SS-105S ご出場 / IC-706 ご入場【2018/09/12】
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おはようございます。横浜は清々しい朝を迎えました。涼しいですね〜。もうセミの鳴き声も聞こえなくなりました。今年は秋が短いとの長期予報が出ていました。アウトドアを満喫するのは今かもしれません。
最近クルマのネタばかりで恐縮です。本当は鉄道模型に振りたいのですが、書き始めると止まらなくなりそうで・・・。レイアウト増設の件は色々あって止まっていますが、車両だけは毎月10台単位で増えています。(爆)エクセルで所有車両リストを付けているのですが、機関車だけで50両を超えました。しかし、まだ試運転のみで本格的な入線に至っていない製品が多いです。週末はほぼ家族サービスに時間を取られてしまうため趣味の時間が作れない状況。これは無線も同じです。そこへ来て、今度はクルマの買い替えという大きなトピックが差し込まれてしまい、iPhone内の写真はソレばかりです。良い季節なのでスポーツやアウトドアに時間を割きたいというのが現在の本音??
そんなことを書きつつ、またクルマの話です。実はクルマがディーラーに入庫しました。納車時に指摘した小キズとナビの不具合です。これは前々から予定していたことなのですが、ディーラーが持ってきてくれた代車がナント新車の523d Msp! しかも走行距離は130kmです。今月メーカーから届いたばかりの新車で、ドア内張にはビニールが付いています。532dは2リッターのディーゼル・ターボです。BMW自慢のステップトロニック(ZF製)8速スポーツATを搭載し、最高出力190ps/4000rpm、最大トルク40.8kgm/1750-2500rpmを発揮します。C220dが同等の194ps / 40.8kgmのエンジンで、欧州標準サイズのエンジンといっても過言ではありません。トルクだけで見れば、535iのN55と一緒の数値です。即ち、低速域の加速は4リッターNA並ということになります。実際に運転してみると、F10 535iよりもスムースな印象を受けました。G30の車重はF10よりも80kg軽く、エンジン重量も軽いためフロントの首振りも軽く感じます。反面、重厚感が希薄になるのも事実で、Eセグメントであることを忘れてしまいそうになります。ダイナミック・ドライブをスポーツに入れると、メーターの表示がアナログからデジタルに変わるのですが、一瞬 “Mロゴ”が現れます。この演出はBMWらしいですね。(F10の後期型から採用された)心の中で“ミッションインポッシブル”の テーマ曲が響きます・・・。笑 アクセルを踏み込むと強烈なGが掛かりました。しかし、どうしてもディーゼル特有のノイズが気になります。旅先で偶に借りるレンタカーを彷彿させる、あの感覚といいましょうか。i8の場合、エグゾースト・ノートを擬似的に発生させるシステムが搭載されていますが、ディーゼル車にも採用したらイイのになぁ・・。あるモータージャーナリストが、「“7”の質感、“3”のフットワーク」と仰っていましたが、この表現至極納得。数日間ですが愉しませてもらいま〜〜す! モトーレン東名横浜さん、ありがとうございます。m(_ _)m
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SS-105S セミレストア完了!!
お仕事のレポです。またまたユニークな無線機が入っています。70年代のガジェットと言ってイイかも? 格好良いです!! 筐体サイズは高級HF機の外付けVFOサイズ。このコンパクトなボディで3.5MHz〜29MHzにQRV可能。軽いのでフィールド運用にも使えますね。出力は10Wです。
オーナー様からは様々な不具合について修理ご依頼を承りました。電源を投入するや否や、Sメーターが左端に張り付きました。暫くすると正常に戻りますが、コールドスタート時に発症する傾向にありました。ここはケミコンを疑いましたが・・。そして受信中、いきなり目的信号が見えなくなりました。VFOがドリフトしているのか・・・。いやいや完全に周波数がコケてしまっています。また、LSB、USBとも復調音が甲高く、キャリアポイントがズレているようです。CWにすると、Sメーターが7程度振ってしまい、受信ゲインが低下します。AGCの動作もヘンですがIF自体がズレている感じもします。送信出力は3.5MHz、7MHzとも5wに満たない状況です。全体的にトラッキングが崩れてしまっている様ですね。本機はキット製品のため、製作者の技量に左右されてしまう部分が大きく、各ユニットの半田面やユニット間ジャンパの結線状態を中心に、劣化部品を探りながら作業を進めて参りました。
VFO不具合について
各ユニットの再半田処理とシャーシGNDを改善したところ、症状が治まりました。VFO自体も離調していたので校正しています。しかしながら、使用部品やそもそもの性能的に、時間経過による僅かなドリフトについては改善のしようがなく、RIT等で修正せざるをえませんが、本来あるべき性能には近づいたものと存じます。
Sメーター振り切れ
VR2、VR3のガリ取りを実施しました。CAIG D5で洗浄したところガリは消えて安定しています。また、AGC回路が異常発振を起こしやすい状態にあります。セラコン一個を交換したところ症状は消えました。元々AGCの時定数調整ができない構造なので、AGCがガツンと効くと、開放されるまで時間が掛かります。(AGC超スロー)
BFO離調
LSB、USBのキャリアポイントが大ズレしていました。キットの組立マニュアルにはラフな調整方法しか記載されていませんので、回路図から適切な調整値を読み取って、周波数カウンターを突っこんで精密調整しました。CW送信時のキャリアシフトもSDR機との鳴き合わせでバッチリ調整しています。
CW受信感度
前述のAGC周辺修理とIFトラッキングにて改善しています。-140dBm(測定限界値)で復調することを確認しています。
出力トラッキング
IF・RFユニットのトラッキングを実施し、各バンドで10W前後の出力が得られるよう調整しました。
RITセンターズレ
こちら校正にて修復しております。
以上の他、全ユニットとシャーシの間の金属スペーサー接点洗浄、VR類・スイッチ類の接点洗浄を実施しております。
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【ご依頼内容】
- VFO不安定
- Sメーター振り切れ
- CW受信感度低下
- 送信出力低下
- RITセンターずれ
以上について修理ご依頼を承りました。
【工数】
上記作業に5.0人日を要しました。
【交換部品・ケミカル】
- セラコン ×1
- CAIG デオキシット D5
- CAIG デオキシット D100L
IC-706 電源投入不可・・
後ほど、追記にて状況をご報告します。
本日も宜しくお願いします。m(_ _)m