TS-690 ご出場 / FT-920 ご入場 / RJX-601 ご入場 【2019/06/07】

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 横浜も梅雨入りしそうな雰囲気ですよ! 午後は雷を伴う大雨となる予報です。西の方はかなり激しく降っているようですね。

 YouTubeの動画について皆様より「三脚を使え〜〜」とお叱りを頂戴しております。一度三脚を使ったのですが、ラボ内の狭いスペースではどうにも上手く行きませんでした。喋りながら測定器に寄ったり施工部を撮したりするのに固定だと都合が悪いという点もあります。2018年以降の動画は手振れ補正付きのiPhone8で撮ってますから、少しはマシになっているはずですが、カット/繋ぎの箇所で画像がズレます。見苦しいのは重々承知しているのですが、やはりカメラを固定しないと難しいですね。理想はカムコーダーですが、PCへの取込編集の手間が掛かるため難しいです。流石に2カメ・3カメ固定となると、これまた編集作業が大変・・・。週2〜3本はアップするので、診断・調達・修理・検証・報告書作成+ブログ執筆・動画撮影+編集となると本当に寝る時間がありません。スマホのマイクは吸いも悪く、色んな外付けマイクを試しましたが “帯に短し襷に長し” というようなモノばかりです。そもそも動画撮影の目的はオーナー様に仕上がりをご確認頂くことですので割り切っていました。本日現在、動画の視聴回数は723,745回、チャンネル登録者数は1470名に及んでいます。楽しみにしてくださっている方がこんなに居られるというのは些か驚きであります。そもそも“YouTuber”でもないし、あくまでレビューの手段としてチャンネルを開設したに過ぎません。しかし、ここまで来ると “しっかりやらねばならんなぁ” と思う次第です。本業は機器メンテナンス、動画はオマケだったのですが少々事情が変わりつつありますね。そこで、月水金のブログ定期投稿を止めて、月曜定期投稿+都度投稿に切替えることにしました。(来月より実施) リソースを動画撮影に配分しようと思います。


TS-690S ご出場

 TS-690Sの修理が終わりました。「定番の故障」に加え「RFゲイン低下」「フィルター切替不具合」をともなった個体です。

AFアンプ部ケミコン液漏れ

 C104が液漏れリークし、AFアンプが不動です。基板表面に電解溶液が付着し一部腐食していました。エタノールで浸潤箇所を洗浄処理しC104を交換しました。(診断1.0人日 故障修理0.5人日)

RFゲイン低下

 RFゲインを時計回り方向最大にしても、Sメーターが9以上振っていました。AGCラインの電圧低下によるものです。AGCアンプ周辺のケミコンC114〜C118、C34、C44を交換しました。(診断1.0人日 故障修理0.5人日)

455KHzフィルタ切替不具合

 内蔵のIFフィルタが12KHzに固定され、SSB/CWの逆サイドが復調されてしまいます。上記C104から漏れ出た電解溶液が、12KHzクリスタルフィルタの底面に浸潤し、GND短絡を起こしていたため、スイッチングダイオードのカソード側電位が下がりきったことが原因で、他のフィルタに切り替えられない事象が発生していました。(診断2.0人日 故障修理0.5人日)

その他

 C53、C54、C127を予防交換しました。(工賃サービス)

 上記の修理後、全バンドの受信感度は-140dBm以上となっています。AGCも正常動作しています。

C104は毎度こんな感じに
ケミコン総交換数は10個
14.100MHz 30dBm 入力-正常
51.000MHz 30dBm入力-正常

【ご依頼内容】

  1. 受信音が小さい?(オーナー様 未確認)

以上について修理を承りました。

【工数】

上記の作業に工数5.5人日を要しました。(故障箇所診断・調達・修理・調整・検証・報告書作成・影像製作・その他を含む)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • 中容量ケミコン ×4個
  • 小容量ケミコン ×6個


FT-920 ご入場

 突然出力ダウンしてしまったとのことでした。拝見したところ、TUNERスルー状態では全バンド定格通り出力しています。TUNERボタンを押すとカタカタと異音が出ます。本機のTUNERはリレーでLを切替ながら、Tマッチの入出力バリコンで追い込む仕組みですが、このカタカタ音はステッピングモーター内部のピニオンギアが滑っている時に出る音です・・。正常であれば、電源ON時に各バンド毎のリセットポジションで待機状態となるのですが、本個体は片側のモーターが滑ってしまいチューニングがとれない状態で終了します。この状態で送信するとSWR悪化にともないプロテクション機能が介入、結果的に出力ダウンとなります。上から見て右側のモーターから異音が出ていることを確認、着脱したところ軸が滑っています。この24mm径サイズのステッピングモーターはエアコン等にも使用されていますが、既にディスコンで国内では調達不可です。規格品なのでサイズが合えば他のモーターでも構わないのですが、ステップ角が広いとチューニングが追い込めません。指定の“MP24GA”(OEM)を海外のサプライヤーにオーダーしました。こちらは暫く掛かりそうです。

異音は右側のモーターから出ている
モーターを着脱 軸がグラグラに・・

RJX-601 ご入場

 久しぶりのRJX-601です。そう言えば、大学同窓の小川理子さん(パナソニック執行役員・“復活テクニクス”の立役者・JAZZピアニスト)が上京したので友人等と品川で迎撃しました。相変わらずお忙しく、今月末よりマツダの社外取締役にもご就任される予定です。そんな彼女に「アマチュア無線も復活させてよ!」と懇願しておきました。(笑) RJX-601のコトを話したら、“へ〜〜こんな格好いいもん造ってたん?” と・・・。頭の片隅にインプットされたハズですが果たして・・。(写真中央) 彼女から「テクニクスの古いオーディオも直せる?」と尋ねられ、「テクニカルガイドを出してくれるなら喜んで引き受けるよ〜〜!」と大見栄を切った次第・・。翌日、松愛会(パナソニックOB会)のパーティーに参加するとのことでしたが、確かアマチュア無線クラブもあったかと。

 スミマセン横道にそれました。こちら正にモスボール状態の個体です。外装はまるで新品、元箱に収められ、付属品一式もしっかり収められている状態です。一通りチェックしましたが、幾らモスボール保管であっても劣化は進んでしまうんですね〜(涙)。むしろ適度に使用していた方が良いかもしれません。全体的にトラッキング離調しています。リレーは問題ないのですが、マイクPTTスイッチのガリが顕著で、送信→受信切替時のキュー音が気になります。メンテナンスパックをご所望ですので、しっかり拝見させて頂きます。

元箱でご光臨・・
モスボールでも劣化は進むんです・・

 


 その他、Mark Vが倉庫に届いてます。601の作業が終了し次第、こちらの診断に取り掛かります。長らくお待たせしている310ラインに使用する特注水晶も届きました。順次に作業に入る予定です。皆様、良い週末をお過ごしください。(^_^)v

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