週明けです。【2019/09/02】

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 おはようございます。今朝の横浜は快晴、暑さがぶり返してきました。ハムフェアも終わってアマチュア無線家の皆様も普段の生活に戻られることでしょう。

 ハムフェアでは多くの方にお声掛け頂きました。また、EBを楽しみにしていたのにスレ違ってしまった方々も。。。ハムフェアって同窓会みたいなモノですね。さて、今年も散財してきたので、そのご報告から・・・。2012年頃より定点観測しているGHDさんのブースですが、今年はシンプルで可愛い縦振電鍵を二台ゲットしてきました。ご存知の方も多いと思いますが、GHDさんは”CQ ham radio”ブランドで販売される製品を含め、毎年限定品の電鍵を売っています。云万円もする立派なパドル(欲しいけど)は流石に手が出ませんが、ミニ電鍵は子供のメンコ集めみたいな感覚でコレクションできるので毎年楽しみにしているアイテムです。FT-817やピコ6に繋いでステルスQRVするのも楽しいですね。価格は5K円から7K円とお手頃です。ミニパドルも迷ったのですが、質感と可愛さから以下の2個をチョイス。左のシンプルな電鍵は打ち心地も良く、実戦投入できそうな感じです。右は丸いアクリルケースに入っていてオシャレです。小さな圧着端子を探さねば・・・。何れも余った金属素材で拵えていると思われますが、レギュラー製品にラインナップしても良さそうですけど・・。

縦振・その1(5K円の品物)実用性も十分に兼ね備えております。
縦振・その2 (6.8K円の品物)余り実用にはならないかも・・ww 可愛いです!!

アイコム、やるなぁ〜〜〜!!

 今年のトピックは何と言ってもアイコムさんでしょうね〜〜。噂されていた35年ぶりのポータブル機を見てきましたョ。ある意味「想像通り」でしたね。 と称される無線機のプロトタイプが展示され、プレ・パンフレットを積極的に配布していたのが印象的でした。アイコムさんの本気度が伺えます。久しぶりの「物欲フルスケ!」。・・・FTDX101MPを買う気満々でいましたが「ダイナミックレンジ優先で感度を低下させている?」という噂がスーパーOMの間に囁かれており、マイナーバージョンアップを待った方が良いのではという意見が囁かれているので、少し見極めようかと思っていた矢先でした。固定機とポータブル機ではお財布が異なりますけど、現状の運用スタイルではポータブル機の稼働率が圧倒的に高く、固定機は宝の持ち腐れとなるか・・? “断斜里・・断斜里・・”と言いながら、決断できずにいる今日この頃。スミマセン横道にそれました・・。 IC-705の話に戻します。本機の特長を整理しますと・・・。

  • 25MHz以下はダイレクトサンプリング
  • ボックスタイプの形状は国産初!!(KX3などと同じ)
  • HF〜430MHZをオールモードでカバー
  • 出力10W(電源接続時)
  • Bluetooth搭載
  • タッチパネル搭載
  • バンドスコープ(スペアナ)搭載
  • ID-51、ID-31とバッテリーを共用化
  • D-STAR 搭載

 と、これだけでも大きなトピックです。比較対象は言わずと知れたFT-818となるわけですが、何れのポイントにおいてもFT-818は完全に凌駕されてしまいますね。FT-817/817は薄型ゆえ可搬性には優れるものの、ディスプレイが見にくかったり、バッテリー容量が少なかったり、古さを感じざるを得ないません。KX3の登場以来、欧米・中国の無線機メーカーは、KX3のコピー機(みたいなリグ)をリリースしています。既にポータブル機のスタイルはボックスタイプが主流だと言っても過言ではありません。一部の正規代理店経由の製品を除き、日本では免許申請の際に5MHzの制限処置が施されていないとTSSでも保証が受けられないなどのハードルの高さから、ネット通販が流通の主流となった現在でも、これら海外製のリグのブレイクには至っていませんよね〜。というか、KX3(等)の存在さえ知らない人の方が多いかも?? アイコムさんは頭が柔らかいですね。確実にブレイクしますよ。コレ一台あれば全て出来ちゃいますから。ひょっとするとFT-991Aの立ち位置も危ういぞ!! どうやらATUは外付けになるみたいですね。GAWANTやWonder Loopが簡単QRP運用の主流になりつつありますから、別にATUは無くても良いかもしれません。ATU動作させると一気にバッテリー減るし(KX3の場合)。どうせならKX3の様な専用パドルも付けて欲しかったなぁ。(大多数の意見?) 完璧なオールインワン・リグになったことでしょう。“アッパレ!!”と叫びたくなる点は、ハンディ機とのバッテリー共用化でしょうね。共有化はユーザーにとって投資効率が高くなります。実際、周辺機器の使い回しを意識して機材を選ぶというのは至極当たり前な話です。カメラなどで経験されている方も多いはず・・。そしてDVモードね。これで D-STARがまたまた二歩も三歩もリードしてしまうでしょう。正直に言います。。。凄く欲しいです!!!!! 発売が待ち遠しい・・・。

