TS-600 ご入場【2019/07/02】

by

 おはようございます。雨は止んでいますが曇り空の横浜です。湿度100%、体まで錆付きそうな天気です。梅雨明けが待ち遠しい・・・。

 都度投稿の切り替えてから1本目の日記になります。ハイ動きがあったということですね。

梱包についてのお願い

 本題に入る前に修理品の梱包について少し書いておきます。最近梱包不良による輸送中の事故が頻発していますが、プラスチック製の収納ケースに機器を入れて発送されるオーナー様が偶におれらます。再利用できるので便利なのですが衝撃を吸収し難く機器保護の点ではお奨めできません。後ほどご紹介するHL-250UFXは輸送時、縦方向の衝撃が加わりTX LEDが破損してしまったみたいです。プラスチック製ですので箱自体は頑丈ですが、機器との隙間が十分にないと発泡スチロールなどの大きな衝撃を吸収する緩衝材が入れられません。プチプチシートの圧巻とエアパッキンのみでは表面のキズ防止程度しか効果がありません。機器には自重があるため加速度の高い大きな衝撃が掛かると相当なダメージを受けます。段ボールに梱包する場合でも底に十分な緩衝材を敷かないと機器の足が割れてしまいます。重量のある機器どうしを同梱することも言語道断です。弊社では原則お送り頂いた際の梱包をそのまま使用しますので、返送時の梱包についてもご考慮頂きたく存じます。機器を直に包むような梱包は絶対にお止め下さい。

プチプチシートは表面保護用

 機器の前後左右と天地(上下)には表面保護用のプチプチシートを一次緩衝材として薄巻(一枚で十分)してください。圧巻は効果がありませんし、通気性が悪化すると中に水分が溜まってしまい逆効果です。二次緩衝材はスチロールボールなど大きめの衝撃を吸収する緩衝材を使用してください。スチロールボールを袋に詰めたまま入れて来られる方がおられますが効果半減です。スチロール同士の摩擦で衝撃を吸収する仕組みですから、必ず袋から出してお使いください。また多くの衝撃は縦方向から掛かるので、底板は必ず二重に段ボールを敷きましょう。出来れば三次緩衝材として底側・蓋側に一枚づつ段ボールを敷くことをお奨めします。外箱の段ボールも水分が含んで柔らかくなっていると、衝撃吸収性が低下しますのでご注意下さい。やはりベストは製品の元箱をお使い頂く事です。

パソコン用段ボール箱について

 機器のサイズ・重量によっては、ヤマト運輸で取り扱っている機器梱包用段ボール箱(パソコン宅急便ボックス・精密機器ボックス)もオススメです。中板の中央にあるビニール部分に収まるサイズでも、機器が重すぎるとビニールが破けてしまい、輸送中に下部に落下してしまうことがあります。耐荷重に合った箱をお選びください。0.5Kg〜20Kgまで8種類の箱があります。詳しくはヤマト運輸におたずねください。

素晴らしい梱包例

 皆様に是非ご紹介したいお手本の様な梱包例をご紹介します。以下でご案内するTS-600をお送り頂いたオーナー様の梱包例です。TS-600など年代物の無線機の場合、元箱を温存されておられるのは希ですね。こちらは汎用の段ボール箱を利用されていますが、古新聞をジッパー付きビニール袋にいれた緩衝材を十分に詰められていた他、内部にも三次緩衝材として段ボールによる仕切りと発泡スチロールのブロックがセットされていました。隙間には横揺れ対策用に古新聞が丸めて入れられていました。素晴らしいアイデアですね〜〜。隙間様の新聞氏もビニール袋に入れた方が良かったかな?? 何故なら新聞紙は水分を吸収してしまうため、梅雨時などは内部の湿度が上がってしまいます。実際に直に詰められた新聞紙はやや湿っていました。機器結露や錆進行の原因にもなりますのでご注意下さい。シッパー付きビニール袋はホームセンターや100円ショップでも入手できます。この方法はオススメしたいです。

TS-600にしては大きな外箱
な〜るほど・・これはnice アイデア!!
中敷き(三次緩衝材)もバッチリ
付属品も別箱に入っていてる

ご入場

 さて本題です。素晴らしい梱包で届いたTS-600でありますが、無線機自体のコンディションは正反対でした。(涙) 電源を入れると照明ランプがチラついて、明らかに電源ラインの電圧が不安定になっている様子が伺えました。また、AFボリュームを上げると周波数に関係無く全域に内部ノイズが出ていてSが9近く振っています。電圧不安定と何ら関係している様な気がします。また、SENDスイッチを上げても送信状態に切り替わりません。内部を確認すると、本機はケミコン類は一度も交換された形跡が無く所々で液漏れしているほか、パンク寸前の小容量コンデンサが多数目視できました。液漏れによる腐食とみられる基板劣化も確認できました。調整のみのオーダーでしたが、この状態では先に進むことができません。少なくともケミコン全数交換、劣化ダイオードの交換は必須と思われます。また周波数ズレが顕著と伺っておりますが、恐らくヘテロダイン水晶の劣化と思われます。この時代のトリオ製リグは水晶劣化が顕著ですね。オーナー様にフィードバックさせて頂きました。暫しペンディングです。

シャーシにも錆が出ている(塩害?)
トランスケース付近のシャーシにも錆・・
PAユニットも酷い・・
レギュレーター内部も腐食進行している可能性あり
チューブラ液漏れ  ジャンパに溶液が付着
カバーがめくれ始めているケミコン類(膨張)
こちらも酷いなぁ
この辺を触るとノイズが大きくなる
取っ手のベルトは縫目が解けている

ご入場

 冒頭で触れたHL-250UFXです。輸送時に縦方向の衝撃によりTXインジケーションのLEDがギロチン状態で切り落とされた模様です。“取扱注意”・“下積み厳禁” 指定で発送してもこの有り様です。ヤマト運輸曰く「この梱包では荷受け出来ない」とのことでした。返送時はパソコン用梱包でお戻しさせて頂く事にして・・・。本題の修理についてですが、増幅素子などを除く補修指定部品についてはメーカー自体が存在しないため部品番号が判らないため調達は困難です。現物実測の上、部品屋を当たるより術がありません。代替部品による修理とさせて頂きます。実測の結果5mm×2mmの角型LEDでした。このサイズなら汎用品がありそうですね。

TXのLEDがご覧の有り様
プラケース内に転がっていた破片
幅は5mm
高さは2mm

 本日のレポはここまで・・・。

コメントを残す