おはようございます。今朝の横浜は真冬の寒さです。午前9時の気温は6度、年末年始は大寒波の予報も出ていましたね。年内のブログ更新は今日を含めあと2回です。

 月曜日が振替休日だったためブログはお休みしましたが、ラボワークは休日返上で対応しました。

注意書き・修理規約をお読みください

 またまた「品物送ったのに連絡がないんだけど〜〜!」確認の電話が入りました。着荷確認についてはヤマトのトラッキングサービスでご確認頂ければ幸いです。(注意書きにも記載しています) 

 また、宅急便の品名欄に機種名の記載が無い場合、後回しになってしまう可能性があります。毎度当ブログでもお願いしていることですが、管理しているトランク(コンテナ)内では内容物の開封確認ができません。(暗くて狭いコンテナ内を想像してみてください)弊社では機種毎に担当エンジニアを決めていて、例えばMarkVを担当するエンジニアは、自分の受持分を確認してトランクから取り出します。ご面倒でも、注意書き・修理規約は最後までお読み下さい。おまもり頂けない場合は、次回以降の修理をご辞退させて頂きます。常に20台以上の修理品をお預かりしておりますが、少人数でやっている超零細企業ですので首が回りません。サービスを継続するためには、皆様のご理解とご協力が必須であります。 

 m(_ _)m  m(_ _)m  m(_ _)m  

 そんな訳で3連休返上のラボワークのレポートに入ります。


IC-726S メーター異常?

 送受時メーターが振れないとのことでした。確認したところ、受信については全体的に感度が下がっていました。こちらはIFトラッキングで対応、メーターもかなり小振り設定になっていたので、規定値に調整しています。送信については特に問題ありません。BFOの周波数が離調していました。USB規定値 9.016MHz ± 10Hz のところ、9.01754 MHzに離調しておりました。LSB・CWについては誤差範囲です。USBのBFO周波数のみ調整しました。PLLも精密調整を実施しました。

作業掛かれ!

BFOがズレてる

USB 300Hzズレ

規定値に調整

-73dBm時 = S9

-13dBm時 = S9+60dB

HF Poメーター現示確認

50MHz Poメーター現示確認

【ご依頼内容】

  1. メーターが振れない

以上について修理を承りました。

【工数】

以上の作業に、1.5人日を要しました。(故障箇所診断・調整・検証・報告書作成などを含む)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

ナシ

 ※1.5人日以下の軽微な作業の為、動画撮影は割愛しました。


FT-1000MP ブラックアウト

サーマルヒューズ調達中

 今年は“Mark V”が最多出場記録を更新しました。今日現在、更に2台のMark Vをお預かりしています。もはやRJX-601を凌駕する勢いですね〜〜。汗 その殆どが、“ブラックアウト”現象の修理対応です。本個体も同様の事象でありましたが、同じ箇所を修理した痕跡があります。インバーター故障については毎度書いているので詳細説明は省きますが、本個体はサーマルヒューズが溶断後に交換せず、端子間を短絡処理で済ませるという荒治療の跡がありました。トランジスタの根本付近を中心に黒く焼けた痕が残っています。PCBの炭化には至っていませんが、コレはかなり危険な処置です。故障の根っこと思われるコンデンサと残置されている溶断したサーマルヒューズを交換して、改造箇所を元に戻しました。焦げた部分はカッターで切除後にコーティング処理しています。因みにラインヒューズがあれば平気と仰るガレージ・ファクトリーさんがおられますが、異常発振=異常電流が流れるとは限りません。ラインヒューズの定格範囲内でもトランジスタは発熱します。下の写真がその証拠・・・。トランジスタの根本付近が黒く焼けているのが判ります。

 本作業施工時、サーマルヒューズの在庫は残り1本になりました。この調子だと来年も同様のオーダーが入りそうです。今朝、追加発注したのサーマルヒューズが着荷しました。これだけあれば来年は何とかなるでしょう。とは言え後継品種も既にディスコンです。MarkVのバックライト修理も来年が最後になるかもしれません。あっ、ウチはヒューズレスの修理は絶対にやりません。異常発振でPCBが真っ黒焦げになっても責任とれませんので・・・。

 オーナー様とお話して“Mark V愛”が伝わって参りました。小生も大好きなリグです。どうか末永く使って上げてください。NARROWボタンは問題無いみたいです。

ブラックアウトっぽい・・

何か黒いぞ(焼け焦げてる)!!

