週明けです。【2019/08/26】

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 おはようございます。朝夕はだいぶ涼しくなりましたねぇ。就寝時は久しぶりにクーラーOFFにしました。秋にシフトして行く感じがしますね。週末はハムフェアです。ウォーリーを探すように小生を探してみて下さい。wwwww

ED16、EF13、EF16、EF58・・今宵は「国鉄」な気分で・・

 FT-101ZSDの修理作業のため、週末はラボに籠もりきりでしたが、日曜の夕刻にテツが集まって拙宅で走行会(と称する飲み会)をプチ開催しました。といってもたったの3人です。(汗汗) メンバーは近くに住む航空会社時代の上司(元航空機関士の爺様)とお孫さんです。先日開催された国際鉄道模型コンベンションでバッタリお会いした折「9mmのレイアウトがあるので遊びにきてください!」とお誘いしていました。昼に電話を頂き「孫がレイアウト観たいと言っているから伺ってもいい??」・・。お孫さんと云うのでてっきり愚息くらいかと思いきや、同じ会社に運航乗員として勤務しはじめたばかりの青年でした。ちょっとビックリしながら拙宅に招き入れた次第です。爺さん(上司)はHOやOゲージ専門、お孫さんはNゲージャーなんだそうです。自衛隊も含め、船乗りや飛行機乗りに「テツ」が多いのは有名な話ですね。小生が若かりし頃から30年以上に渡り、上司・部下(或いは先輩・後輩)というよりも、趣味仲間としてお付き合い頂いています。奥様やお嬢さん(小生同期)も客室乗務員として同じ会社に勤められていました。この爺様はクルマ好きとしても有名で、ご自慢の愛車でヒストリックカー・ラリーのミッレミリアにも参加されるほどです。(クルマは昨年免許返納されたそうです) 音楽の趣味も一緒で古いレコードを何枚も譲って頂きました。因みに無線には全くご興味無しとのこと。笑笑  

 爺様に敬意を表し、今宵は昭和30年代〜40年代の国鉄を再現すべく、茶色い電気機関車群にDF50 (国際鉄道模型コンベンションで調達)、旧型客車と20系客車でレイアウトを埋めてみました。三人の大人テツに愚息も加わり冷房の無い6畳間は熱気むんむん、缶ビールとオレンジジュース片手に夜は更けました。(昭和30年代にツインシンプルカテナリーは無いぞっ!w)


ご出場

 週末休みを返上、FT-101ZSDの修理・減力改造を完了しました。上蓋を開けると、驚愕の状況が露わになりました。内部が埃に覆われています。1000V近い電圧が印加される箇所があり、埃に結露すると火災のリスクが高まります。このまま作業を続けるわけには行かないので、まずは内部の清掃から取り掛かることにしました。また、RECT Bユニットの埃がケミコンから漏れ出た電解溶液に附着して基板にこびりつき、一部基板を腐食させていました。これらは交換時にエタノールで除去、基板パターン面をキレイにしてからレジスタでコーティングしています。施工前・施工後を比較してご覧下さい。

このままでは電源投入も危険 →
本当に同じ個体??(笑)劇的にキレイに・・・
RECT B ユニット(結露したらアウト)→
完璧ですね!! 隙間にもご注目!!
真空管ハウス内も →
ピッカピカ・・減力化はもったいない気も・・

ヒーター回路の修理

 ご依頼の減力改造については、着手前に改造の可否について見極める必要がありました。本個体は内外装ともコンディションが悪く、そもそも正常に動作しない状態にあります。まずはヒーター回路の故障です。12BY7A(励振段)、6146B×2(終段)のヒーター回路は並列に繫がっていますが、3本の真空管全てのフィラメントが点灯しません。断線かショートを疑いました。回路を切り離して電源電圧を測定したところ正常でした。真空管を外してGND抵抗を測定したところ、電源に近い何処かでGND短絡が発生していることを確認、調べて行くと12BY7Aの電源側にある0.047µFがリークしていることを突き止めました。コンデンサを交換してヒーターが正常に動作する様になりました。

12BY7A付近が怪しい・・
トリマーパックを外して12BY7Aの下へ
0.047µFのリークを確認
フィラメント点灯(ヒーター)

