HL-1KFX、IC-820もご入場【2018/09/05】
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おはようございます。台風一過の横浜は午前9時現在快晴です。今日は残暑が厳しくなりそう。神奈川も最大瞬間風速40mを超えました。また西日本に被害が集中しています。被災された方には、心よりお見舞い申し上げます。

拙宅の釣り竿デルタループは架設から4年になりますが、今回の強風にも耐えました。同じマストに設置している6mのHB9CVはフロントエレメントが前を向いています。恐らく釣り竿がヒットしたのでしょう。“釣り竿”ですから元々大きく撓るようにできています。逆らわずに強風のエネルーギーを逃がしているのか? もっともチープなアンテナが一番丈夫なのは皮肉な話です。ルーフ・タワーもベランダ架設です。特にベースをガッチリ固定していません。数カ所にステーを貼って手すりに結わいているだけで一時間で撤去完了してしまう粗末なものですが、アルミ梯子を取り付けてあるので常時メンテ可能です。立派なクランク・タワーが羨ましく思いますが、台風が通過するたびに「これで正解!」と頷いている次第であります。(負け惜しみ)
whizz loop のエレメントを帯鋼化
何度か記事にしているWhizz Loopのネタです。本アンテナの詳細については割愛しますが、付属の針金(銅線)エレメントの耐久性・取扱についても「改善の余地あり」とお伝えしてきました。超弾力性鋼材(形状記憶)やピアノ線など、幾つかの候補がありましたが“実績”を考慮すると、“帯鋼”が最適であるとの結論に至りました。“グローバルアンテナ研究会”さんが頒布されているループアンテナの素材です。高い弾力性と耐久性を兼ね備えておりアンテナエレメントに最適な素材であると思います。何れ、杵渕OMとQSOできたら入手方法などをお尋ねしようと思っていたところ、偶然にもハムフェアのブースで“帯鋼”を頒布されておりました。しかも10m 1,000円という安さです。Whizz Loopのエレメントは約1.6mですので、10m一巻きでエレメント6本は作れる長さです。1.6mの長さにに切って両端に圧着端子を半田付けすれば出来上がり。弾力性が高いため収納時に丸めても使用時には元通りに延びてくれます。エレメント組成時にも形状を整形する必要がなく、Whizz Loopに取り付けるだけで使用可能。収納時に丸めるが少々面倒な程度です。こちらも、適当な紐で結わけばバッチリ!!
完成後kx3で試しました。付属のエレメントと比較したところ、僅かながらゲインが上がった様な気がします。また、エレメントが太くなったせいか、同調点も僅かに広がりました。これはFBです!!
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ミニマイズ・スタイルの完成!
最近連載したSUAOKI u10の専用バッグにWhizz Loop本体+帯鋼エレメントがスッポリ収まりました。KX3やFT-817と組み合わせると、最強のqrpパッケージが完成します。KX3なら10W(最大15W)でSSB/CW運用が可能です。
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7K1BIBさんのブログにも登場
山内OMが北海道旅行された際に Whizz Loopを持って行かれたそうです。大変FBなレポートを書かれています(動画あり!)ので是非ご覧下さい。
ic-820 について
“変調が浅すぎる”件について、修理をご依頼頂きました。拝見したところ、SSBについては正常に変調が乗っています。FMは大声で怒鳴っても、受信機側のAFボリュームを最大にして何とか聞き取れる程度。これらの状況から、故障範囲はFM側とSSB側の分岐点からFM変調器の間であることは想像がつきます。FMで正常なキャリアが出ていますので、FM変調器から後ろは正常に動作していると観て間違いありません。しかし、完全に壊れているわけでは無く、ゲインの低下ですので短絡や素子故障の状態ではないものと思われます。実はこの様な状況が最も厄介です。計測点にテスターを充てて判別することができないばかりか、AFの微弱な信号をオシロで拾ったりAFミリバルでピックアップするのは至難の業です。(AF以外の成分も拾ってしまうため判別できない) 従いまして、故障箇所を判別するには回路上のチップ部品やICを取り外す必要があります。これらの部品については、正常であったとしても殆ど再利用できません。その為、工数の見当がつきません。通常メーカーサービスで作業する場合には、確実にAssy交換となる内容です。救いとしては“一応動作している”こと・・・。FMデビエーションの調整点を観たところ、調整である程度は変調度をあげることができそうです。(伸びしろ有り)オーナー様とご相談の結果、今回は修理は行わず、これらの調整のみ実施させて頂く事としました。
HL-1KFX 作業かかれ!!
当ラボでは常連のリニアアンプです。Hi SWR後に動作しなくなったとのことでした。本機はMRF150×4発(2パラ・プッシュプル)構成であります。テスターチェックで、4発中2発について短絡焼損していることを確認しました。残り2発については着脱検査しませんとコンディションがわかりません。マッチドペア指定箇所ですので、高負荷で内部が痛んでいるとするならば、全体のバランスを考慮して交換すべきと思います。(痛んでいると早い時期に壊れてしまう可能性が高い) そうなると、再び工賃が掛かってしまいます。4発全数交換させて頂く事になりました。また、PAをスルーさせてLPF経由でRFを通してもODプロテクションが動作してしまいます。DETユニットを調べてみると、送受切替リレーからRFが漏れています。恐らく、接点不良かカーボン附着による誤動作と思われますが、このリレーは海外流通を含め入手が困難です。非密閉型なので内部を分解洗浄しつつ、新品の入手ルートを探りたいと思います。MRF150についてはMACOM製ではなく、モトローラ純正のMP品を海外から調達中です。(長期対応フラグ揚げ!)
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R820の進捗
デジタル表示アウトは、カウンターユニットのタンタルショートが原因でした。こちらを交換したところ、周波数を表示するようになりました。現在、ケミコン交換と再半田処理を同時進行中であります。明日には完成できるかな???
本日も頑張ります!!m(_ _)m