TR-1000ご出場【2019/08/14】

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 大粒の雨が降ったかと思えば、カンカン照りに・・。夏のお天気です。大きな台風が接近中とのことですが横浜も風が出てきました。 会社は休みに入ってます。二子玉川には殆ど出社していないので関係ないですけど。予告通り、休み返上で作業を継続中であります。

ご出場

 TR-1000のフルレストアが完了しました。(送受不能でご入場の個体)

 送信系統ですが、サードパーティー製VFOは送信専用です。これが全く機能しませんでした。OSCは12MHz台で、これを×2、×2で50MHzを得る構成のようです。J-FETにはこれまた懐かしい石が使われていたり、時代を感じますね〜。TR-1000自体は+接地ですが、この後付けVFOはNPNトランジスタで構成されている為、マイナス接地です。従いまして調整が少々厄介でした。この意味をお解り頂けるOMは少ないかも?? 使用されているトランジスタお馴染みのシルクハットトランジスタ2SC784でしたが、何れもhfeが低下し、出力波形が乱れません。即ち発振しないということです。そうなるとダブラーとしては機能しません。手持ちの2SC380はhfeも高めでした。3個をリプレースしています。出力トランスのコアが固着して回りません。コイルの閉めすぎでベーク材が変形している模様。取り外して裏側から回そうとしましたがダメでした。10mmサイズのコアボビンですが、このサイズで入手可能なのは太い径のボビンだけです。7mmサイズだと基板がNGです。そこでFCZコイルを流用することにしました。10T50を使用しますが、センタータップの取り出しが真ん中の足です。このVFOのコイルはタップ出し位置が異なる為、そのままでは使えません。基板パターンを改造することにしました。以上は既出ですね。回路図が無いので手探りの作業となりましたが、何とか修復出来ましたね。(*^_^*)

 受信系統については、リレー内部の接点不良が悪さし受信信号が流れませんでした。リレー交換を要しましたが補修部品は入手できないので、規格外の4C3接点12Vで使えそうなリレーを探しました。ところが容積が2倍近くあります。汗汗  何とかスペースには収まるので、ベルクロで固定しています。(PTT操作時に内部のLEDが点灯)受信機能が回復しました。尚、装着されていた定電圧回路は撤去しました。リレー交換後、受信機能が回復しました。変調が乗らなかった件については、前号で触れていますので割愛します。

出力してます
VFO使用・変調時 2W以上

 基板類は全て着脱して、再半田処理を実施しています。+接地のため一部の測定器を接続できないこともあり、精密調整までは至りませんが、サードパーティー製VFO・水晶ともに正常に送信可能となり、受信機能も回復しました。

 下のリンクは、これまでの纏めです。

  1. TR-1000ご入場【2019/07/31】
  2. TR-1000 重篤フラグあげ【2019/08/02】
  3. 週明けです。【2019/08/05】
  4. IC-736ご出場 / TR-1000 作業中【2019/08/07】
  5. TS-690 修理困難 / TR-1000 リレー調達【2019/08/09】
  6. 週明けです。【2019/08/13】

【ご依頼内容】

  1. 送受不能

以上について修理を承りました

【工数】

  上記の作業工数14人日を要しました。(故障箇所診断、回路解析、調達、修理、調整、検証、報告書作成、その他) 

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • キャラメルコンデンサ ×2 セラミックコンデンサで代替
  • セラミックコンデンサ ×1 FCZコイル 共振用(15pf)交換
  • トランジスタ ×3  2SC784 → 2SC380(代替交換)
  • 4C3接点 12V リレー 
  • FCZ コイル 10T50 ×1

 以上、大変長らくお待たせしました。

 

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