おはようございます。終戦記念日の朝、神奈川県東部は快晴であります。今日はリウマチの関節痛がMAX、ハンテツのせいかな? 仕事も趣味もノッテる時はついついやってしまいます。長期対応中の二台についてクロージングに向け一気に作業に掛かっております。
FT-1021XはPLLのケミコンを全数交換
バリキャップとFETを交換しVCOのロック電圧は安定しています。ダイオードと抵抗が干渉していた場所で、発振による負荷が掛かっていた可能性が高く入力側・出力側は他の周波数帯も共用していることから、 VCO内部に的を絞って作業を行いました。また、ローカルユニット全体の電源電圧が不安定になっている可能性も捨てきれないため、5Vライン上のケミコンも全数交換しました。1st Localの出力波形が不規則に乱れる症状がありましたが、これらの作業実施後は安定しています。前回作業後のロードテストは丸一日実施しましたが、今回は1週間程度連続起動させて確認したいと思います。結果は夏季休暇明け(来週金曜日以降)にご報告します。
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FT-655S トラップの連続!
ファイナル MRF247×2個のうち、片方は全損状態。残りも極性崩壊が始まっています。パワーが出ているというより、ドライバの出力に対してアッテネーターになっていると言うべきでしょう。MP品を取り寄せて交換しました。ところがパワーが思ったほど出ません。バイアスも問題ナシ・・。トランジスタの不良を疑いましたが、hFEもキチンと揃っています。MPだから当たり前ですね。PAユニットを何度も着脱を繰り返して格闘すること数時間、R6017(10Ω)が焼損していることに気付きました。真上から見るとカラーコードは正常に確認できるため気付かなかったのですが、下側が黒く焼け焦げていることを確認しました。トランスに並列に繫がっている為、テスタのDC導通テストでは発見できない場所です。しかし何故こんなところが焼けているのか??? その疑問は後ほど明らかに・・。1/2Wの酸化金属皮膜抵抗では心配なので、22Ωの1/2Wをパラにして取り付けることにしました。さぁ〜〜今度こそパワーが出るはず!! と思いきや、結果は一緒です。「基板の内部でも炭化してインピーダンスが変わったか?」・・・ ドライバのベース側とコレクタ側、ファイナルのベース側とコレクタ側にRFプローブを充ててトランジスタの動作をモニターしたところ、元気よく動いている様子が覗えました。ファイナルの出力が何処かで遮られている感じです。PAユニット後ろのLPFをスルーしてRF電力計を直接繋ぎましたが状況に変化ナシ。ファイナル出力トランス〜RF OUTジャックの間に問題がありそうです。部品は330pFの高圧チップコンだけです。こんな場所が壊れるとは思えないのですが、テスタを充ててみたところDC導通!。ファイナルとR6017焼損の原因はココだったのか・・・。ハイ・インピーダンスにならない限りこんなところが落ちるとは思えません。疑わしきは送受リレーの接点不良です。330pFの高耐圧コンは在庫がないので取り寄せです。
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そんなわけでハンテツとなりました。サプライヤは今週いっぱいお休みです。そして弊社は明後日から夏休み・・・。仕方有りません、秋葉原に走ります。(もしかしてお休みかも・・)
追記:2018/08/16 11:21
アキバで高圧コンを入手してきました。交換後パワーが出ることを確認しています。
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【ご依頼内容】
- 出力しない・・
以上について修理を承りました。
【工数】
上記の作業に2.5人日を要しました。
【交換部品】
- MRF247 ×2
- 2SC1971×1
- R6017 1/2W 10Ω 抵抗の代替として、1/2W 22Ω×2個(パラレル)
- C6016 330pF 高耐圧チップコン 3kV
- セラミックコンデンサ 0.01µF× 2
夏季休暇に入ります。次回のブログ更新は夏季休暇明け、来週金曜日8月24日の予定です。