おはようございます。薄曇りの横浜です。朝晩は大分寒くなりましたネ。小生の周りではインフルエンザが流行始めています。今年は早めに予防接種を受けておいたほうがよさそうですョ。

 今日はレポが多いので与太話はナシで・・・。

TS-900D・VFO-900Sの調整・修理が終了

 TS-900ラインの作業が終わりました。28MHzの送受不能とVFOのセンターズレ調整のご用命です。本機の持病である局発水晶不具合の症状が出ています。28.0MHzバンドを受け持つ36.895MHzの水晶が発振していません。水晶を交換後、HETユニットから正常な信号が出ることを確認しました。HETユニットはRFユニットのスロットに挿っています。着脱にはDRAIVE軸を分解する必要があるほか、フロントパネルを少々前に引き出さねばなりません。この個体はDRIVEツマミの回転範囲が狭まっていて何かに引っ掛かっているのかと思いきや、DRIVEユニットの歯車位置が30度程度ズレていました。これでは送受の同調が取れません。また樹脂製の歯車にも歪みが出ていてスムースに回転しませんでしたが、グリースを塗布したところ改善しました。

 ヘテロダインについては、今回交換した28.0MHz及び、既設のWWV、3.5MHz、14MHz、21MHz、29.0MHzについては正常な周波数を出しています。7MHzは5KHz程度、28.5MHzは12KHz程度ズレています。本機に使用されている水晶は3rd.オーバートーンのため基準周波数のズレも3倍になって出てきます。微調整用のTcで調整できる範囲は±3KHz以内のため、1.5KHzを超える離調は調整範囲を逸脱します。従いまして、VFOセンターズレについては、全ての水晶が正常に発振していないと調整は困難です。しかしながら、ヘテロダイン用の水晶は中古品を除き市販品がないため特注となります。中古でも正常な周波数が出ていれば問題無いのですが、TRIO刻印の古い水晶の多くは周波数ズレが大きいので要注意です。今回は7MHzも28.5MHzも安定して発振していましたので、これらを温存する形で調整を実施しました。とは言え、28.5MHzについてはズレが酷いため見切らざるを得ません。7MHzと他の周波数を可能な限り近づける調整を行い、中心周波数はVFO側で修正を掛けました。28.5MHzを除く全周波数がVFOセンター位置を基準に±2KHzの範囲に収めています。本機のVFO針は微調整できるタイプですのでCALと併用すればOKでしょう。外付けVFO(VFO-900S)についても同様の処置を施しています。

 その他、ボリューム・スイッチ・内部のロータリー・スイッチは接点洗浄・復活処理を行っています。またIF・RFのリトラッキングを実施しました。出力は概ね100W出ています。受信感度は測定限界値(-140dBm)で復調を確認できました。

 追加でメーター照明の交換をご用命頂きました。本機のメーター部照明はメーター内蔵型でAC12V(トランス直)で点灯するタイプです。DC球の場合15V耐圧を使用しますが、在庫ナシです。メーター内部装着のため大きさも制限され、何でも入る訳ではないため特定の麦球を探す必要があります。こちらは部品調達後に改めて施工させて頂きます。

ヘテロダインユニット着脱

シールドを外して水晶を取り出す

交換後の動作確認

正常な波形を確認

3.5MHz — 150W

7MHz — 110W

14MHz — 100W (見えにくい)

21MHz — 100W

28MHz — 80w

7MHz VFOセンター位置

【ご依頼内容】

  1. 各接点のガリ多数
  2. 28メガ発信停止?
  3. ダイヤルゲージセンターが局発の関係?でずれているのでセンターに合わせたい。
  4. 外付けVFO 調整
  5. その他

以上について修理を承りました。

【工数】

 上記作業に工数4.0人日(本体3.5、VFO0.5)を要しました。(診断・調達・修理・調整・報告書作成を含む)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • 36.895MHz水晶 ×1
  • CAIG デオキシット D-5
  • CAIG デオキシット D-100L


DXⅡ 修理完了!!

 “出力しなくなった” とのことでお預かりした個体です。MRF140MPの故障を確認し部品を調達しておりました。部品交換実施時にRFCコイルとセメント抵抗の足付近が黒く煤けていることを確認しました。ファイナル交換のみの場合、基板を裏返すことはありませんが、気になったのでひっくり返してみたところ、写真の様な状態になっていることを確認しました。電源から引き込まれた30VラインがファイナルのVDCに引き込まれる場所で、5mm×20mmのパターンを中心に基板が焼け焦げています。RFCと電源の間に挿入されている5W耐圧のセメント抵抗の足が完全に焼け切れており、炭化した箇所はGND短絡を起こしていました。FETが焼けた際に大電流が流れパターン焼損を誘発したものと考えられます。電解コンデンサ2個とセメント抵抗、RFCが刺さるホール4箇所はドライバで突いただけでボロボロ崩れ落ちました。焼けたパターンを剥がし、PCBを深さ2mm程度まで堀削りました。シャーシ側にもカーボンが大量に附着しています。パターンは完全に焼失しています。直接RFに影響を及ぼす箇所ではなく、30Vが印加されてはいますがDCが通過しないケミコン部のパターン焼損が殆どなので、炭化部切除後に空中配線でバイパスしました。炭化部からの漏電もなくなり、絶縁状態が維持されていることを確認しました。MRF140MP×2を交換後にアイドリング電流を調整、各バンドで200W以上出力することを確認しています。

強烈な火炎が出たのか??

ケミコン2個を外してみると

まずは炭の除去から・・

ホール部からの漏電防ぐため収縮チューブを装着

パターン下2mmの深さまで掘削

施工後レジストコートを塗って絶縁強化

7MHz — 200W越

14MHz — 200W越

21MHz — 200W

28MHz — 200W

【ご依頼内容】

  1. 各バンドとも送信しない

以上について、修理を承りました。

【工数】

上記作業に4.0人日を要しました。(診断・調達・修理・調整・報告書作成を含む)

【交換部品・使用ケミカル剤など】

  • MRF140MP(1ペア)
  • 中容量ケミコン×2
  • セメント抵抗×1
  • 収縮チューブ 2mm径×20mm
  • レジストコート(PCB修復剤)
  • 基板洗浄剤(サービス)
  • エタノール(サービス)


部品到着

そろそろ入手困難になりそう

 AM変調器とAFアンプを兼ねるトランジスタ2SC1226が劣化し、変調音・受信音とも歪んでいます。交換用トランジスタが届きました。これから交換作業に入ります。IF・RF及びVFOのトラッキングまで実施します。FMはワイドのままで良かったのかな??

 この2SC1226もそろそろ入手が難しくなりそうです。RJX-601の修理には欠かせない部品ですね。サプライヤに即されたので20個調達しておきました。プッシュプルで使用される石ですので、すぐに枯渇します。

 


修理困難・・

 送受不可能とのことでお預かりしました。PLLアンロックで局発信号が出てきません。VCOに信号が届いて降りませんが、手前の分周ICが故障しています。こちらは部品入手が困難です。サプライヤ経由は諦めました。現在、担当エンジニアがネットで部品を漁っております。仮に入手可能だとしても海外調達になってしまうため、修理費用が高くなる可能性が否めません。オーナー様とご相談させて頂きたく存じます。

 この後は小型冷蔵庫サイズのリニアアンプです。・・・・汗

Tagged with →  

コメントを残す

Translate »