減力改造開始

 やっと本題に入れます。まず、改造要件を整理しましょう。当該 FT-101ZSD(OF160736号機)は100W化改造が施された個体であり、10W化再改造に際し、終段プレート電圧の降圧(DC800V→DC310V)、終段スクリーングリッド電圧の降圧(DC210V→DC160V)、励振段バイアス回路のR1016の短絡処置を要します。補足作業として、撤去する終段管用のプレートキャップ並びにコイルは不要になるため撤去します。また、真空管減数にともないヒーター回路に6Ωの抵抗を挿入、終段出力回路に15pFの補正用コンデンサの増設を行います。

 本機は100W化はされているものの、改造時期が早かったようで28MHz帯の出力制限が施工されています。即ちスクリーングリッド電圧が10A・10B・10C・10Dの各バンドに於いて低くなっています。ココを他のバンド同様の電圧が掛かるように改造しておく必要があります。何故なら、10W化した際に10A・10B・10C・10Dの出力が更に低下してしまうからです。ヘンな話ですが、10W化改造するのに一旦100W化改造をする必要があるということですね。汗汗 

 上記施工後に、全項目をフルトラッキングしました。送受共に正常に動作しています。1.9MHz〜21MHzは概ね15W前後、28MHzは12W程度です。受信感度はSGの測定限界である-140dBmで信号の復調を確認できました。FMユニットが装着されていますが、FMでも29MHzで最大12W程度出ています。 

 外装については傷みが酷いため、ケミカル剤などの使用は極力避けました。ツマミ類については洗浄処理を行っていますが、キズ除去や物理的に損傷している箇所(PROCスイッチ)などは修復不可能です。これらはオークション等でジャンク部品が入手可能ですので、ご自身で調達されて交換されるか、若しくは部品持込でも対応可能です。弊社ではジャンク部品の入手はできませんのでご理解ください。撤去した6146B×1はゲッター変色こそありますが使用可能な状態です。スペアとして温存されると宜しいかと存じます。(ご返却) 何れにしても、内部コンディションについては劇的に改善しています。なかなか良い具合に動いていますョ! 

プレート電圧降圧のためAC320V→AC120Vへタップ繋ぎ換え
プレート降圧化完了
SG電圧降圧のためDC210V端子→DC160V端子繋ぎ換え
SG降圧化完了
真空管撤去のためプレートコイルとキャップを撤去(もったいない汗)
ヒーター回路の改造(抵抗・チューブラの増設)
RECT BのR1016を短絡して12BY7Aのバイアスを安定化
半田ブリッジにて対応
28MHz帯の出力制限を解除する必要がある
抵抗を撤去してSGラインを直付けする
1.9MHz〜21MHzは概ね15W前後に
28MHz帯は10Wに・・(FMで測定中)

【ご依頼内容】

  1. 100W改造機の10W化減力改造
  2. 故障箇所の修理
  3. 総合調整

【工数】

 上記作業に工数5.0人日を要しました。(故障箇所診断、内部清掃・洗浄、修理、改造、調整、検証、報告書作成などを含む)

【交換増設部品・使用ケミカル剤など】

  • セラミックコンデンサ×2本(12BY7Aヒーター回路、PA出力部補正用)
  • ケミコン中容量(高圧)×6本(RECT Bユニット)
  • 酸化金属皮膜抵抗×5本(PAユニット ヒーター回路挿入)
  • チューブラコンデンサ×1本(PAユニット ヒーター回路挿入)
  • エタノール 少量 (内部洗浄に使用)
  • 基板レジスタコート 少量 (RECT Bユニット 修復)
  • クイッククリーナー 少量 (内部洗浄に使用)
  • CAIG デオキシット D-5 少量 (VR・スイッチ類洗浄)


今後の修理予定について

 先週木曜日以降、ホームワーク(宅内作業)にて重篤案件2件を処理しました。FT-401はオール真空管機になります。こちらは一度修理を断念した個体で、オーナー様の「強い思い」にお応えすべくライン復活となりました。確実に数ヶ月に跨がる作業となります。今週もFT-101BSが控えていますね〜〜。重篤・長期対応続きにならないことを祈るばかりです。FT-655はサービスマニュアル(T/S)が手元に無い為、先月末カナダのディーラーに発注しましたが未だに届いていません。内容的にT/S必須のため、着手順が前後する可能性がございます。今週末はハムフェアですね。小生は8月31日に伺う予定です。

  1. FT-401(長期対応中)ホームワーク
  2. FT-101BS
  3. FT-655
  4. JST-245
  5. Mark V
  6. LS-102L
  7. TR-9000 (旧住所に着荷の為着手が遅れています)
  8. その他の無線機等(8/5〜ご入場)

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