LS-202 作業終了? / トリオ310ライン着手中【2019/05/10】

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 お昼です〜〜。快晴の横浜、気温は25度を超えそうな予報が出ていました。暑くなりそうですョ。今日はトリオ310ラインの診断(半徹)明けで睡眠不足ですぅ・・。

 ブログ読者様から「文字が小さいぞ〜〜!」とのご指摘を頂きました。小生も「小さいな〜」と思っていたところです・・。汗 デフォルト12pxから14pxに上げてみました。これで暫く様子をみましょう。ご意見頂ければ適宜対応します。


怒濤の作業が一段落

  出力しないとのご相談でした。弊社では入手困難な部品があるため一度は作業を断念した個体です。お客様にドライバ段(2SC2358)の石をご用意頂きライン復活を遂げた次第です。こちらの石、端子配列が普通の小電力PNPトランジスタ真逆で、昔の2SC458(旧パッケージ)を想い出します。というか、このBelcom機は逆配列の石ばかり使われていますね。終段の2SC1947以外は始めて扱う石ばかりでした。そうそう、この個体は新品モスボール保管の中古品と伺っていましたが、どうやらそうでは無いようですね〜。基板フレームのビス一個が削れ、ドライバーでは着脱できない状態でした。こちらはインパクトドリルでビスに穴を開けて抜き取りました。基板には複数の修復痕が確認でき、DC端子近くの3端子レギュレーターや、複数のダイオードが交換されています。この件は後ほど触れます。

 取りあえずファイナルを外しました。ドライバは完全に故障していましたが、ファイナルはhfeが大幅に低下しています。弊社ストックの2SC1947と比較すると半分程度です。こちらも交換しておきましょう。この状態でパワーチェックしたところ、Hi側で0.1W程度しか出てきません。施工前は5mW程度だったので一応出てはいます。定格出力は3W程度ですから、どう考えても低すぎですね。目的周波数は出ているのでミックス段以降の故障だと思ったのですが・・。少なくともドライバ段以降は正常に機能しているはずで、大幅にゲインアップしています。ミックス段後方の波形整形フィルタにプローブを当てたところ、突然4W近い出力が出てきました。???? プローブを離すと元の出力(0.1W)に戻ります。フィルタ周辺の接触不良を疑いましたが、そうれはなさそう・・・。何度やっても同様の結果になります。ナント4W出ている時は出力周波数が134MHzになってます!!! エ〜〜〜〜ッツ!! ピンッツと来ました。本機はシングルスーパーで、IFは10.69MHz一段のみです。フィルタ離調すると134MHzがドット出てくるということは、IF側の成分が少ないと言うこと意味しています。ミキサのIF側にプローブを当てると、10MHzの信号は50Hzのノイズに埋もれて全く見えません。10MHzの局発は送受兼用、受信はできるのでキャリアは出ているはず・・・。IFフィルタの手前で10MHzの信号が遮られていることを確認しました。SWダイオードから僅かに10MHzが漏れ出ている状態です。送受切替にともないSWダイオードにバイアスを掛ける仕組みですが、何故かバイアスが掛かっていません。追って行くと二個のICに辿り着きました。PLLユニットから出る送信トリガを受けて、5VをON/OFFしている制御回路のようです。IC-402の1番ピンは、FM送信時に電位が上がらなければなりませんが、全く無反応です。PLLからはFM時SSB時ともにトリガが出ていますので、このICが故障しているものとみて間違いありません。このTX5Vのラインは、他のSWダイオードも制御している重要なラインです。ICはNB-3と表記されていますが日本電業のオリジナルと思われ、入手困難です。考えあぐねた結果、送信時に8V掛かるTXB回路からダイオードを介してTX5Vに電流を回すように改造しました。取りあえずテスト時はFMで行ったため、先にFMを復旧させましたが、SSB側のIC-403(NB-4)についても同様の症状が出ています。送信状態にはなるのですが変調されません。PLLからはSSBの送信トリガは出ています。こちらのICも壊れていますね〜〜〜。FMは何とかなったのですが、SSBは8V側が降下してしまうため使えません。やむなくFMのみ復旧させることとしました。この無線機はハンディ機サイズで2m SSBにQRVできることにあります。SSBが使えないとなると価値が半減してしまいますね。最初に3端子レギュレーターの交換痕跡について触れました。雷によるパルスなのか静電気か、過電圧による被害かは解りませんが、ダイオード類が多数壊れていることからも、何らかの異常電位が回路全体を覆ったのは間違いなさそうです。SSBを復活させるのはICの交換を要しますが、ICの入手についてトライされるとのことですので、少々ペンディングとなりました。

