FT-101B / FT-101ES改 ご入場中【2018/11/14】

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 おはようございます。横浜は晴れています。徹夜明けで眠いです〜〜〜zzz 。東京の事務所を横浜に移転することになりました。10年目にして営業・IT部とラジオ部が一つ屋根の下に集合できそう。宅ラボから卒業です。

 在宅勤務が推奨されるご時世ですが、仕事がエンドレスになってしまうので宜しくありません。しかも社長(小生)が8割在宅状態ってナニ?って感じです。ww 自宅の二部屋を作業場にしていますがもう限界です。修理品をお預かりするトランクルームとの往復も非効率ですね〜。ウチのエンジニア3名は近隣に住んでいるので、なるべく近い場所が良いのですが、なかなか良い物件が見つかりません。頑張って探します!! 

サイトのデザインを弄りました

 本分と見出しの文字ポイント数を変更しました。SafariやChromeではかなり見やすくなった気がするのですが如何でしょう。Windowsは全く使わないので、読みづらくなっていたらコメントで教えて頂ければ幸いです。会社のHPも同様にCSSを見直しました。tbhd.jpのSSL化も完了したのですが、ちゃんと見えているでしょうか?? 


作業中

 101×2台が入場中です。一台目はFT-101Bであります。コンディションはあまり宜しくありません。電源投入前に内部を軽く清掃しましたが、目視でケミコン液漏れが確認できました。

 平滑ブロックコンの片側にシミが出ています。REGユニット、AFユニット、IFユニットの劣化が酷く、やはりケミコン・半導体類の劣化が著しい状況です。

 REGユニットは何とか修復しましたが、AFとIFは部品交換点数を考慮すると、Assy交換の方が工数的に有利なので、リビルトのユニットを使用し交換しました。IFユニットの装着されていたCWフィルターはリビルトユニットに移植しています。また、AFユニットのオーディオアンプ(SANYO製のIC)が発振気味で、電源投入後暫くするとギャーギャーなり始めます。FT-101E用のAFユニット(リビルト)に交換しました。

 案の定、接点系かなり痛んでいました。モードSWとバンド切替SWの具合が悪く、何れも接点洗浄と復活処理を施しています。

 トリマーパックの調整を試みたところ、21MHz用のTc4が機能していません。同規格のトリマーは入手不可なのでポリトリマーに換装しますが、端子位置が合いません。基板を穴開け改造して装着しています。(こちらはサービス対応)

 送受信とも良好な状態に回復し、-135dBまで復調、各バンドとも100W前後出力することを確認しています。液漏れケミコンが放置されたままですが、オーナー様からは「この内容」を指示頂きました。ブロックコンが破裂すると、電解溶液がケース外にも飛び散りますので危険です。早期に交換されることをお奨めします。これから組み戻して検収へ、完了後に追記にてご報告します。

診断の前に清掃
液漏れ・・
REGユニットのケミコンも出来れば交換したいのだが・・
AFアンプが発振・・・ケミコンも酷い
半田コテを充てるとポンポンと破裂音
コンデンサは全数交換が適当
メーターAMPのゲイン不足 ケミコンもNGなのでAssy交換が早い
リビルトのIFユニットを仮挿したところ受信感度が大幅に改善
左は弊社で整備したリビルトAssy
CWフィルタを移植して装着
ポリトリへ換装の為、基板加工中
こんな感じ・・
ロータリーSWの整備はこれがベスト
作業終了!!

追記:2018/11/14 17:24

【ご依頼内容】

  1. 受信部修理
  2. その他 整備

以上について、修理を承りました。

【工数】

上記作業に、工数2.5人日を要しました。(故障箇所診断・修理・検収・報告書作成を含む)

【交換部品・使用ケミカル剤】

  • IF ユニット Assy(当社リビルト品)
  • AFユニット Assy(当社リビルト品)
  • Tc4 トリマコンデンサ×1個
  • CAIG D-5
  • CAIG D-100L


改造機?

 外装が極めて良好な個体です。ところが、中身は写真の様な状況でした。殆どのSW類が正常に機能しません。このままでは電源投入を続けるのは危険なので、診断の前に内部を清掃と接点修復から始めることにします。

 埃は掃除機で取れるレベルではなく、歯ブラシ+モール+キムワイプで丁寧に除去。全スロットを着脱して隙間に溜まった埃を掃き出しました。真空管ハウスは特に酷いです。いつ火が出てもおかしくない状況。定期的なお手入れをお願いします!! 

 SW類はモードSW・バンド切替SW・メーター切替SW・キャリアレベルVRの劣化が顕著でした。これらはCAIG D-5で繰り返し洗浄を行いました。機能回復を確認しています。

 この作業に半日掛かりました。ここから診断開始・・・。トラッキングしながら進めることにしました。受診は問題なく出来るようになりました。送信は全バンドとも30W程度です。(ひょっとして50W化されている?)12BY7AのSG電圧は240V掛かっているし、6JS6Cのプレートにも600V以上掛かっています。見た感じは100W改造されているように思うのですが・・・。ドライバはゲイン不足(ボケ)の様な感じですね〜。こちらは新品未開封の球をストックしているので交換しました。50Wまで回復しました。埃まみれの6JS6Cですが、ゲッターはキレイな状態です。球を交換してみないとわかりませんが、6JS6Cは在庫ナシです。高価な真空管なので取り替えの判断にはもう少々時間を要します。こちらも追記でご報告します。片球ずつプレートキャップを外してチェックしたところ、片方は40W程度、片方は10W程度しか出ません。恐らく球ボケだと思うのですが、ゲッターに変色がないので微妙です。周辺のコンデンサは全交換したほうが良いかも・・。

外装がキレイなだけに残念な個体
・・・・
ぎゃ〜〜〜
真空管ハウスは”keep clean”で!
雪を景色?
ギロチンに埃が残ってる・・
6JS6Cのプレート電圧
12BY7AのSGには240V掛かっていた
6JS6Cの球ボケか??(片球ずつ確認)
6JS6系は在庫ナシ

 、FT-101ESともに、進捗は追記にてご報告します。明日・明後日と検査入院のため、金曜日のブログは休刊となります。m(_ _)m

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2 Responses to "FT-101B / FT-101ES改 ご入場中【2018/11/14】"
  1. はじめまして
    RJX601を修理して頂きたいのですが、
    まずはどうしたらよろしいでしょうか。
    福岡県 姫路

    • 姫路 恵司 さま

      コメントありがとうございます。
      “RJX-601メンテナンスパック”ですと、IF/RFのフルトラッキング、CAL51MHz化、FMナロー対策化、規程箇所の半導体・ケミコン状態確認(交換を含む)のみになります。故障の場合は、別途工数・部品代が掛かります。ご検討頂ければ幸いです。
      こちらからお申し込みください。
      https://tbhd.jp/repairform/

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