RJX-601 / IC-502 ご出場 【2018/05/25】

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 おはようございます。今朝も良い天気です。自転車で鶴見川の新横浜付近まで往復してきました。この時期のライドが一番気持ちイイです。今朝は愚息も一緒に行くというので、タンデム走行・・。16インチのくせに小生のロードにちゃんと着いてきます。中々やるな〜〜〜。6時に出発して7時過ぎに戻ってきました。距離にして往復20kmです。

 平均速度20km/hですので、ロードとしてはスローペースですが、16インチのガキチャリにしてはかなり速いかも。しかも、ラストの1kmは急峻な上り勾配が続きます。恐るべしスタミナ!!


総合調整終了!

 初期ロッドのデカロゴ機が入って来ました。VFO軸の太いタイプでシリアルナンバーから73年製と思われます。何度も書いていますが、小生にとっては”My First RIG” です。当時の6m AMは今のLINEみたいなもので、友人との井戸端会議だけでなく、“健在な出会いの場”となっていました。笑 同世代(50歳〜60歳)のOMで、70年代に開局されたOM/YL諸氏であればご記憶されていると思いますが、 6m AMで異性と出会うケースがありました。実際、そっちが目的で免許をとった友人も居ましたョ。おっと・・脱線してしまった。

 また、の仕事が増える切っ掛けを作ってくれたのも、この無線機です。再開局後、何故かRJX-601コレクションに填まり、一時は20台以上保有していました。ロングセラー機ゆえに、製造時期の違いで仕様変更が多々あるリグです。そういった点も、オタク心を擽る無線機なんですよね。中身はトランジスタラジオみたいな造りで、修理・改造もしやすく、大手家電メーカーの製品でありながら、無線技士の育成に貢献した逸品であると評価します。この後に出てくる無線機は、通信士たるアマチュア無線の為の製品です。

51.000MHz SSGから-73dBmを入力中

 そんな訳で自家薬流中と自負するRJX-601でありますが、お預かりした個体は外装の草臥れ具合に反して、非常にコンディションの良い無線機でありました。“メーター球切れ”のレポートがございましたが、こちらは照明スイッチの接触不良でした。写真の通り正常に点灯します。また、VFOダイヤルは若干ズレてはいましたが、Lo/Hiエッジの乖離はなく、ほんの僅か修正するに止まりました。送受のIFとメーター周りの校正を実施しましたが、今回はFMナローやCAL変更などのメンテナンスパックは施行していません。接点周りのガリ進行を認めますが、使っているうちに改善してくるでしょう。念の為、CAIG剤で処理しました。

太軸の初期ロッド
確かに照明が点かないが・・
スイッチの接点洗浄で復活
出力も3W以上

【ご依頼内容】

  1. VFO照明交換
  2. 総合調整

以上について作業を承りました。

【工数】

上記作業に1.0人日を要しました。

※工数には診断・調達・交換・調整・養生・検証が含まれます。

【交換部品など】

  • CAIG デオキシット 

 軽微な作業につき、動画撮影は省略します。


総合調整終了!

 同じオーナー様からお預かりしました。この型式も小生には想い出があります。開局の折、601にするか502にするか悩みました。RJX-610登場前だったこともあるのですが、先に開局していた友人達がRJX-601(AMラグチュー派)だったことが最大の理由・・? 一級上の先輩が当時流行ったブックバンド(同世代の人は覚えているハズw)に502と教科書を束ねていたのがカッコウよく見え、憧れたものです。確かアイコムのカタログもそんな感じのクリエイティブだったかと。スタイリッシュという点ではIC-502でしたね〜。その後、後継のIC-502Aを入手したのですが、程なくハム熱が冷めてしまい、局免とともにフェードアウトしました。(40年前ですww)

 さて、この個体ですが、上の601同様外装にダメージがあるものの、中身のコンディションは上々です。本機の場合、VFOダイヤルの乖離が顕著になる傾向にあります。本個体は校正の要ナシです。(素晴らしい)受信感度が低いとのことですが、-140dBmで復調を確認できるレベルです。どちらかといえば、感度は高めかと思います。こちらで検証した結果、以下の2点について気になりました。

  1. CW-Tスイッチが機能しない
     本機はCW送信時にフル・ブレークインできません。CW-Tスイッチを上げて(SEND状態)で打電しなければなりませんが、コレが全く機能しませんでした。原因はスイッチ内部の接触不良です。CAIG剤で洗浄したところ、正常に機能するようになりました。
  2. 送信出力低下
     定格出力が得られません。また、連続送信時に出力が少しずつ低下します。恐らく、ファイナルかドライバの劣化か、温度補償ダイオードの劣化等が考えられます。工数制限があるため着手は見送っています。

 この他、IF周りを中心にアライメントを実施しました。冒頭書いた通り、年式にしては上々のコンディションです。ケミコン類は早期に交換されることをお勧めします。

内部の状態は良好
CW-T機能せず・・CAIG処理
SSGから50.5000MHz 入力中(VFOズレなし)
ややパワー不足??

【ご依頼内容】

  1. 受信感度不足調整
  2. その他、総合調整

以上について作業を承りました。

【工数】

上記作業に1.0人日を要しました。

※工数には診断・調達・交換・調整・養生・検証が含まれます。

【交換部品など】

  • CAIG デオキシット 

 軽微な作業につき、動画撮影は省略します。


 今週の作業報告は以上です。

 9日に出場したIC-730が、新たに周波数が不安定になる事象を発したとのこと。前回PLL(VCO)は適正値に修正し、アンロック気味については修正済みです。エンコーダー不良、ケミコン劣化、半田劣化等が発生している可能性があります。こちらで検証に入っておりますが、事象が確認できません。(第4ラインで長時間負荷テストします)

 来週ですが、前半は6ヶ月に一度の測定器校正の時期に差し掛かったため、第1・第2ラインを停止します。修理個体の受付は予定通りですので、指定時期が近づいた修理ご予約品は期日にお送り下さい。

 それでは良い週末を!!m(_ _)m

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