ほほう!
後ろ姿が笑える・・
プリ・パンフ 1ページ目
プリ・パンフ 2ページ目

 何でも良いけど、Be Active! って、ザ日本人なコピーでありますなぁ〜〜〜。

QRO + α 作業完了

 お仕事のレポに入ります。真空管機の入場ラッシュとなっているお盆明けのラボワークであります。FT-101BSのQRO改造、DC-DCコンバーター解除、CW-Nフィルタの取付工事が終わりました。一つずつ整理してご報告申し上げます。先ずはQRO化からです。オーナー様より純正のQROキットをご提供(持込)頂きました。内容物については前号で書いていますので諸略します。以下の作業を実施しました。主に真空管増設関係の工事です。施工後に異常発振が止まず、少々苦労しました・・・。汗

ホーロー抵抗撤去

 基本設計は100W機()ですので、真空管は本来2本搭載されている状態がベースです。

ヒーター回路改造

 ヒーター回路は二本が直列に繫がっている状態が基本ですので、一本の場合はダミーロードとしてホーロー抵抗が装着されています。まずはこちらを撤去しました。この場所に増設する真空管が収まります。

ソケット・パラ止め増設

 次は真空管ソケットとパラ止めの装着です。ヒーター回路、グリッド回路などに発振止めの円板コン(キットに付属)、10W機で装着されていた補正コンを撤去します。パラ止めはプレートチョークの上部に増設します。

終段プレート電圧・SG減流値変更

 続いて、プレート電圧、SGの減流値変更です。本機の場合、倍電圧整流回路のブロックコンは100W化に備えて装着済でした。通常直列で使用しますが、一本は両端が短絡され同電位になっっていて機能してませんでした。100W化の際はトランスタップの配線を(0V→240V、直列ブロックコンの中点を0Vに接続)変更して、短絡も解除します。ブロックコンを短絡しているリード線は、QROに備え長めに着られています。(トランスまで引っ張れる長さ) 因みに、トランスのタップ換え作業の際は電源コネクタを外すと作業しやすいです。これでプレート電圧は300Vから600Vに昇圧されました。次はスクリーングリッドの減流抵抗を交換します。撤去した5.1KΩは12BY7Aの電源回路モディに使用するので温存します。

Poメーター回路改造

 QROにともないPoメーター検波部にディップマイカコン(キット付属)を増設します。増設場所については説明書に記載はありませんが、検波部に既設されている200pFの基板裏側に並列増設すればOKです。実際メーカー100W機でも同様に施工されています。

LOAD容量の変更

 ロータリースイッチ(S1k、S1L) に装着されているLOAD補正コンのうち、3.5MHz用の600pF、7MHz用の300pFを撤去しました。

励振段SG電圧の変更

 12BY7AのSG電圧を変更しました。電源を160Vから300V端子(プレート電源)へ切り替えるとともに、分圧抵抗の5.1Kと1.8Kを挿入します。

バイアス回路の変更

 RECTユニットのバイアス回路を変更します。VR2付近のジャンパ撤去作業ですが、本機の場合ジャンパではなく半田ブリッジが施されていました。半田除去で作業完了です。

 これで一連のQRO化改造は終了ですが、ここから少々大変でした。この状態で調整さえすれば入力180W(出力90W)の定格性能が得られるはずです。真空管の動作点が変更されているので、当然ながらトラッキングは必須なのですが、全バンドで異常発振が止みませんでした。通常だと中和バリコンの調整で収まるはずなのですが・・・。明らかに終段菅周辺で発振しています。送信から受信に切り替えても、目的波付近で発振が起こり、IP電流が500mA以上流れてしまいます。このままでは真空管も壊れてしまいますぅ・・・・。発振を誘発しているのは、前段から漏れ出ている局発信号であることは判っていました。“中和”とは、これらの波形にNFBを掛けて打ち消す作業です。 何故かNFBが効かず自己発振しているのです。発振の原因はGNDが浮いていたり、或いはGND回路自体が容量性の挙動を伴って発振してしまったり・・・。その他コンデンサの劣化・・などなど様々です。回路図上で疑わしき箇所をリストして根刮ぎサンプルすることにしました。本機の場合、キャラメルコンが餅の様に膨れあがるなど、目視可能な症状もあります。本個体はモスボール状態が長きに渡り無動作で保管されており“劣化”は考えにくいのですが、一応予防交換しました。6JS6Cのプレートに繫がる二個のキャラコンを取り外し、ムラタ製の高圧セラコンにリプレース・・・。しか〜し症状は改善しません。次に6JS6Cの周辺に装着されている発振止め用の既設円板コンも調べました。容量は何れも正常です。“う〜〜〜む、おかしなコトになってきたな〜” 球のせいか?? トランジスタほど増幅率のバランスを気にする必要はないと思うのですが、念の為に小生が所有するFT-101Eから6JS6Cを抜き取ってテストしましたが、結果は同じでした。まさかと思いながら、装着したばかりのQROキットに付属していた0.0047µFを外して容量を調べたところ、0,0047µFではなく500pF付近(元は470pF?)を示しました。恐らく工場で取り違えてミスプリしてしまったのでしょう・・・。写真の黄色いセラコンに交換したところ発振が収まりました。この作業で丸一日を棒に振りました・・・。