え〜もしかして短絡処理? (ダメでしょ!)

短絡解除  グリーンコートでPCB修復

左:故障部品、右:交換部品

復活!!

  1. LCDが点灯しない

以上について修理を承りました。

【工数】

以上の作業に、2.0人日を要しました。(故障箇所診断・調達・交換・調整・検証・報告書作成などを含む)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • サーマルヒューズ ×1
  • 0.068μF コンデンサ ×1


IC-775DXⅡ ANT2切替不良

 9エリアの常連オーナー様からのご依頼です。IC-775もMarkVに次ぐ登場回数ですね。こちらはANT2のみ使用不可とのことでした。ラボで確認したところ、最初は全く異常無く送受信できていました。ところが数時間後に事象発症。確かにANT2が使えません。リレーの接触不良で間違いありません。型番を調べた所、20年以上前にディスコンになってます。汎用リレーの様な気がするのでカタログデータから諸元を引き出して、性能・寸法ともに近似するリレーを探し出しました。交換後、症状は再発しません。送受信とも正常です。

PAユニット>外板>TUNERユニットの順に分解

CTRLユニットはコレ

RL3は・・・裏側

交換後のリレー(左奥)

【ご依頼内容】

  1. ANT2に切り替えると受信出来ない

以上について修理を承りました。

【工数】

以上の作業に2.0人日を要しました。(故障箇所診断・調達・交換・調整・検証・報告書作成などを含む)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  •  2回路3接点リレー(12V、耐電流5A、耐圧250VAC)


修理について

 トランジスタが届いたので修理作業を再開しました。430 RFユニットないのQ24、Q25、Q28、Q29を着脱交換しました。これらは全て抵抗入りのデジタル・トランジスタです。着装状態では故障判定ができないため交換としました。確実に壊れていたのはQ28、Q29(共に2SA1258)です。これらは430MHz周りのTX/RX制御、プリアンプ制御を行う回路に使われていますが、前にも書いたとおり、本機は430MHzが優先される構造です。受信が不可能だった50MHzは正常に送受信できるようになりました。1200MHzも同様です。ところが144MHzは受信はするようになったものの、感度が異常に低く全体に抑圧が掛かったような状態になります。(AGC作動)調べてみると、受信回路はONになるものの、同時にTXもON状態となってしまいます。そうやら、上記トランジスタの上流側にあるロジック回路にも故障が及んでいるようです。オーナー様とご相談の結果、作業は打ち切りとさせて頂く事に致しました。不本意な結果となり誠に残念でありますが、144MHz以外(50MHz、430MHz、1200MHz)は正常に使用できる状態に復活しましたのでご活用頂ければ幸いです。

430MHz RFユニット取り出し

手前の2個(Q24,Q25)とコネクタ奥の1個(Q29)その他1個(Q28)を交換

【ご依頼内容】

  1. 50MHz、144MHz、1200MHz選択時に430MHzの送受信になってしまう

以上について、修理を承りました。

【工数】

上記作業に3.0人日(一部未達の為1.5人日カット)を要しました。(故障箇所診断・調達・交換・調整・検証・報告書作成などを含む)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • 2SC1528×2個
  • BA14AP ×2個

※1.5人日以下の軽微な作業の為、動画撮影は割愛しました。


 いよいよ年内作業も大詰めに突入です。これから、FT-847、RJX601、HL-206Vの修理に着手します。その他、お預かり中の以下のご依頼品については、年明けからの対応となります。

  1. FT-847
  2. RJX601
  3. HL-206V
  4. TS-600(以下は年明け以降に対応)
  5. WP-712H
  6. FT-757GXⅡ
  7. FT-1011
  8. Mark V(その1)
  9. Mark V(その2)
  10. その他の無線機など

 次回金曜日は年内最後の投稿です。

Tagged with →  

コメントを残す

Translate »