おはようございます。今朝の横浜は快晴、平年並みの気温です。街中はクリスマスイルミネーションに飾られ、近隣の住宅も鮮やかな電飾が輝いています。

 町内のご主人から頼まれ事です。ご近所からは「修理屋のおじさん」と思われているのか、愚妻が色んな案件を安請け合いしてきます。この前は真空管アンプの修理を頼まれました。それくらいなら良いのですが、最近は時計の修理まで頼まれる有り様。そのうちクルマの修理も頼まれる様な気がします。爆 

ひえ〜〜PPじゃね〜か!

 数ヶ月前、ご近所Yさんのご主人と偶然にも駅のタクシー乗り場で遭遇、少し引っ掛けて帰ろうという運びになり、駅の反対側にある居酒屋で軽く一杯のつもりが4〜5杯のむ羽目になりました。趣味の話で意気投合してしまったのです。Yさんが着用されていた“セイコー5”に小生が反応したのが切っ掛けでした。“小生もガラクタ時計のコレクターで簡単な修理なら自分でやってしまう”という話から、Yさんの貴重なコレクションから壊れて動かなくなった時計を診て貰えないかという流れになり、古いセイコークロノグラフを修理しました。油切れで動きが悪くなっていただけで、分解洗浄し時計用のグリスを塗って復活したのですが、その後次々と動かない時計が拙宅に持ち込まれる様になり、噂を聞きつけた他のご近所さんから今も4個ほど預かっています。ご依頼の9割は電池交換、ブランド物の時計を正規店に電池交換に出すと5万円掛かるケースもあるみたいですね〜。これは愚妻のフランクミューラーです。勿論パチモノではなく、正真正銘の正規品。銀座に行った折、馴染みのエバンスの店長(現役時代の元秘書が嫁いだ先)に診てもらったところ、電池交換だけではダメでムーブメントも交換しないと・・。見積は57,000円でした。クォーツムーブメントなんて原価1,000円以下です。我々のようにデカイ無線機をヒーコラ言いながら上げ下げし、故障箇所を探し出すのに比べれば・・・と思ってしまいますが、時計修理はしっかりとした技能研修を積んだ技術者が対応しますから、当然と言えば当然かも知れません。いやいや57,000円なんて実は序の口で、ロレックスをOHに出したら油差しと調整だけで80,000円取られた記憶があります。クルマもそうですけど、正規ディーラーに出す安心感を買っているのだと思えば納得できる金額ではありますが、しかし、電池交換だけで云万円は高すぎますね。「正規品は防水テストを行っているから費用が高い」と言われていますが、潜水時計でも無い限り、Oリングが劣化していなければ構造上浸水の心配はありませんョ。機械式の分解整備は確かに骨が折れる仕事ですけど、電池交換くらいならシロウトでも出来ますから。しかも電池は全てAmazonで買えます。因みに愚妻のフランクミューラーですが拙宅で分解整備後、ムーブメントは完全に生き返りました。単なるグリス切れでした。念押しですがコレは趣味ですので会社に時計は送らないでくださいね。

諦めていたFMレディースだが・・

単なるグリース切れだった

ご近所の奥様からお預かりしたエルメスの電池交換(費用300円也)

SEIKOのグリスが一番です!! (直った)


(その1)

 年末にかけ、3台の601が入場しています。全てメンテナンスパックのご用命であります。一台目の個体は内外装とも良好なコンディションでした。VFOダイヤルは大ズレしていましたので、キチンと50.000MHz/54.000MHzでアライメントをとっています。AMのIFフィルタも離調が著しく、FMとAMを切り替えると同じ周波数では正常に受信復調できない状態でした。CAL用水晶を51.000MHz用に交換、FMナロー化対策としてFM変調器の手前にあるダイオードリミッタのバイアス抵抗を交換してデヴィエーションを抑制しています。チェック項目のマイクアンプ周辺については、ケミコン劣化もなくAM変調器のTRからのノイズ発生もなく良好な状態でした。送受IFとPA周辺のアライメントを実施して作業終了です。

