HL-1K6 修理困難 / FT-847 異常確認できず / HL-150B 再びパターン焼損【2018/08/03】

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 おはようございます。今朝も30度越の横浜から失礼申し上げます。朝からエアコンの設定を最大にして作業場に入りました。手元の室内温度計は38度であります。外より暑いかも・・・。30度以下に下げないと室内熱中症になっちゃいますぅ。

 ご報告が多いので、与太話抜きで本題に入ります!

 故障箇所判明!

 出力低下・電源投入不可などのトラブルで入場中の本機であります。前回のプロローグで「電圧低下」について触れました。本機は待機時2.4KV、送信時に2.1KVのHVが出ていなければなりませんが、本個体は待機時1.6KV程度しかありません。倍電圧整流回路のブロックコン異常を疑い6個全ての端子をオープン状態にして容量を測定しました。外見上かなり膨れているように見るのですが、容量はキチンと出ていました。(概ね 106µF前後)他の部品にも異常は見当たりません。そうなるとトランス・・・。二次側の350Vタップは無負荷時400V程度出ているはずですが・・・。案の定でした。端子開放状態で260V弱しか出ていません。一次側は100V端子が複巻されており、正常に100Vづつ印加されていました。芯材の磁器飽和と思われ、こうなると芯材を交換して巻き直すしかありません。この作業はウチではできないため、オーディオ系のトランス屋に修理依頼するしかありませんが、本体から着脱してトランスだけを持ち込まなければならず、巻き直しができるかについては持ち込まないと診断できません。TS-930、TS-940辺りに使用されているトランスでも度々起こる事象で、何度か巻き直しをお願いしたことがあります。この作業だけで5万円前後(仕入れ)掛かってしまい、着脱・組み付けにも1人日は掛かる為、仮に修理不可の場合でも作業工賃が発生してしまいます。弊社には4CX250をテストできる機材がないため、正常電圧が掛かっている状態でないと球ボケの有無も確認できませんので、更なる追加工賃・部品代が発生する可能性も否めず・・・。一旦作業を保留しております。

100Vの設定(電圧正常)
4CX250は・・??

受信不良??

正常に受信・復調してます

 「430MHzが電源回り込みで受信不能」・・・と伺いました。“RF回り込み”なら理解できるのですが、“電源回り込み”の状態が何を指しているのか不明です。しかもメーカーに修理依頼して「修理不可」で返送とのこと。430MHzの受信については特に問題は無いと思われます。SSGでSSB・CW・FMで受信確認している様子を動画に撮ってオーナー様にお送りしました。送信についても、規程出力を確認しています。もしかして他の周波数かな?? こちらもペンディングですね。汗


再入場!?

 先月お戻ししたHL-150Bが再び入って来ました。施工箇所の不具合かと思いきや違いました。(汗)前回もパターン焼損していましたが、今回もまた別の箇所でパターンが焼け落ちています。ACCにTXVが掛かるラインで、その先はACC端子です。焼損箇所は基板が炭化して導通しちゃってます。前回施工したD29は無事でした。一体何が起きているのか? まずは修復を優先しますが、故障原因の特定が必要ですね。

HL-150B再び!!
新たなパターン焼損を確認(外側半周)

 作業に追われております。今日はここまで。皆様、良い週末をお過ごし下さい。(^_^)v

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