基板裏にアクセスするにはフレームを着脱するのだが・・
あれれ、このビスはドライバでは回せないですぅ・・・
インパクトドライバでビスを強引に抜きました。
ファイナルはこんなことになっている 汗
 
hfeを測定してみると
新品の半分程度であることが判明
ファイナルとドライバを交換
FL102の出力が小さいのは何故??
 
D103が開かない=IC404の出力10MHzキャリアがミキサに届かない(僅かに漏れ出ている)
 
IC-402の1番に電位がない
IC-402の一番ピンにTX8Vを直接給電すように改造(ダイオード追加)
FMは出力するようになったが・・・

TRIO ご降臨!!

 310ラインがいよいよラインに登場です。トランシーブ型の無線機を整備するには当ラボは狭すぎます。その為、広い作業スペースを自宅にお持ちの浅利エンジニアが持ち帰り作業する予定でした。先月ゴルフ中ラウンド中にギックリ腰に見舞われ、そのまま救急車で運ばれて以来、長期離脱が続いております。一昨日浅利邸に310をピックアップに伺った次第です。当ラボの1番と2番を閉塞して何とか作業したいと思います。

TX-310について

 TX-310の方は円板コンの殆どが積層セラミックコンに交換済み、基板もキレイにメンテナンスされています。スイッチ類にガリはあるのですが、これらはCAIGで何とかなりそう・・・。パワーも定格出力が出ていますが、以下について修理を要します。

(1)ヘテロダイン水晶の離調

 全水晶の交換を要します。この当時のトリオ製水晶は例外なくダメですね。小突いても半田で暖めても発振周波数が戻りません。

(2)CALが一部バンドで使えない

 METER-CALでマイクアンプとファイナル以外は動作状態になり、キーダウンでキャリアがでる仕組みです。ヘテロダインが生きているバンドでも一部使えないのが??です。ちょっと調べてみます。

(3)TUNEが使えない

 CW、USB、LSBは使えますが、TUNEモードだとキャリアが出ないため、IPが振れません。止む無くCWで調整しています。送信系は動作しているのでSW内部の接点不良ではないかと思います。

(4)VXO CLARIFIER 離調

 こちらは大ズレしています。経年で離調する箇所ですね。

 変調が割れているとのことですが、特に異常は感じません。というか個体差もあるので何とも言えないというの率直なところです。気になるようでしたら、マイクアンプから平衡変調器までの部品を総交換という手もあるかと思いますが、状態が悪くないだけに微妙なところです。

JR-310について

 JR-310については全体的に腐食進行を確認しています。TX-310と同時にメンテナンスされなかったみたいですね。

(5)電源スイッチの故障

 ボタンが埋まりきってしまい、戻りません。ボタン樹脂が経年で膨らんでしまったためでしょう。フロントパネル裏のシャーシ側が干渉していましたので、ヤスリで削りました。現在はスムースに動いています。

(6)ヘテロダイン水晶の離調

 送信機側同様、こちらもズレています。やはり全数交換をお奨めします。

 現在オーナー様は入院中と伺っております。やりとりに時間が掛かるかも知れませんので、ゆっくり(丁寧に)作業を進めて参ります。

検査台で基本動作を確認中
TX-310のほうはキレイ
円板コンや主要ケミコンは交換済み
JR-310の電源SWはFパネルのシャーシがボタンに干渉している

 これからMark Vに着します。週末も仕事だな・・・汗 皆様よい週末をお過ごしください!!m(_ _)m

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