新品でしょ?
さ〜て、はじめますか!!
ホーロー抵抗撤去
ソケット増設
キット付属円板コンを装着中
Poメーター検波部にディップマイカコンを増設
トランスのタップ切替はコレを外さないと作業できない
発振の原因はどこだ??(キャラコン予防交換)
ココも怪しかったので交換
ナント新品の円板コンが原因だった? 黄色コン(弊社在庫品)に再交換

DC-DC コンバータの配線撤去

 オーナー様よりデコデコの配線撤去のオーダーを承りました。配線撤去といっても、DC-DCコンバータはユニット化されているわけではないので、何処を外すか悩んだのですが・・・。将来、回路を再構築することもあり得るので、再現性の高い工法を考慮した結果、リヤパネルに装着されている二個のパワートランジスタを撤去することにしました。これらはネジ留めと端子にリード線が直接半田付けされている箇所ですので、再びDC-DCコンバーターを使う場合は元に戻せばOKです。リード線の先端は熱収縮チューブで包んでおきましたので、短絡等の心配はございません。但し、DC-DCコンバータの機能については未確認ですのでご了承願います。

リアPからパワトラ×2撤去
先バラのままだとマズイので・・
絶縁処理
DC-DC パワトラ撤去後

ナローフィルタの取付

 こちらも持込部品です。IFユニット空フィールドへCW-Nフィルタを装着する作業です。バイパス用のセラコン二本を撤去して、未施工の取付穴をリーマで拡幅してフィルタを装着しました。装着後、700Hzピークでセンター出し調整を行いました。

総合調整について

 QRO化後、全バンドで100W以上出力することを確認しています。定格180W入力(出力90W)ですので、十分以上の性能がでていると思います。また、受信についてもフルトラッキングを実施しました。感度自体は-140dBmで信号が復調できていますので十分性能が出ていると思います。QRHも殆ど無いですね。但しスプリアスは少々多めです。特に28MHzはロードを深めに掛けないとパワーが出ないので、余計なスペクトラムも一緒に増幅してしまうから仕方がありません。元々こんなモノだと思います。全体的には極めて高コンディションであると思われます。接点類のガリ取りをご所望でしたが、特に症状は確認できませんでした。一応、CAIG処理しています。送受リレーの接点も洗浄しました。

1.9MHz 100W
3.5MHz 100W
7MHz 100W
14MHz 100W
21MHz 100W
28MHz 100W

【ご依頼内容】

  1. QROキット施工改造
  2. DC-DCコンバータ解除
  3. CW-Nフィルタ取付
  4. パネルビニール撤去
  5. 総合調整
  6. その他

【工数】

これらの作業に工数4.0人日を要しました。(改造前診断・調達・修理・改造・調整・検証・報告書作成などを含む)

【使用部品について】

  • 6JS6C×1(QROキット内容物持込)
  • 真空管ソケット×1(QROキット内容物持込)
  • パラ止め×1(QROキット内容物持込)
  • 円板コン×3(QROキット内容物持込)
  • ディップマイカコン×1(QROキット内容物持込)
  • 5Aヒューズ×1(QROキット内容物持込)
  • 錫メッキ線20cm ×1(QROキット内容物持込)
  • 金属皮膜抵抗×1(QROキット内容物持込)
  • CW-Nフィルタ×1
  • 高圧セラコン×4(予防交換、故障交換など)
  • 金属皮膜抵抗×1(QROキット欠損部品補充)
  • CAIG デオキシット D-5 少量
  • エタノール 少量
  • シリコン放熱剤 少量

今後の修理予定について

 お盆明けと長期対応機の集中による影響が続いております。以下の通り作業に着手しますので、宜しくお願いします。FT-655(FT-650)のTechnical Supplementが届きました。やっと作業に入れます。(大変お待たせしました)FT-401を除き、Mark Vまでの診断を急ぎます。今週も睡眠不足な日々が続きそうです・・・、。汗汗

  1. FT-401(長期対応中)ホームワーク
  2. FT-655
  3. JST-245
  4. Mark V
  5. LS-102L
  6. TR-9000 (旧住所に着荷の為着手が遅れています)
  7. その他の無線機等(8/5〜ご入場分)
2 Responses to "週明けです。【2019/09/02】"
  1. こんにちは! 文面からBVXさんの欲しい欲しいオーラが出てきてますヨ 私もちょいとした移動にはとてもいいリグなので発売が楽しみです。見落としてましたが、ダイレクトサンプリングは25Mhzまでなんですね(^-^;

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