  1. CAL 51.000MHz化 改造  水晶発振子1個を交換しました。29.000MHz → 30.000MHz
  2. FMナロー化 対策工事  R80 FM変調器バイアス抵抗値を偏向 12KΩ → 68KΩ
  3. AM/FM 変調部周辺ケミコン類点検交換 → 全数異常無し
  4. VFO ダイヤルアライメント 最大+250Hz離調 → ±10Hz以内に調整
  5. AM受信IFフィルター離調→調整
  6. FM受信IFフィルター離調→調整
  7. 受信IF全段アライメント調整 → 10dB改善
  8. 送信IF全段アライメント調整
  9. 出力回路アライメント調整 → キャリア出力3.5W AM変調ピーク時 6.5W(52.000MHz)

VFOズレが著しい

養生OK 作業開始

FMナロー施工前

FMナロー施工後

キャリア出力3.5W

AMピーク出力

【ご依頼内容】

  1. RJX-601メンテナンスパック

以上について作業を承りました。

【工数】 メンテナンスパック

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • 水晶発振子 パックに含まれます。
  • 1/4W抵抗 パックに含まれます。

 ※ 定番メニューのため動画撮影は割愛させて頂きました。


RJX-601 (その2)

 こちらも後期型です。何か内部でカラカラと部品が転がっている音がします。蓋を開けてみると、中から黒い樹脂片が数個転がり落ちました。割れたナイラッチの破片ですね。あとで交換しましょう。まず、内外装のチェックですが、バンドフック金具がなく、下蓋(スピーカー側)にゴム足が取り付けられいました。この仕様結構多いですね。小生もRJX-601のAM変調に惹かれ固定用に使っていた時代があり、正に同様の仕様でした。VFOについては(その1)とは逆の方向に大ズレしています。この辺りは本機の宿命でしょう。定期的に較正してやれば問題ありません。VFOダイヤルを操作していると、一定の位置で何かに干渉しているような引っ掛かり感があります。確認したところ、側面のバンドフックの金具取り付け穴に長いビスが打ち込まれ、その先がVFO軸の樹脂製ディスクに干渉していました。(取り外しておきます)

  1. CAL 51.000MHz化 改造  水晶発振子1個を交換しました。29.000MHz → 30.000MHz
  2. FMナロー化 対策工事  R80 FM変調器バイアス抵抗値を偏向 12KΩ → 68KΩ
  3. AM/FM 変調部周辺ケミコン類点検交換 → 全数異常無し
  4. VFO ダイヤルアライメント 最大−300Hz離調 → ±10Hz以内に調整
  5. AM受信IFフィルター離調→調整
  6. FM受信IFフィルター離調→調整
  7. 受信IF全段アライメント調整 → 10dB改善
  8. 送信IF全段アライメント調整
  9. 出力回路アライメント調整 → キャリア出力3.5W AM変調ピーク時 6.5W(52.000MHz)

こちらは逆方向に大ズレ中

キッチリ調整

打ち込まれた長ビスは→

こんな事になっていた

キャリア出力 3.5W

AMピーク出力 6W

【ご依頼内容】

  1. RJX-601メンテナンスパック

以上について作業を承りました。

【工数】 メンテナンスパック

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • 水晶発振子 パックに含まれます。
  • 1/4W抵抗 パックに含まれます。

 ※ 定番メニューのため動画撮影は割愛させて頂きました。


パワー不足?

