トリオ310ラインご出場 / Mark V (その1)ご入場【2019/06/12】

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 おはようございます。朝方は青い部分が所々に見られた横浜の空ですが、徐々に雲が厚くなってきました。午後は雨になりそう・・。それはさておいて「電波のお空」は絶好調ですね。昨日の昼も50MHzが大オープンしていました。

 月末に伊豆下田を訪れる予定です。前勤務先の保養所を取ることができました。7月に入ると抽選になるためギリギリのタイミングです。保養所にはプライベートビーチがあり一般道から離れている場所なのでノイズもありません。小生にとってはアンテナの実験場でもあります。今回は6mと11m(フリラ)メインにQRVします。

 この時期は現役の人達は来ませんので、我々のグループで貸し切り状態になるでしょう。そんな訳で月末に仕事を残さない様、頑張りたいと思います。

 YouTube 動画をアップしている方がおられました。この動画を撮影している時、ココに泊まっていたと思います。朝食前に2階のテラスからドローンを眺めていましたので・・。 過去ブログがありました。 笑  


TX-301 /JR-310 ご出場

 大変お待たせしました。3月末からお預かりしている310ライン2台がチェックアウトです。担当エンジニアがギックリ腰で戦線から離脱したため診断作業が大幅に遅れてしまいました。以下の通りです。

  1. 受信機(JR-310)の電源スイッチ不具合
  2. キャリブレートができない周波数がある
  3. 28MHz/50MHz 水晶追加

1について、電源スイッチ樹脂部が劣化して変形してシャーシと干渉していました。フロントパネルを着脱してシャーシの穴にリーマーを入れて穴を僅かに広げたところ、アタリもなくなりスムースにスイッチ操作ができるようになりました。

2と3について、各バンドの送信HET水晶が劣化し規程周波数から外れていました。3.5MHzについては約7KHzほど発振周波数が低くなっており水晶交換を要しますが、オーナー様より作業から外す旨の御指示を頂いております。最初、送信機・受信機ともに水晶交換の必要があると思われましたが、受信機については水晶を外してライターで炙ったところ、ほぼ規程周波数に戻ったため温存しています。送信機が側の離調が顕著で50.5MHzについては調整しているそばから離調が進行し、終いには発振しなくなりました。(こちらも作業除外) 7MHz/14MHz/21MHzについては、コンデンサー補正範囲を逸脱しているため、28MHz(増設)・28.5MHz側の水晶に補正用Tcを直列に挿入することで、他のバンドの同調ポイントに揃えました。50MHz用の受信トランスバーターの水晶(22MHz)は規程周波数から逸脱しておりましたので交換実施しました。尚28.0MHzと50MHzは水晶自体が欠損していましたので特注調達しています。重複しますが、TX-310はケミコン及びRF周りのセラコンは全て交換済みでした。

 上記作業後に送受信確認を行ったところ、送信(TX-310)は7MHz〜28.5MHzの各バンドで20w弱、50MHzで10w強の出力を確認しました。受信(JR-310)は、3.5MHz〜28.5MHzの各バンドで-133dBm 〜-138dBm、50MHzで-135dBmを確認しています。また3.5MHzを除く全バンドで正常にCAL動作することを確認しました。

TX-310のほうはキレイ
円板コンや主要ケミコンは交換済み
JR-310の電源SWはFパネルのシャーシがボタンに干渉している
特注水晶が届いた
殆どの水晶に補正コンが入っている・・
28.0MHzと28.5側をシフトさせて合わせることに
JR-310の内部
TCが劣化して摺板が剥離している(補正コンで修正)
7MHz 出力
14MHz 出力
21MHz 出力
28MHz 出力
50MHz 出力 10W
音良いです・・・

【ご依頼内容】

  1. 受信機(JR-310)の電源スイッチ不具合
  2. キャリブレートができない周波数がある
  3. 28MHz/50MHz 水晶追加

 以上について修理を承りました。

【工数】

 上記作業に、JR-310分として2.0人日、TX-310分として3.0人日を要しました。

 (故障箇所診断・調達・修理・調整・検証・報告書作成・その他を含む)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • 36.895MHz/2 TX-310 28.0MHz送信HET
  • 58.895MHz/3 TX-310 50.0MHz送信HET
  • 22.000MHz JR-310 50MHz X’talコンバーター
  • X’tal 補正用トリマーコンデンサー(70pF)×2
  • Tc 補正用セラミックコンデンサー(30pF)×2
  • CAIG D-5


ご入場

PAから直に繋ぐと・・

 お馴染みのMark Vです。本機種は入場数が多いですね。恐らくダントツ・・。今回も2台お預かりしています。本機は電源セパレートタイプなので場所をとりますが、重量自体は比較的に軽めです。特筆すべきはA級動作時の送信IMDが優れていること。“リニアのエキサイタとして軽く押す・・”な〜んて贅沢な使い方されているOMも多い様ですョ。一台目の個体ですが、いきなり嫌な予感が・・・。

 電源ボタンが壊れているのか、FP-29(専用電源)側でON/OFFする必要があります。本体側で切り替わるのは主回路だけで、制御回路は常時ON状態になっています。電源SW内部の接触不良か何かで意図的に短絡させているのでしょうか? オーダーは頂いていない箇所なので取りあえずスルーします。

 ご相談は「受信感度が著しく低下し、送信時のSWRが異常に高い・・」とのことです。何だか聞き覚えのある症状ですね〜〜。数ヶ月前にも同様の症状で修理させて頂いたMark Vがありました。本機の送信部は常時接続状態でANTに繫がっています。受信時のみ閉じるリレーがANTスイッチの手前に入っていて、ココが壊れると送信信号が受信回路に侵入してフロントエンドを破壊するという事象でした。今回の症状はこの時とよく似ています。 受信感度は明らかに低下していますし、送信はするものの、ダミーロード接続にもかかわらずSWRが振り切れ状態になります。

 まず、送信側の故障切り分けから始めることにしました。PAユニットから隣のLPFユニット繫がるRFジャンパを外して直接終端電力計に繋いでみたところ正常に出力しました。次にLPFユニットからANTチューナーに至るジャンパを外して終端電力計に繋ぎましたが、結果は同じく良好です。この先はチューナー方面とスルー方面に分岐しますが、TUNERをON/OFFしても結果は同じで、内部SWRメータが振り切れてプロテクション介入により出力ダウンします。やはり受信リレーが怪しい・・・。

 ここから先はチューナー分解の大仕事となるため一旦作業を止めました。本日分解作業に着手する予定です。リレーは入手不可能なので代替のリレーを基板表面にボンディングするという荒療治となることは必須です。また、制御回路のデジタルトランジスタも入手困難で、こちらは通常部品(トランジスタ+抵抗数本)をバラックで組むことになります。その先は受信回路の修理です。フロントエンドが破壊されていることが予想されますが、果たしてどこまで落ちているのか・・・。取りあえず前に進みます。

大掛かりな作業になりそう・・
PAから直に繋ぐと・・

  今日のレポートはココまでです。

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