FT-757GXⅡご出場 / TS-700 ご出場 / R-2000ご入場中【2019/02/20】

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 おはようございます。快晴の横浜地方、午前9時現在の気温は10度を超えましたョ。天気は不安定みたいですが、ここ数日は暖かい日が続きそうです。このままだと桜の開花も早まりそうですね。

 今日も「ミッション多め」のため、与太話抜きで本題に入ります。

作業完了!!

 重篤状態でラボ入りしていたFT-757GXⅡであります。「受信周波数から500Hz離れた所で送信している」とのことでした。どうやらスプリアスをまき散らしていた様ですね。汗 前号でお知らせしたとおり、パスコン0.047µF(円板コン)総数25個全てが容量異常を示し、これらが寄生発振を誘発したことで盛大にスプリアスを生成していました。ここまで揃って(全数)容量異常を示すケースは希。因みにお預かりした個体は Serial No. “1E540011″でした。近い製造番号の同型機は要注意です。施工前、変調も濁ってハムの様なノイズが大量に乗っていましたが、施工後はクリアになりました。±数KHz内の僅かなスプリアスは残っていますが、そもそもの性能を超えることはできません。できる限りの処置をさせて頂きました。写真は関連ページ(FT-757GXⅡ)をご参照ください。

【ご依頼内容】

  1. 500Hz離れたところで送信

以上について修理を承りました。

【工数】

以上の作業に5.0人日を要しました。(故障箇所診断・調達・修理・調整・検証・報告書作成などを含む)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • 0.047µF セラミックコンデンサ (全数積層セラミックコンデンサに換装)×25個
  • 470µF アルミ電解コンデンサ ×2個


水晶交換ほか 

 こちらも長らくお待たせしました。144MHz側が10KHz程度ズレているとのことでした。原因は144MHz側ヘテロダイン水晶の離調によるものでした。HC-49/Uを特注するより術はありません。3倍オーバートーン指定の水晶を発注、交換後VFOアライメント、MIX段調整、145MHz側ダイヤル位置校正を実施し、感度・送信出力とも同様の感じになるよう精密調整を行いました。また、内蔵CALの校正も実施しています。水晶が新品になった144MHz側は極めて安定していますが、145MHz側は古い水晶ままなので、僅かなにドリフトします。調整はホット時(電源投入から30分以上経過後)に実施しました。

HETユニット着脱
水晶交換完了(上が144MHz用)
VFOのアライメント
予備も含めて2個発注(17.8Ω/16.2Ω)
145.000MHz ダイヤル位置
144.000MHz ダイヤル位置
145.000MHz 送信出力
144.000MHz 送信出力

【ご依頼内容】

  1. 144MHz側のHET周波数ズレ

以上の修理を承りました。

【工数】

以上の作業に3.0人日を要しました。(故障箇所診断・調達・修理・調整・検証・報告書作成などを含む)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • HC-49/U 3倍オーバートーン 41.703MHz(125.109MHz)
  • CAIG D-5


フィニッシング中

 R-2000が入場中です。前回、“調整のみで出場”と書きましたが、後から色々でてきました。申し訳ありません。まず、〜30MHzまでの各バンドについては、周波数ズレトラッキングエラーが発生しており「調整追い込み」で実用範囲には復旧しました。元々S/Nの良い受信機なので感度不足を感じなかったというのが正直なところです。ところが、Sメーターの校正をやろうとすると、規程値信号を入力した場合、調整用半固定VRを最大値付近まで回す必要があることが判明、SG信号を-120dBm程度まで絞ると復調限界に達してしまうことから、何処かに不具合があるのではないかと疑った次第です。諸元的には-130dBm付近が復調限界のはずです。IF側かRF側かの見極めのため、1MHz、5MHz、10MHz、15MHz、25MHzの各感度を測定したところ、ハイバンド側で感度不足となる傾向があることが判りました。即ちRF側の不具合を疑ったわけです。RFヒューズを通過した信号はBPFに入ります。BPFがダイオードSWにて切り替えられ、その後にフロントエンドの3SK37へと導かれます。ここまでの間に異常な信号減衰はなく、フロントエンドから1stMIX間の何処かに原因がある模様。最初、3SK37を疑いましたが、どうやらココではなさそうです。後段のRFバッファ2SC1815の出力波形が入力波形の半分程度の振幅になっていました。2SC1815を交換したところ、-130dBm付近で復調することを確認しました。各部の調整を実施して〜30MHzまでは正常に動作することを確認しました。本機にはVHFトランスバーターユニットが装着されており、こちらをテストしたところ、全く動作していません。修理のご依頼は承っていませんが、故障箇所の診断まではサービス実施させて頂こうと思います。少々お待ちください。 

追記:2019/02/20 17:32 

 こちらの勘違いでした。VHFもオーダー頂いてました。但し調整で直せる状態にありません。HFとVHFを切り替えるSWダイオードが機能していません。こちらを交換したところ正常にVHFを受信出来るようになりました。これから映像撮影に入ります。金曜日のブログでお伝えします。

RFバッファ 2SC1815
コイルの後ろ辺り?
右が不具合TR
交換完了
後付けのパスコン多数
VHFトランスバーター(不動)要故障箇所確認
VHFコンバーター・・故障箇所を探してます
SWダイオードの故障と断定

 


 またまた「不明」の修理品が届きました。(涙) 中身確認のため作業順番が前後しますことご理解ください。m(_ _)m

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