 東ハイのV/UHFミドル・リニアです。72xD3兄弟の次男坊でしょうか?(笑)定番2SC3102シングル50Wアンプですね。FM主体のアンプなのであまりリニアリティは考慮していない様です。バイアス回路も無調性タイプなので、IMDなんぞは気にしてないって感じで??。 さて、こちらの個体ですが「パワーが出ない」とのことでした。素子の劣化もあるでしょうし、どの様な使い方をされてこられたかにもよりますね。確かに 145MHz 10W入力時に40W、433MHz 10W入力時に22Wと少々低めでした。バイアス回路の調整ができないため入出力のマッチング回路くらいしか弄れませんが、145MHzに関してはキッチリ50W出るようになりました。しかし433MHzはダメです。出力同調回路のトリマーを見ると容量最大点にセットされています。回路図の補正コンの値は27pFですが、何故か15pFが打ってありました。10pF追加しても状況は変わりません。ストリップラインのインピーダンス変化を疑い、補正コンを全て撤去して整合の取り直しを進めたところ、全撤去状態が最も効率よく出力することが判明、10W入力に対して40W超えの出力が得られています。433MHz側についてはエキサイタからのジャンパ同軸長にも左右されますので、1/2λの長さのジャンパ線を使えばVSWRが下がって良好な状態になります。エキサイタから10W出しているつもりが、リニアアンプの入力点で6W程度まで落ち込んでしまうこともありますから要注意ですね。それと、2SC3102は交換痕がありました。熱結合されているハズの温度補償(バイアス)ダイオードが宙に浮いていたので、放熱シリコンでTRに結合させておきました。

 更なるチューニングにはバイアス回路のfull modが必要です。そうなると工数は一気に跳ね上がってしまい、新品のアンプが買えてしまう金額を超えます。取りあえず、ご予算内でできる限りの処置をさせて頂きました。

(作業前)

  • 145MHz 入力 10W時 出力40W ジャンパ同軸長 1/2λ
  • 433MHz 入力 10W時 出力22W ジャンパ同軸長 1/2λ

測定結果の通り、何れのバンドも定格を下回っておりました。

(作業後)

  • 145MHz 入力 10W時 出力50W  ジャンパ同軸長 1/2λ
  • 433MHz 入力 10W時 出力40W ジャンパ同軸長 1/2λ

このリレー大量にストックしてるな〜

シリコンで熱結合

145MH: input 10W /output 50W

433MHz : input 10w / output 40W

【ご依頼内容】

  1. 出力異常

以上について作業を承りました。

【工数】

上記作業に1.5人日を要しました。(検証・故障箇所確認・施工調整・検収・報告書作成)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • 放熱用シリコン
  • 10pF、15pF (撤去)

 ※工数1.5日未満の軽微な作業につき、動画撮影は割愛させて頂きます。


WP-273H ご入場

WP-273H ドッキングブースター

 HL-726Dのオーナー様が一緒に送ってこられたV/UHFアンプ(FMブースター)です。こちらはドッキングブースターと呼ばれていた製品で、VUハンディ機を繋いで最大35Wの出力が得られる物です。東ハイ同様、このメーカーも撤退しており正規に修理を受け付ける会社はありませんね。お預かりした個体は145MHzのみ動作しないとのこと・・。症状も確認させて頂きました。間違いなくキャリコンの故障です。本機は回路図が無いため、解析に時間を要します。先ずは着手のご報告のみ・・・。

 

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2 Responses to RJX-601 ×2台 出場/ HL-726D・WP-273H 入場【2018/12/19】

  1. JM3NWX より:

    わたくしも、クォーツの時計は自分で電池交換しています。裏蓋外しの冶具などはアマゾンでもしいれれますしね(^-^; しかし、有名どころの時計でもクォーツ式の場合、二を外すと貧相にみえてしまいますね。これに諭吉さん何枚と飛んで行ったと思ったら、ブランドイメージと自己満足の金額なんだろうなと言い聞かせています。
    なので、最近は自動巻きの時計ばかり使ってますね
    こんなこと書いてたら、私の所にも依頼が来たりしてw
    BVXさんより下手な仕事しかできないので、トラブル続きだとは思いますが(笑)

    • jg1bvx より:

      機械式時計修理のご用命は、JM3NWX まで!! ナンチャって!ww
      流石に文字盤の修理とかビート出しなんかはソレ用の治具・溶接機・測定器がないとでけまへんなぁ!
      結局同じ時計しか使わないから、機構部がどんどんダメになっちゃうんですよね。
      今やメインはGSHOCKですが、最近久しぶりにミレニアム記念に購入したCREDOR PHONIXと、故障して15年放置し続けたSEIKO LANDMASTER SAGARMATHAをOHに出しました。丁度先程見積が届いて、前者は59,000円(税別)、後者は25,000円(税別)の整備料とのことでした。ホント、自己満足の固まりです。クルマもですけど・・・笑

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