FT-101BS ご入場【2019/08/29】
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おはようございます。朝夕は涼しくなってきた横浜です。日中は暑くなるとの予報が出ていました。暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものですね。週末は東京ハムフェアですョ〜。

今朝の“箸休め”は久しぶりに無線絡みのネタです。拙宅のノイズ環境が酷い件については度々書いてきました。日に日に酷くなり、特に14MHz以下はノイズレベルがS9+なので全く使い物になりません。涙涙 給電部地上高を稼げないので致命傷です。調査の結果、拙宅前の高圧配電線終端部から強烈なスペクトラムが出ていることを突き止めました。6.6Kv線の終端部に使う二個連耐張碍子付近の放電によるものと思われます。この碍子、非常に厄介者でしてネットを検索するとヒットしまくります。デルタループ給電点の真っ正面15m の距離にこの碍子があります。因みに周辺を歩いて調査したところ、拙宅を中心に半径100m以内の5箇所にこの碍子が使われていました。耐張碍子は主に終端部や分岐部に使用されるため、交差点部などにも使用されます。ノイズ対策用の金具があるのですが効果は限定的で、中実耐張碍子への交換が望ましいところです。
・耐張碍子に関する文献(外部サイト)
東電パワーグリッドさんがウルトラホーンを持って調査にやってきました。今後、対策の一部始終をお伝えしたいです。アマチュア無線のモチベーションを著しく下げている要因なので、何とかしたいですね〜〜〜。今日の段階で、二個連碍子の放電ノイズが確認できたので、まずは対策部品を調達してくださるそうです。6.6Kv線については区画内で三相電源を使う用途が無ければ、支線分岐部まで配電線を後退させることも検討するとのこと。東電さんの素晴らしい対応に感謝です。
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ft-101bs QRO 他に着手
正に“モスボール”保管状態のFT-101BSがやってきました。内外装とも一見「新品」です。長期に渡り元箱保管されていたみたいですね。“一見”と書いたのは、使用しない状態で保管されていても、部品は自然劣化するものです。僅かですがガリがあった他、トラッキング離調を確認しました。水晶、コンデンサの自然劣化などによる特性の変化については避けようがありません。50年前の無線機ですから。まずは丸1日かけてエージング、プレート電圧の降下がないかなどを入念に調査しました。今回はQRO改造が主たる作業となりますが、改造に耐えうる状態か否かを見極める為です。QRO前に不具合が見つかれば、まずはそこを修理することを優先する必要がありますね。一次所見としては「合格」でした。これより改造作業に入りたいと思います。今回はQROキット(増設真空管・その他部品)をオーナー様よりご提供頂きました。10W機と100W機の回路図を見比べて、増設部品が足りているを確認しました。R37 18KΩ一本が足りませんでしたので、こちらで調達します。詳細は以下の通りです。
100W化改造にともなう増設・取り外しの部品一覧
増設部品
- 終段管:6JS6C ×1
- コンデンサ:C21、C22、C73
- 抵抗:R5(R57から流用)、R37(欠損)、R14
- その他:真空管ソケット ×1、パラ止め ×1、リードワイヤ ×1、ビス・ワッシャ×2、ガラス管ヒューズ ×1
- キット以外の部品:CW-Nフィルター(XF-30C) ×1
撤去部品
- コンデンサ:C138、C139
- 抵抗:R47、R57(R5へ流用)、R58
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ということで着手しました。