めることにします。

昨日は丸一日正常に動いていたが・・
やはりFP-22か?
基板にも焼損痕はナシ
疑わしい箇所はココかな(トライアックとヒューズ抵抗)

 引き続き頑張ります。この後はMark Vの修理にトライします!!

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